「中国四大美人≪西施≫」のお話。 中国の「四大美人」といえば、中国の歴史上、特に美人とされる四人の女性のことで、西施(春秋時代)、王昭君(漢時代)、貂蝉(後漢時代)、楊貴妃(唐時代)のことを指す。このうち≪西施≫の像が、なんと山形県にかほ市象潟町の海岸広場の一角に建てられている。先日、私は偶然、ここのドライブインで昼食を食べた時に、この美しい≪西施≫の像を見ることができた。
松尾芭蕉が読んだ俳句≪象潟や 雨に西施が ねぶの花≫(きさかたや あめにせいしが ねぶのはな)⇒この俳句の現代語訳は、≪雨に濡れる象潟のネムノキの花を見ていると、世に言う西施の美しさとは、きっとこのようなものだったのかと思えてくる。≫の意味。 この俳句が縁で、≪西施≫の故郷、中国浙江省諸曁市と、山形県にかほ市象潟町が友好交流を深めてこられた。
美しい景色と、綺麗な日本海の海を見下ろす場所に≪西施≫の像がある。この像の脇に設置されている「にかほ市日中友好委員会」の説明看板には、次のように記載されていた。『救国のためとはいえ、敵国のために身をささげた悲劇的な美女、≪西施≫を松尾芭蕉は、松島に比べて「うらむがごとし」と象潟の風景に似通うものとして、俳諧の世界に生かした。その俳句が“奥の細道”に見られる≪象潟や 雨に西施が ねぶの花≫である。』
「西施」 ≪西施≫の像は、写真に見える手前の建物の海側の広場に建てられている。
「西施」 山形県にかほ市象潟町の海岸広場の一角に建てられている≪西施≫の像。
「西施」と「象潟町」との関係を説明した「にかほ市日中友好委員会」の看板。
「西施」 観光客はこの看板の顔の部分に、自分の顔を出して記念写真を撮る。
「西施」 日本海の澄んだ水。
「西施」
「西施」 中国の「四大美人」。
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