ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

B/Zと風の盆

2011-05-28 21:31:38 | 日記・エッセイ・コラム

青春に還りなさい。と
/Z のCDがとどけられた。
そのひとの想いを素直に受けとめ
日中、ロックの烈しいビートに身をしずめる。
・・・・・ん、わるくないね!

一変して夜は 「おわら風の盆」。
といっても、富山までは遠いので
日光小杉方庵美術館のロビーにてのこと。

今年は5回目、総勢16名の舞台。
「越中おわら」の代表的な歌詞「八尾四季」を
小杉方庵が作った縁で八尾と日光の絆が深い。

本場の情緒には届かないが
胡弓の哀切感に満ちた旋律は
しんしんと心に沁みてくる。
深くかぶったあみ笠から漏れる桜色の耳朶。
そこから項へとつづく、もの哀しい気品は
男たちの胸をしめつける。

思うに、胡弓もロックも原点はソウルフル。
魂がゆさぶられる。

演奏は45分間。
小雨の中、いつもの中華料理店「翆園」に寄る。
既に日光市内には人影を見ないが
この店だけはやっぱり盛っている。
女将のふだんの努力の賜物だろう。

おいしく戴き、眼も耳も舌も満足であった。

帰宅すると姫たちの機嫌が悪い。
声をかけずに、
こっそり出かけたのがまずかったようだ。