陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

「最高の晩餐」 あとがき

2007-08-22 | 感想・二次創作──神無月の巫女・京四郎と永遠の空・姫神の巫女

ご読了ありがとうございました。

この「神無月+α」SSは、去年の夏頃に九割方書き上げていました。「Fate」の最終回を観たときに思いついたネタです。今年の春先にPCを買い替えた際、データが取り出せなくなったなど、諸般の事情がありまして(笑)放置していました。(言い訳名人万葉樹)
闇の底に碇でもつけて未来永劫沈めておくべきだったのですが、筆者の執念やみがたく、妄想力は果てしなく激しくて、陽のあたる水面まで浮き上がってしまったようです。

このふたりがいつのふたりなのか、とくに時間設定はしていません。
(一応、転生した千歌音と再会した姫子で、十六歳あたりの設定かな)
だから、突っ込まないでください(笑)
ええ、ベタベタなネタ合戦ですから!!
最後はもう、強引にしめました。

最初はたんに定番のお料理ネタが書きたくて、深く考えずに綴っていたものですので。書いているうちにいろんなことが浮かんできて、盛り込んでいったら、いろいろ長くなりすぎてしまいました。最初と最後だけは、書きはじめから決めていました。こうした肉付け段階で思わぬ考えが浮かんできて、話が予期せぬ方角へ転んでゆくのは面白いし、困った現象ですね。

二次創作を趣味としている方は、自分の筆で大好きなキャラを蘇らせることに喜びを感じていらっしゃるのでしょうが、じつは、こうした書く楽しみのほうが大きいのではないかと思います。
書き手の書くことが楽しくて楽しくて仕方がない、踊るような筆遣い、舞うような言葉捌きの感じられる名創作にであったとき。そんな小説をよませていただいとき、すごく幸せに思うのです。

さて拙作について。
初のコラボSSです。「Fate」はアニメのなかでも群を抜いて二次創作が多いらしいので(多すぎてほとんど目を通したことはないのですが)、中の人つながりなネタはよくあるかもしれませんね。「Fate」の原作のゲームや小説をちゃんと読んだことがないので、もしかしたら桜ちゃんの性格や設定なんかは、若干間違っているかもしれません。アニメのアーチャーさんの散華回が印象に残っています。BGMがすごくよかった物語でしたね。それにしても、『美味しんぼ』にひけをとらないほど、料理の作画に気合いがはいっていたアニメでした。深夜なのにお腹なりっぱなしでした、全話観てないけど。

ちなみに筆者はすこしだけある武道をかじったことはありますが、弓道は学んだことがないので、書いてあることに誤りがあるかもしれません。

昔すごくおカタい文章ばっかり書いていたので、こういう甘々な物語を書くのはかなり苦手です。書いてるうちに照れくさくなって、筆がまったく進まない。アホエロ、ナンセンスギャグだったらいくらでも思いつくのに(笑)他人からよく指摘されるのですが、相当言葉づかいにおかしな癖があるので、読みづらいだろうと思っています。

しかし、いやぁ、妄想って楽しいですね。形になるまえに自分のなかでひねくり回してるときが、いちばん楽しいです。書いてしまうと幻滅する、いつも。
では、ごきげんよう。



【目次】神無月の巫女二次創作小説「最高の晩餐」





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2 Comments

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はじめまして (葉月の神官)
2008-03-09 16:28:29
はじめまして万葉樹さま

私、神無月の巫女の大ファンを自認しております葉月の神官と申します。
今後ともよろしくお願いいたします。

早速ですが神無月の巫女の二次小説拝見させていただきました。


千歌音ちゃんが左手を差し出す癖の理由など、細かいところまで良くご推察なされていて感服いたしました。

また、原作の雰囲気を壊さない程度に見事にFateとのコラボレーションも絶妙に描かれていると思います。
Fateはアニメぐらいしか観た事がありませんが、神無月の声優陣で固められたFateは自分も大好きだった
ので万葉樹さまの小説にもすんなり入っていけました。

月並みな言い方で申し訳ありませんがただ「素晴らしい」の一言に尽きます

>書いているうちにいろんなことが浮かんできて、盛り込んでいったら、いろいろ長くなりすぎてしまいました。
最初と最後だけは、書きはじめから決めていました。こうした肉付け段階で思わぬ考えが浮かんできて、
話が予期せぬ方角へ転んでゆくのは面白いし、困った現象ですね。

その気持ち分かります(笑
書いている内に話が自分の意図からはずれ、独りでに進みだすと自分でも思いもよらぬ展開になって新たな喜びを感じる時もあれば
そのせいで話が予定より長くなったために重荷に感じたりすることも・・・
でも書き終えた時の達成感はひとしおですよね

>書き手の書くことが楽しくて楽しくて仕方がない、踊るような筆遣い、舞うような言葉捌きの感じられる名創作にであったとき。
そんな小説をよませていただいとき、すごく幸せに思うのです。

まさしく万葉樹さまの作品で味あわせていただきました
ありがとうございました。


今後の益々のご活躍をお祈りいたします。
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恐縮です(笑) (万葉樹)
2008-03-11 06:37:48
ごきげんよう、葉月の神官様。
ごきげんよう、という言葉をつかってはいけないのかもしれませんが、慣例ですのでつかってしまう管理人です。

えーと、あの、その葉月の神官様は、たいへん恥ずかしいモノを読まれしまいましたね。じつに最近このようなものを書いていたことを、本人すらも忘れていました(汗)

拙文へのご感想もいただきありがとうございます。
アニメのFateはおそらく、神無月ファンの間でも話題にのぼっていたかと。最終回で能登嬢が棒読み(に聞こえました(笑))ゲスト出演したのは驚きでしたし(笑)原作の小説やゲームなどはまったく知らず、アニメを観て、さらには断片的なネット上の情報だけ探って書いてみたものですけれど。じっさい、そっちの真性ファンからしたら怒られるかもしれませんね。

>また、原作の雰囲気を壊さない程度に

私が二次小説を書くうえでいちばん気をつかうのが、それですね。でも、すでに何十回となく神無月DVDを再生されている方には、やはり違和感を覚える部分もあるのではと危惧しています。私自身がつねにそう感じているのだから。描写というよりは、キャラの台詞が。あの川澄綾子嬢もしくは下屋則子嬢の声では再生されてこないような不安をいつも抱いています。

以下、冗漫なのですが、私論を述べさせていただきます。

二次小説を書く動機はいろいろあると思いますけれど。なによりオリジナルがあってこそ成り立つものです。人形遊びがすごいんじゃなくて、その人形のつくりがいいのと同じで。他人様のつくったキャラ造形と世界設定を借りているだけ。ですから、一次品へのリスペクトは忘れてはならないと思います。
なおかつ、寝食削ってまで締切におわれて書くプロとは違います。気が乗らなければ放り出してもいいし、原稿の字数制限もないからいくらでも好きなだけ長く書いてもいい。読者や雑誌の傾向におもんばかる必要もありません。ということは、それを書くことの対価は、自分だけの喜び、自分だけの満足でしかないわけです。けっきょく、自分が楽しめるかどうか、これに尽きますね。自分が楽しくて書いていないものは,他人から見てもおもしろくない。でも、自分だけが楽しくても、他人からすればつまらないかもしれない。だとしたら自分だけが読者だと念じて、他人の難くせ、無用な説法お構いなしに書くべきではないか。私はそう思っています、拙所の記事のすべてにおいて。

この「神無月の巫女」というすばらしい作品をどうとらえるか、は人それぞれ。そしてそれを自分なりにアレンジするのも自由だと。私は個人的にはこの作品はまずはじめに百合ありき、その他ロボアクションや、神話伝説などは二の次だと思っています。たしか、植竹先生がブックレットでおっしゃっていたように。
とはいえ、私のこの作も間違いなくそうですが、ただふたりだけの百合カップルがいて、いちゃいちゃしてで終わるものだったらば腐るほどあるわけですから、あえてそうした徹を踏まないというのもおもしろい試みですね。群像劇として物語構成をかんがえること、はだいじですし。
男性と女性の百合のとらえ方の違いというのもわかりますしね。女性でしたら、やはり従来どおりのSSにあるパターンを望むのではないでしょうか。

まだ完結されていないので途中で口をはさむのは野暮だと思いますので、こちらからは何も申し上げません。それを期待されていたのでしたら、ごめんなさい。方針の違いで衝突してしまった不幸な例をみましたし、あまり論争好きな方(自分もそういう気質なので自重したい)と交わるのは好みませんので。ネット上のいらぬ雑音にまどわされずに、ご自身の創作のことだけお考えになって励まれることを望んでいます。たぶん、多くのそちらの読者様もそう願っているのではないでしょうか。

今回のご訪問とコメントは、おなじ作品を愛する者としてはたいへん嬉しく思っています。感謝しております。うちはお笑い要素がほとんどでまじめな神無月企画がはじまっていませんが、他の神無月系サイトの管理人様がたと同様、この作品をもりあげていけたらいいと願っております。

では、コメントありがとうございます。

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