陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

アニメ「輪るピングドラム」第十七話

2011-11-05 | テレビドラマ・アニメ
ああ、やっぱり、あの人、そうだったのね。そうなのね。
と思わざるを得ないアニメ「輪るピングドラム」第十七話。
もう何か誰も信じられないですね、このアニメの人たち。
サブタイは「許されざる者」
クリント・イーストウッドの西部劇からでしょうか?(謎)

病室でたこ焼きパーティーを開く高倉兄妹。
院内感染とかまったく無視してますね。ああ、でもわかります。きれいなトイレがついてて、ソファもあるオシャレな病院の個室って、へたに古いホテルとかワンルームマンションより居心地いいのよね。宴会開きたくもなるよね~(笑)
ひさびさに家族三人水入らず、今となってはものすごく貴重な日常劇。手編みのセーターとか、特に凝ったものでもない家庭料理とか平凡ネタがでてくるのですが、このアニメ、なぜかあまりベタな感じがしないんですよね。尋常ではない部分があまりに目立ちすぎるせいで(爆)

なのに、それを打ち破るあの女王様イリュージョン。
ピングドラム探しをまたけしかけるのですが、ピングドラムがそもそも何かは教えない。教えないってことは、そもそも探さなくても最初から近くにあるとかじゃないの? セーラームーンの銀水晶みたいに? と匂わせるような、冠葉兄さんと女王様のラブシーン(?)が気になりますね。そして、それを探さないと高倉家の大切なものが失われてしまうという。この謎、いつまでひっぱるの。

セーターを編み直すために、病院を抜けだして無断外出してしまった陽毱ちゃん。
その日は大事な投薬が行われる予定だったので、兄貴ふたり、必死に捜索中。携帯電話を持たない生活ってやっぱ不便なんですかね。むしろ、行き先を告げずに、約束もなく、突発的に人に出会ったり、別れたり、そんなことが常態化している人間関係のほうが恐いようにも思うけど。

陽毱と同行していたのは苹果。
彼女が晶馬に連絡すればすむハナシだったんだけど、お兄ちゃんには内緒で、という乙女の約束がそれを阻んでしまう。それがのちのち災いになりそうで、二人の前に現れた人物が──なんと、あの多蕗…。

ティーチャー多蕗とゆりさんは、やはり、桃果の件で結託していたようですね。
合意の上で仮面夫婦だったのか。そして、ゆりは最愛の人を奪う元凶をつくった高倉家を恨んでやまない。今度はなんと陽毱をターゲットにするつもりが、意外なところから邪魔がはいる。そう宿敵、あの夏芽真砂子さんです。このふたり、ほんと、いい勝負ですよね。

多蕗はゆりを犯罪者にさせないために、先回りして手を打ったのでしょうか。
あの鉄格子のいかめしいエレベーター、なつかしいですよね。ぜったい、うんめい、もくしろく!ていう声が私の中を流れていきました。そーは、くーそー、なりー、なーりぃい♪ってやつですか。

そういや、女王様、目が紅くなってる気がしますが元から?
ドクター眞悧、あいかわらず意味深です。この人の台詞、抑揚がないというか、感情が籠ってないせいなのか、やけに聞き取りづらいんですけど。あまり長ったらしいこと言わせない方がいいんじゃないの?(酷)


ところで、新OP、さいしょはなじめなかったのですが、なんども聞いてるうちに中毒になる歌声ですね。歌姫やくしまるえつこ、声の落としどころが絶妙というべきか。



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