男性の社会の中での責任感は半端ではない。
現役、定年前の男性、建築関係の専門家であるその人は、2年まえに私達の団地に引っ越してこられた。
ちょうど、自治会の新し役員を決めるため、その方の階段は空き部屋が多く彼にあたってしまった。
丁度、私も階段の役員の番がきた。
8年ごとに役員の番がやってくる。これで、3回目だ。
階段役員は、8号棟から17号棟まで、36人いる。
その中から、今年の会長がくじ引きできまる。
そして、彼に決まった。
役員は、皆いままで、何らかの棟役員をしたひとばかり、会長も歴任したことのあるひともいた。
なので、みんなで、初めての棟役員で会長になった彼を助けながらの自治会の働きが始まった。
会長は、たの地域の会長のあつまりである、連合会にもさんかする。
また、管理組合の会合にも参加する。
彼は、わりと、そのような事になれているようで、自分の仕事がある中、いろんな会合にも出席した。
出席できない時は、他の役員が交代ででた。
会長が支持をだして、自治会がまわったのではなく、たの9人の役員といっしょに自治会を運営した。
仕事は建築現場の監督らしき、いろいろむずかしい話もしていた。
ちょうど、私達団地の外壁の修繕をしていたので、こんなやり方もあるという意見もいっていた。
男性役員は会長への信頼はあつく、「会長」「会長」と親しくはなした。
8月ごろ、体調がわるいという話があった。
あごの骨にガンができたが、その骨を切り取って、金属をかわりにいれる手術をするので、しばらく、入院になると
のはなしであった。
他の役員といっしょに、大変な病気になってしまったなと思った。
なので、もう会長の仕事はできないのかと考えていたら、次の月も会長として会合にでてこられた。
そんな状態でも仕事はつづけたようだ。
夜、顎がいたくて、眠れないような話も合った。
11月にはいって、口がいたくて、あかないんだといって、あまり硬い食事ができないようなはなしもあった。
そんな体で、自治会の会長として責任感をもって、つづけてくださっていた。
1月の自治会は第3週の土曜日だったが、少し顔色が悪く、ほうがこけた感じだったと他の役員さんがいっていた。
それでも、いろいろ意見をいって、最後の総会に向けての決まり事をみんなで話した。
月曜日、大雪の日に総務の方が、同じ階段なので、かれの姿をみている。
昨日、救急車が8号棟の会長のいる棟にサイレンをながしながら、入ってきた。
ちょうど、私は外出するところだったので、だれか具合がわるくなったのかなと思いながら見ていたら、会長である
彼の部屋にはしご車が2階の窓につけたので、「あれ、会長の部屋だ」と思いつつ、家に帰って、部屋番号を確認し
たところ、確かに彼の部屋だった。
そのうち警察がきて、総務であるSさんと話していた。
心肺停止とかいっていたようだ。もう死後硬直もはじまっていた、2,3日たっていたようだ。
私をはじめ、他の役員さんも驚いた。
もっと、早く、病院に行って点滴でもしてもらったらよかったのに、残念でならない。
ご冥福をお祈りします。
男性社会の厳しさを私は、この自治会の働きの中で見ることになった。
私は、イエス様を信じて日々をすごしている。
今年は棟役員になって、環境整備の係になった。
地域の小学校で避難所の訓練があって、地域の人達とアルフア米でつくる、お結びを中学生といっしょにつくったりした。
いろんな会合にも出た。
仕事についての責任感は女性に比較して強いものがあると感じた。
すこしでもミスがあれば、たとえうっかりしたではすまされないのだろう。
そんな経験をなんどもしているので、女性ならすまされるミスでも男性はバッサリときられてしまうのかな。
私は、介護の仕事では、20年も経験がある。
車いすで、利用者さんがずり落ちたということは、事故となる。
ある時、私は利用者さんを車椅子から落としてしまったことがある。
結局その方は、足にけがをしてしまった。
認知症で、105歳になっていて、その傷がもとで寝たきりになってしまった。
介護職は、すこしの油断で利用者さんを危険にさらしてしまう。
その厳しさは、薬を間違えて、渡したりなどのミスはおおきなミズとなり、そのことで職場を去らなくてはならなくなる人もいる。
命にかかわる仕事なので、なれるまでは、厳しいこともある。
仕事を通じて、人間関係や技術も磨かれる。
今回の会長はそんな厳しい社会生活で、仕事も自治会も一生懸命とりくんでくださった。
でも、もっと、自分の体を大切にしてほしいと思った。
神様を第一する人への神様のあつかい
聖徒達よ。主をほめ歌え。
その聖なる御名に感謝せよ。
まことに、御怒りは束の間
命は恩寵のうちにある。
夕暮れには涙がやどっても、
朝明けには喜びの叫びがある。
私が栄えた時に、私はこう言った。
私は決して揺るがされない。
詩編(30章4節~6節)