実質2日間しか作業の手伝いが出来ないので 漠然と一日は屋外・一日は地元の方たちと触れ合うことが出来たら…
と思っていました。 どちらにせよ足を引っ張ることのないよう無理のない作業を…と。
こんな感じで作業が選べます。 『陸前高田』 ももちろん作業地域にはいてます。
こんな感じで朝7時半から朝礼。
『少人数での作業』が決定してない人は ここで大槌・陸前高田と分かれ何台ものバスで8時に出発!
一日目: 【神田葡萄園】 明治38年創業という歴史ある農園だそうです。
津波によってぶどう畑に残されたゴミを取り除く作業&工場の備品洗浄作業。
自分から希望を出しました。
今 【神田葡萄園】HPからBlog【ぶどう園日記】に飛んでみたら一緒に作業した仲間の写真が!
あの名物おっちゃんも 山口から来てたあの息子のような若者も!
『えなりくん』似の23歳の若者も!
2台の車で10人という小さな小さな班 そのおかげでみんなと仲良しになれたんです。
とても暑くて風がめちゃ強い日でした。
キャップ・ゴーグル・マスク・首にはタオルを巻いて・ナイロン製の上下のカッパ(藁が付くので)
膝まである長靴(鉄板入りのインソールを入れてます)という装備。
多くは藁・・海水に浸ってるから塩害を避けるため取り除かなきゃいけないらしいんです。
他にはプラスチック破片・棒切れ・本や紙切れなど散乱してました。
写真を一枚! ネガフィルムも1本見つけました!
何とか元通りになり持ち主さんところへ帰れるといいけど。
ミッキーマウスの写真立てもあったけど・・中身は空っぽ。。
荒れ果てたぶどう畑だったけれど 生命力ってすごい!新芽がちゃんと出てて思わずニッコリ!
1時間毎に10分の休憩で水分補給し お昼は持参したおにぎりを食べ1時間の休憩。
3時の休憩では 農園の奥様がコーヒーや羊羹を
そして大事な農園の商品・・マスカットサイダーも用意してくださって感激!
(マスカットサイダー・・嫌味のない甘さで後味すっきり!他のジュースも頂いたけどこれまた懐かしい味!)
リーダーから話には聞いてましたが
被災に遭いながらボランティアにそこまで気を遣ってくださるなんて申し訳ない思いでいっぱい。
(このリーダー・・ワタシんちと徒歩15分の距離! 小学校区も一緒!というビックリ仰天の出会いでした!)
最初は「さぁ~!頑張るぞ~!」と意気込んでいましたが夕方にはもう足が重くて重くてヘトヘト。
帰る時間が予定よりずれ込み そのせいか渋滞に遭い50キロの道のりに2時間もかかってしまいました。
車に乗ってる間に身体はコチコチに固まってしまい 降りてから歩くこともままならず全身ガクガク。
顔を触れば埃でザラザラ・・半分は汗が乾いたための塩かもしれない・・。
二日目: 【稲荷下倉庫】 と呼んでいる支援物資が集められてるフットサル場。
少なくなった品物を後方から持ってきて補充する作業。 こちらも10人くらいでした。
ここへ大槌方面(陸前高田方面も?)から被災された皆さんが必要な物を取りに来られるんです。
大槌からは約1時間 くねくね山道を走って来られるはず。
一世帯1個・一人1個(あるいは2個)とか制限があり 全部で20品目まで。
在庫が豊富にある物や全く無い物があり 欲しい物が無かった方々は残念そうにまた困ったような顔をされる。
どうすることも出来ず辛かった。。
贅沢品じゃなくて生活に必要なものなんですよ。
品切れになった物・皆さんから要望のあった物は リーダーがその日の最後にボランティア全員から聞き
それを『上』にあげるとのこと。
ここではお昼に3つのグループに分かれ それぞれ30分だけの休憩。
屋内なのに汗いっぱいかきました!
時間が経てば経つほどいろんな疑問やら納得出来ないことが出てくる…。
紙おむつの段ボールに貼られた幼児の絵とたどたどしい文字 “がんばってくださいね”
軍手が入った段ボールのふたに書かれた
“まだまだ寒いかと思います。これで少しだけ温めてくださいね。 札幌の誰それより”
などなど・・個人からの支援物資に書かれた温かくて力強いメッセージ。
被災者の皆さんに伝わってないんですよ~!!!
新品の物がたくさんあるのに “出さないように!古い物が無くなってから出すように!”
(この注意は市のOBの方から)
えっ? えっ? それっておかしくない?
無理も言われず謙虚に頂いていかれる方々を見てると なんていうのかなぁ…やっぱり辛い気持ちに。
バックヤードでは思わず涙が出てしまうことが多々あり いかんいかん・・淡々とやらないと参ってしまう。
気持ちを切り替え切り替え一日を終えました。
初めての場所 しかもたった一日で終わるのに偉そうなこと言うのもおかしいですよね。
でも胸がキュ~ンとして辛い気持ちになるのはなぜでしょうね。
人海戦術しか残されていない作業では こんなワタシにでも出来ることがあるんだ!
熱くなった気持ちをクールダウンするのに一週間ほどかかりました
(冷めたはずだけどまだ熱い? 意味不明の文や表現があるかも?)
が ・・・またぜひ行きたいと思ってます!
作業の内容は時間とともに変わってくるでしょうが こんなワタシにも何か出来ることがあると思うから