先日、2回目となる、ウィーン版エリザベートを観てきた。
宝塚版、東宝版、そしてウィーン版(ハンガリー版とかもあった)
と、上演を重ねる人気作品の『エリザベート』。まずは、全く
知らない人にストーリーの紹介から。ちょっと長くなるけど、
お許しを。話は宝塚版をベースに書いてから、ウィーン版との
違いを書こうと思う。
物語は、ヨーロッパ随一の美貌を謳われたオーストリア=ハンガリー
帝国皇妃エリザベートの暗殺事件の煉獄での裁判のシーンから
始まる。裁判官が、何故エリザベートを殺したのかと暗殺者の
ルイジ・ルキーニに問うと、彼は語りだす。そして、若く魅惑的な
黄泉の帝王・トート(死)が現われ、エリザベートを愛していたと
告げる。
こうして、舞台上に、没落したハプスブルグ家の人々が蘇る。
そして一転、シシィ(エリザベートの愛称)は、のびのびと自由に
育っていた。旅を愛する父親をいつもうらやましがって。
ある日、空中ブランコから落ちて気を失ったシシィに、トートが
一目見て、恋をする。でも命は奪わず、生の世界に彼女を返す。
その頃、若き皇帝、フランツ・ヨーゼフは母親のゾフィーの
意のままに執務を行っていた。その厳しく冷徹な執務に
反発する民衆の間に、自由を求める気運が高まっていた。
ある夏、ゾフィーはフランツと彼の従姉のヘレネ(シシィの姉)
の見合いを計画するが、彼が選んだのは、一緒に来ていた
まだ少女でしかないエリザベートだった。
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