陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

NHK大河ドラマ「天地人」最終回

2009-11-23 | テレビドラマ・アニメ
今年はじめのレヴューであまりいい手応えがなかった大河ドラマ「天地人」
その最終回は、ラストだからと期待していたのですが、拍子抜け。

前半でひどくヘタレな若者として描かれていたのが印象に残ったので、終盤にやたらと持ち上げられているのがおかしかったです。
関ヶ原の合戦で敗れて以来、上杉家存続のために養子をとったり(そのために長女を不幸な目に遭わせている)、家康のイヤミにも耐えたり、殿は禄高減らされて領地替えさせられたりして、と苦難の連続。弟まで出家させられてしまいました。
ところが、最終回ではころっと忘れたように、謀反人の石田三成を讃えるような言葉を幕府内で発言。ほんとうにあったエピソードなのかもしれませんが、軽卒に思えます。

三成との交友は史実に基づいていたようですが、真田幸村や伊達政宗とやたらと親しかったりしたのは事実なんでしょうかね? 大阪夏の陣で千姫を井戸から救ったのは、あきらかに兼続じゃないでしょうし。
こういってはなんですが、女性脚本家が好きな武将を寄せ集めて書いたオリジナルボーイズラブ風歴史創作としか思えませんでした。
松田龍平演じる政宗は、前半の吉川晃司版信長とキャラが被ってるような気もしますし。

NHKのお昼の番組で登場した妻夫木くん。北村一輝とは恋人のような親密ぶりをアピールしてましたが、リップサービスですよね。
来年は福山雅治主演の「龍馬伝」ですが、あまり期待していないです。

例年より早く終了した大河ドラマの時間枠をつかってこの二十九日に放映されるのが「坂の上の雲」
本木雅弘はじめ演技陣が豪華なので期待を寄せていますが、ドキュメンタリー番組で正岡子規や秋山真之の生涯がすっかり報じられてしまったので、面白味が削がれてしまいそうです。

宣伝は派手にやったのに中身はおもしろくなかった「白洲次郎」の二の舞はごめんこうむりたいのですが。

そういえば、「天地人」で一躍天才子役として有名になった加藤清史郎くん。
八歳ながら台詞回しがしっかりしていて、アドリブでも気の利いたことがいえるところが凄いですね。

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