陽出る処の書紀

忘れないこの気持ち、綴りたいあの感動──そんな想いをかたちに。葉を見て森を見ないひとの思想録。

夏風邪にワイングラス

2014-08-23 | 医療・健康・食品衛生・福祉


このブログでは、さんざん、ざんざん、病気になりました(しかも、たいがいどうでもいい程度の)報告をしておりますが、今年の夏ももれなく引いちゃいました。風邪です。

風邪ってほんとに「引く」ものですね。
ババ抜きみたいに、引き当てるというのが正しい。しかも、誰かに引き渡す危険性もあるということで、下手な怪我よりは嫌われてしまうものです。ふだんからドヤ顔で、朝から歩いて健康づくりしてまっせ、と言いふらしてるのに、あえなくこのザマでございます。

この夏風邪は引いてちょうど今日で一週間となります。
最初は微熱で、つぎに咳がひどくなり、鼻から漏水もあって、市販薬で抑えられなくなってしまい、とうとう昨日、病院のお世話になりました。

私にはかかりつけの内科医がいるのですが、ここのお医者さん、なかなかのクセモノです。どこがどうアヤしいのかと言えば、とにかくよくしゃべります。俗に言うマシンガントーク。ひと言なにか質問すると、五分以上連続でしゃべくってくれます。終わる頃には、なにが言いたいのかさっぱりです。側にいる看護師に通訳してよ、と目を合わせるのですが、反らされます。熱でもうろうとしている耳に、そんな説明が入るわけはありません。私の長ったらしいブログといい勝負です。

さらには目つきがちょっとね、いや、ちょっとね…。ひと様のお顔やふるまいにケチをつけてはいけないのだろうけど、変質者っぽいです。性格はいい人なんだろうけど、あの視線、ちょっといかがわしい。

そんなこんなで,毎回まいかい、この院長先生のただならぬ存在感のおかげで足を運ぶのに、勇気がとてもいる病院なのですが、お医者さまのふるまいはともかく、治療はいい。以前、風邪で別の耳鼻科にかかっても直らなかった咳が、この内科の治療ですぐによくなったからびっくりです。せめて、あのお医者さんがマトモだったら(←まだ、言うか)

最近はお薬もジェネリックが多くなりまして、薬剤費もお安くなり助かっています。処方された薬を飲むと、すぐに咳が止まったのには驚き。

ところで、私は服用時にはかならず、ワイングラスを用意します。
え、まさか、お酒といっしょに飲んでるじゃないかって? 違います。 ワイングラスにそそいだ水で飲むと、あらあら不思議、苦い薬もおいしく感じるからです。どうでもいい努力ですが、気力が萎えてる時に、あえてこんなことをしでかすのが好きです。どこの平均的なお宅にも、セレブ気取りでワイングラスのひとつやふたつはあるものですが、こんな法外な使われ方をしたら、ガラスメーカーも泣いていることでございましょう。薬ぐらい、スプレー缶の蓋をコップにして飲めばいいのに。

病気になると、わーい、今日は休んでもいいんだ!と自分をべらぼうに甘やかして静養をとります。頭がぼけていますので、寝床のお伴になるのは、内容が軽めの読書本。片手で支えられる薄手の文庫本などですと最適ですね。すでに内容を知っている小説や漫画本なども、こんなときには重宝します。病のときこそサブカルチャー。いい取り合わせです。猫に小判、馬の耳に念仏、病人に良くも悪くもないエンターテインメント。なぜならば、正常な判断がつかない読者は、作品をけなしたりはしません。病人ほどすばらしい読者はいません。ココロが弱っているからこそ、非れもない物語が染み込んでくる余地があるわけです。

お盆前後からの台風や豪雨、土石流で甚大な被害が出ています。
我が家も一部浸水や漏水などがあって、生活に支障が出るほどではないにせよ、片付けに追われています。災害地では避難された方も救助活動に当たられた方も疲労がつのり、体調を崩されている方が多いと思います。うちも修繕費用などを考えると、実に頭が痛い日々です。

夏の疲れが出やすい頃ですので、くれぐれもご自愛下さい。


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