田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

221015 朝の散歩 昼の散歩(322)・・・木犀の 姿何処や 香り来る  藤

2022年10月29日 13時04分35秒 | 日本の未来像(future

 

① 八丈島の友人にいただいた苗が庭に広がりました。葉をつまんで常食しています

➁ 捨てている種や根や枝を使うとこんな妙味のアシタバ酒ができました。

➂ グローバリゼーションです。世界の名もなき庶民と通信交流ができます。アシタバ酒に限りませんが。家庭料理が食品事業の原点ですからね。世界各地でそれぞれの気候に適した作物を使って家庭料理のレシピがあるからね。

 そうですね、トマトの会では世界各地のトマトのタネを貰い(これエリザベス女王からですよ)、育て、食べて、皆様に差し上げて、大田区でびっくりトマトの話題を広げてきました。トマトフェスタという遊びです。

そこから各地のお百姓さんとも仲良しになって、多摩川まるしぇというイベントもやりましたが、今はコロナでとん挫。

 アシタバですが、意外なことに13-14世紀に欧州人口の数十%を襲ったペスト菌の猛威に対抗するために、当時の知識階級だった教会の神父様が、どこからか(東洋)アシタバを入手してこれを酢と一緒に燻蒸し人々に吸わせたら感染を防げたという薬草神話?が広がりこのアシタバをアンジェリカ(エンゼル=天使)の草とよび、現在でもそう呼ばれているということでした。

 その話を深追いしてみると、アルプス山中などでこれが栽培され、薬草とかお酒の副材料とかに利用されているというこぼれ話があり、これに飛びついて作ったのが写真のお酒です。 これを、近所の話題にしました。こんな会話で。

「どうしてできたの?」「アルプスの田舎の友人家庭から頂いた通信をもとにね」「通信?作り方ね」「庭に生えていた明日葉の食べない部分、根とか、茎とか、種とか?こんな物でも使えるよという事例だね。ちなみに、このお酒、プロ化したものは一瓶5000円で輸入されているよ」「お前さんでもできちゃうんだ」「ははは、密造酒なんて言わないでね。お酒なんてお猿さんも森の中で木の股で果物の実に唾を吐いて作っているよ」「酒税なんて悪税じゃな」「一理あるね。酒税がなけれな全国いたるところで農家の自慢の秘酒がお客様を呼べるからね、きっと」「インバウンドで農村も元気になるでしょうね」(続)

 

221017 朝の散歩 昼の散歩(323)・・・木犀の 姿何処や 香り来る  藤

私は散歩の道すがらこうお話ししました。人類だけですね、「食」を計画できるのは」「えっ?」「人類学者に教わったのですが、現生人類が5万年前に地上に広がったわけは、“食”の計画力を持ったからではないでしょうか?」「そういえばそうね」「人類には食材の獲得と調理という生々しい技があるのですね」「生々しい?」「それが生産と消費の大きな進展の理由でしょう?」「・・技?」「ところで現在の世界は?人類は食材も調理も分業という形になって便利になったけれどね、でも住の現場(家庭)、集落とかコミュニテイとかの現場(町)から生々しい興奮が減っちゃったかな?」「これが文明というのであれば仕方がないともいえるね」「私、今食事を運んでもらうわ」「でもね、食は文化というでしょ?これも人類史の先生の言だけど、人類は記録と記憶の力を伝える媒体、つまり言葉を持ち“食”を大規模に作る農業を発明した。でも現代は大きな問題、例えば化学肥料、農薬の使いすぎなどが生まれた。人類は3万年も前から「絵」を描き、「音楽」を奏で、「踊り」を踊っていたという躍動的な、生々しい文化は残っているのかな?」「こういう文化が生まれて、これが洗練され、社会が発達し、人口も増えたとすれば」「現代は感性においてどうかね?」「森を見て、川を見て、草木を見て、動物を見て,一口に言って足元の自然を見て感動する力が減ってきているということね」「異論はあるだろうけれどね」「この絵は?」「アシタバのタネ、茎、根などを組み込んで作った密造?酒、みんな捨てている材料でね」「葉だけ野菜として売れるからね」「実は欧州のアルプス山中の片田舎で作られているリキュールの偽物?だ」

 


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