元 黒龍江大学日本語教師   

元黒龍江大学日本語教師としての思い出などを写真を交え、日記風に綴っていくもの。(No.812からは、故郷新潟から発信中)

No.870  「中国四大美人≪西施≫」のお話。

2012年09月20日 | 日記

「中国四大美人≪西施≫」のお話。     中国の「四大美人」といえば、中国の歴史上、特に美人とされる四人の女性のことで、西施(春秋時代)、王昭君(漢時代)、貂蝉(後漢時代)、楊貴妃(唐時代)のことを指す。このうち≪西施≫の像が、なんと山形県にかほ市象潟町の海岸広場の一角に建てられている。先日、私は偶然、ここのドライブインで昼食を食べた時に、この美しい≪西施≫の像を見ることができた。

松尾芭蕉が読んだ俳句≪象潟や 雨に西施が ねぶの花≫(きさかたや あめにせいしが ねぶのはな)⇒この俳句の現代語訳は、≪雨に濡れる象潟のネムノキの花を見ていると、世に言う西施の美しさとは、きっとこのようなものだったのかと思えてくる。≫の意味。 この俳句が縁で、≪西施≫の故郷、中国浙江省諸曁市と、山形県にかほ市象潟町が友好交流を深めてこられた。

美しい景色と、綺麗な日本海の海を見下ろす場所に≪西施≫の像がある。この像の脇に設置されている「にかほ市日中友好委員会」の説明看板には、次のように記載されていた。『救国のためとはいえ、敵国のために身をささげた悲劇的な美女、≪西施≫を松尾芭蕉は、松島に比べて「うらむがごとし」と象潟の風景に似通うものとして、俳諧の世界に生かした。その俳句が“奥の細道”に見られる≪象潟や 雨に西施が ねぶの花≫である。』


「西施」         ≪西施≫の像は、写真に見える手前の建物の海側の広場に建てられている。

「西施」             山形県にかほ市象潟町の海岸広場の一角に建てられている≪西施≫の像。

「西施」と「象潟町」との関係を説明した「にかほ市日中友好委員会」の看板。

「西施」            観光客はこの看板の顔の部分に、自分の顔を出して記念写真を撮る。

「西施」                日本海の澄んだ水。

「西施」


 「西施」               中国の「四大美人」。


 



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