BoostのページからBoostソースコードをダウンロードして適当なフォルダに展開します。この時点で最新版Ver.1.81.0だったので、boost_1_81_0.zipをC:\dev\boost_1_81_0に展開しました。
コマンドプロンプトでC:\dev\boost_1_81_0に移動します。下記のようにバッチファイルを実行します。
.\bootstrap.bat
そして、下記コマンドとオプションでビルドを実行します。--prefixでインストール先フォルダを指定しますが、注意点としてインストール先フォルダにはProgram Filesなどの管理者権限が必要なフォルダは指定しないでください。--prefix以外のオプションは基本的には下記のままで問題ないと思います。詳細なオプションはここを参照して必要に応じて設定ください。
.\b2 -d0 -j2 threading=multi variant=debug,release link=static runtime-link=static address-model=64 --prefix=C:\libs\boost install
ビルドは10分程度かかると思います。ビルドが無事に通ったら、以下の環境変数を設定します。
BOOST_ROOT=C:\libs\boost
BOOST_INCLUDEDIR=C:\libs\boost\include\boost-1_81
BOOST_LIBRARYDIR=C:\libs\boost\lib
VisualStudio 2022の環境であれば、下記のように対象プロジェクトのCMakeLists.txt内で明示することで、うまくfind_packageが通ります。
set(Boost_USE_STATIC_LIBS ON)
set(Boost_USE_MULTITHREADED ON)
set(Boost_USE_STATIC_RUNTIME ON)
set(Boost_ARCHITECTURE "-x64")
set(Boost_COMPILER "-vc143")
set(Boost_DEBUG ON)
find_package(Boost REQUIRED filesystem)
-vc143はVisual Studio 2022の場合です。Visual Studio 2019の場合は-vc142です。
以上で説明を終わります。