野村陽子植物細密画工房

標高1000メートルの清里高原に住み
描きたいものを描きたいように描く。
楽しい絵を楽しんで描く。

シイタケ 菌床椎茸と原木椎茸

2021-02-15 00:00:00 | 絵日記
しいたけには
菌床椎茸(きんしょうしいたけ)
原木椎茸(げんぼくしいたけ)
あるのを知っていますか?


菌床椎茸は
広葉樹(ブナ・コナラ・クリ・ミズナラ
   ・サクラなど)を
粉々にした『おが屑』に
殺菌処理後
栄養剤とシイタケ菌を植え付け
水分・温度管理をして培養した
菌床(英語でmusroom bed)を作り
この菌床の中で
育て作られたシイタケのこと

原木椎茸は
コナラなどの『原木』に
直接しいたけ菌を植え付け
自然発生させた椎茸のこと


収穫するまでには
菌床は6ヶ月
原木では1~2年かかる

菌床栽培・原木栽培ともに
日本で確立された栽培方法

原木栽培は時間と手間がかかるため
海外には少なく国産ものが多い

菌床栽培は即戦力になるため
海外でも急速に広がり
中国や台湾では
菌床栽培が主流となっている


菌床シイタケは
香りはあまり強くない
食感は非常にいいので
炒め物や天ぷらがあう
油と相性もいい

原木椎茸は
干し椎茸にすると
香りの高い良い出汁がでる
煮物などの出汁料理に向く


今回描いた椎茸は
全国サンマッシュ生産協議会主催の
シイタケの品評会に出品されたもの

サンマッシュとは
シイタケのマスコットのこと

品評会に出品されたものは
見た目はもちろん食感もバッチリ

オリーブ油とニンニクで
炒め煮した『椎茸のアヒージョ』
オリーブ油をパンにたっぷり付けて
いただきました

こういう椎茸を食べると
シイタケの概念が変る
大袈裟に聞こえますがホントウ

こう言う本物のシイタケが
市場に出回ることを願っている
ニッポン頑張れ

ご馳走さまでした