1月29日の日経新聞の朝刊にこんなコラムが・・・ 「茨城県の南西端にある古河市は雪国ではないのに 雪の街だほとんどの市立の小中学校は雪の結晶を 校章にし、JR駅のモニュメントを「ゆきはな」・・・」 江戸時代末の古河藩主、幕府の老中として知られる 「土井利位」(としつら)は政治的業績でも手腕を 発揮し「天保の改革」の水野忠邦のあと首席老中と なり幕府財政再建に大きく貢献した偉大な殿様です その一方ヨーロッパ的自然科学「雪の結晶」の研究も 熱心で日本最初の雪の科学書「雪華図説」を著してい ます。利位が愛した雪の結晶の図案は、城下町古河の 至る所で見ることが出来ます
数少ない土井家の品 雪華模様訪問着 黒綸子に雪華模様の刺繍が斬新、昭和9年土井家で出産のお宮参りに会わせて仕立てたものだそうです。 江戸時代を代表する蒔絵師原羊遊斎(1770~1845)の制作にかかる印籠土井家ではこれらの品を贈答用として作らせたそうです。 利位の優れた科学的成果である「雪華図説」とは別に その模様の美しさは江戸文化に受け入れられさまざまの 工芸品や浮世絵の着物の図柄に取り入れられ彼の官名に 因んで「大炊模様」と名づけられ大変流行したそうです その偉大な殿様の城下町である古河は雪が無くても 雪の町です。 近年には珍しい遊水池の雪景色です |