、日本の農業の規模はちまちまとしていて、規模だけなら象と蟻ほどの差がありました。
実際にアメリカの農業を覘き見て、素晴らしい組織と勤労意欲にあふれる農民たちに尊敬の念を禁じ得ませんでした。しかし、それが日本の農業への失望に少しもつながらないこともよくわかりました。かえって日本の農業に一層の誇りと尊敬の気持を持つことができました。
それから3年後、アメリカ旅行で一緒した農業人と、新宿区大久保の私の事務所で農業の勉強会(10人規模で月一回)を始めました。私は農業の現場の実際的な知識はありませんでしたから、教えてもらうことばかりでした。
勉強会で学んだ日本の農業や農民の素晴らしさことはボチボチお話するとして、とりあえず、私の堆肥教室に来た主婦の皆様には、都会のど真ん中の家庭で堆肥作りをして感じた「食と農」、「健康づくり」の感想を教えていただき、できれば教室の経験を周辺の方々にもシェアーしていただきたいと思います。
栄養、運動、休息
考えてみれば、ちゃんと食べて、体を動かして、よく寝るということが、健康を続ける基本ですが、その3つとも、理想にとどかないものです。お金が要る、働き過ぎる、ストレスが溜まる・・、そう、お金が念頭から離れない、お金に支配される生活が現代人のすべてにまとわりついている現実をどう克服するか。
私たちの体は、栄養と運動と休息を要求しているのに、生活(の忙しさ)がその要求にこたえられない、積もり積もったそのギャップが、病気を招き、クスリだ、サプリメントじゃ、はては健康教室ブームじゃとなって、さらにお金がいるという悪循環となる…ようです。食費よりも医療費がかかるという生活は異常としか言いようがありません。健康保険制度がなければいったい日本はどうなるのやら。
「食」の大切さと「農」
それはそれとして、トマトの会は、多摩川まるしぇに、勉強会で出会った日本各地の「頑固すぎる農業人」の作品や人物をご紹介してみたいと思います。同じように山形、宮城、鹿児島、三重、兵庫、大阪、岩手などにいる超長期のお付き合いをしている頑固すぎる農業人も皆様にご紹介できればと思っています。私は、「今こそ食と農に向き合うとき」と思います。できれば彼らの作品を多摩川まるしぇに持参したいと思います。ちなみに、私は一緒にアメリカに行った新潟の農家(「偉い人の言葉でも、すぐわかったと言うな」というコメ農家で、ものすごい頑固兄ちゃんでしたが)のそのコメを27年間宅配していただいています。
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