まりぶろぐ

舞台や映画、本の感想などを綴ります。

ウィーン版『エリザベート』②

2007-04-30 18:41:20 | 舞台芸術

先日、2回目となる、ウィーン版エリザベートを観てきた。

宝塚版、東宝版、そしてウィーン版(ハンガリー版とかもあった)

と、上演を重ねる人気作品の『エリザベート』。まずは、全く

知らない人にストーリーの紹介から。ちょっと長くなるけど、

お許しを。話は宝塚版をベースに書いてから、ウィーン版との

違いを書こうと思う。

物語は、ヨーロッパ随一の美貌を謳われたオーストリア=ハンガリー

帝国皇妃エリザベートの暗殺事件の煉獄での裁判のシーンから

始まる。裁判官が、何故エリザベートを殺したのかと暗殺者の

ルイジ・ルキーニに問うと、彼は語りだす。そして、若く魅惑的な

黄泉の帝王・トート(死)が現われ、エリザベートを愛していたと

告げる。

こうして、舞台上に、没落したハプスブルグ家の人々が蘇る。

そして一転、シシィ(エリザベートの愛称)は、のびのびと自由に

育っていた。旅を愛する父親をいつもうらやましがって。

ある日、空中ブランコから落ちて気を失ったシシィに、トートが

一目見て、恋をする。でも命は奪わず、生の世界に彼女を返す。

その頃、若き皇帝、フランツ・ヨーゼフは母親のゾフィーの

意のままに執務を行っていた。その厳しく冷徹な執務に

反発する民衆の間に、自由を求める気運が高まっていた。

ある夏、ゾフィーはフランツと彼の従姉のヘレネ(シシィの姉)

の見合いを計画するが、彼が選んだのは、一緒に来ていた

まだ少女でしかないエリザベートだった。


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