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三食昼寝つき

映画・ドラマ・本・ニュースなどで感じた事を、
「思うがまま、ありのまま」綴ります。

白夜行 最終回

2006-03-24 18:28:52 | ドラマの感想(私流)


それぞれの親の殺害から始まった2人の15年

そして、その行き着いた先は-


亮(山田孝之)は、笹垣(武田鉄也)を殺しきれず、

カード偽装犯として指名手配され、余罪も追及され始め、

例え自首しても13階段(死刑)しか待っていないであろう亮は、

「R&Y」2号店のオープンの日、自ら歩道橋から飛び込み、

全ての犯罪を背負って命を絶つことで

雪穂に日の当たった道を歩かせようとした。


雪穂(綾瀬はるか)は、自首を勧める篠塚(柏原崇)にもシラを切り通し

「太陽の下を亮と一緒に死刑台まで歩いていく」決意をする。

亮の死後、母親のハサミで亮が自らを刺したことを

警察に問い詰められた雪穂は、それまでのいきさつをウソで固め

ひとかけらの真実を失い、亮を失い、生きる屍となった。



私は、雪穂には何としても2号店を成功させる強さを持って欲しかった

その後でふと虚しさに打ちひしがれるのなら納得できるんだけど、

2人の結晶(?)とも言うべき店をあっという間に潰してしまうなんて


血だらけで、息も絶え絶えの亮に背を向けてまで明るい道を歩いた姿には

それでも突き進む決意のようなものを感じたのになあ

そこでドラマを終えても良かったんじゃない?とさえ思ってしまった



全てを失った雪穂が公園で遊ぶ子供に手を差し出し、子供と握手するシーン。

(あれは典子の子?それとも通りすがりの子?)

背中しか映っていない雪穂は、子供と手を繋いで、

力なく笑っているのか 無表情なのか 優しい微笑みを浮かべているのか

視聴者に想像させ、問いかけるようなラストシーンだ。


決して見終わって清々しいとは思えなかったし、

これが「純愛」だと言われても、あまりにも身勝手で頷けないけど、

脳に張り付いて離れないくらい、強烈なドラマだった。


アンフェア 最終回

2006-03-22 19:02:40 | ドラマの感想(私流)


1日前に戻りますか・・・

先週、和夫の心臓めがけて撃った雪平(篠原涼子)のその後の話が

描かれるのかと思いきや、いい意味で肩透かし

和夫が雪平を呼び出し、犯人をあぶりだすため、自分を射殺する

フリをするようにとの和夫と雪平の「作戦」だったとは!

これは全くの予想外。やられました


で、あぶりだされた犯人は


安藤(瑛太)


やっぱりという思いと、それはナシにして欲しかった

という思いで、ため息が出た


安藤が、「雪平さん、やっぱり凄いや」と言ってたけど、

私的には、警察に追われながら真実を追究した和夫の方が

よっぽど「凄いや」と思ったけど


そしてその後は、安藤が犯罪に手を染めた理由が解明されていくんだけど・・・


普通、ミステリーと言うのは、犯人が判り、謎解きで、

スッキリして終わるもんだと思うんだけど、

見終わった後、ナンだ、この胸の中のモヤモヤ感は!


怪しい3人組(?)の内の2人 三上(加藤昌也)や安本(志賀廣太郎)は、

結局雪平を見守る良き同僚で、まんまと騙してくれちゃったね、でいいとして、


まずは、安藤の動機


未成年射殺事件犯人の17歳の少年絡みだとは思ってたけど、

「犯人との繋がりが判らない場合の安っぽいお約束(?)」

とばかり、実は少年と安藤は施設で兄弟のような間柄だったというのも、

それなら何でもアリじゃん!と、ズルイ気がしてしまう。(そこもアンフェア?


しかも当時は何も警察に訴えなかったくせに

(だから事件の記録にも残ってないし、警察関係者も知らなかったんだよね?)

それを5年間雪平への復讐だけを生甲斐に警察官になったというのも、

少々強引な気がしてしまう。

(雪平と別の署に配属になったらどうする気だったの?


それより何より、

結局雪平が犯人を射殺するからいけないんじゃないの!

腕でも撃っておけよ!全国のツッコミがそこに集中するのが見えるようだ


雪平が撃って殺したのは少年と瀬崎だけだけど、

安藤、復讐の為とは言え、人殺しすぎ 

美央に対しては最後まで優しい「あんどう」だったのが唯一の救いだけど




でもって、ラストは、復讐相手だったハズの雪平を好きになってしまった安藤が、

雪平の手で射殺され、「復讐する相手があなたで良かった」で終わった。



それ以外のモヤモヤポイント  


どこまでが瀬崎の犯行・蓮見の犯行で、どこまでが安藤の犯行

なのかが判りにくかった点。

それまでの事件のどこで安藤が関わって(手助けして)いたのか?


そして、今更 瀬崎絡みの編集者や作家を殺した意味は?

(犯人を和夫にしたいんなら必要ないと思うんだけど)

結局、蓮見が犯行に加わった本当の理由は?


復讐サイトに瀬崎・牧村・蓮見らが辿りついたいきさつも全く描かれず。

サイトの利用者は他にはいなかったのか?


とにかく、犯人が安藤と判ってからは、つじつま合わせに転じて

粗くまとめられてしまった感は否めない



もう一度見直したらもっとモヤモヤポイントが出てくるかもしれない。



安藤が死んだ場所で横たわり、「キラキラ星」を歌う雪平。

その視線の先に見えたものは何だったんだろうか?

(続編もアリな雰囲気で終わったけど)


モヤモヤするまでは、最高に面白いドラマだった


離婚するには

2006-03-17 15:46:01 | ドラマの感想(私流)


相手が離婚に応じてくれず、困っている


私の話ではない。

ドラマ「小早川伸木の恋」の、小早川伸木の話だ。


嫉妬深く、たえず自分を試して愛を確かめようとする妻 妙子との生活に

疲れを感じた伸木は、作田カナという女と出会い、惹かれ

悩みに悩んだあげく、離婚を決意するという流れで

昨日の第10話を迎えた。


離婚を切り出した伸木に対し、

妙子は「自分に悪い所があったら直すから」と詰め寄り、

それでもダメだと判ると、「絶対別れない」の一点張り。

浮気相手の元へ行き、「伸木を返して!」と叫び、

ついには「別れない」為に弁護士を立てるなど 

目を背けたいくらい、痛い内容だ。 (なので最近感想書いてない


で、伸木も仕方なく弁護士を立てるんだけど、

弁護士から離婚を決めるに至るまでの状況を書き出せと言われても、

自分から離婚を言い出したにも関わらず、

 「妻の悪口は書けない」などと言う。

これじゃあ離婚なんてムリだよ、と思った



私の周りに、ある離婚した夫婦がいる。


その夫婦は妻の方が離婚を言い出した。

夫は、妙子のように、 「悪い所は直すから」 と妻に言い、

話し合いは何度も繰り返された。

だけど結局、妻は心を鬼にして突っぱね、ようやく離婚は成立した。


実は、妻の方には別に好きな人がいたんだけど、

それが直接の原因ではなかったらしい。

もう、夫婦としてやっていくのがムリな状態まできていたようなのだ。

(何だか書けば書く程、ドラマに似てみえるんだけど



お互いが同時に離婚を決意という場合もなくはないんだろうけど、

大体は 夫婦どちらかが先に離婚を切り出す のだろうと思う。


その場合、冷たいようだけど切り出した方が相手を「捨てる」ということになる。

だからこそ離婚は長引くと言われ、疲労困憊するのだろう。


離婚を切り出した私の知り合いは、思い出したくないくらい辛かったそうだ。


妻も子供もいる男が離婚するには、

たとえ子供を手放すことになっても別れたいという強い意志が必要だ。

それがドラマの伸木には決定的に欠けている

ある意味、「鬼」にならなくては。


ドラマの不倫相手である作田カナは、伸木の妻妙子に責められ、

子供の存在を見せつけられて思い悩むみたいだけど、

妻子持ちだと知りながら伸木に近づいた過程を見せられているしなあ。

(最初からわかってたんでしょ?的な思いもあり


かと言って、自分の行いは全く省みず

伸木が自分を判ってくれないのがいけないと責めながらも

「別れない!」と、愛情というよりは執着で夫にしがみつく妙子も

哀れで見ていられない。

だけど、みすみす浮気相手に持っていかれるのもシャクなので、

(同じ妻の立場として見るとね

気が済むまで悪あがきするのもいいのかもしれない。



どっちもどっちに思える女達に、あまり共感できないけど、

どんな結果が待つにせよ、伸木はどっちかの女を「捨て」なければならない。



私の知り合いは、好きになった人の存在を元夫に隠し通して離婚し、

数年の紆余曲折を経てその人と再婚した。



さて、伸木は優柔不断なツラを脱いで、 「鬼」になれるだろうか?


白夜行 第10話

2006-03-17 12:26:16 | ドラマの感想(私流)
自分を信じ、全てを受け入れると言ってくれた女

自分を最期まで救おうとしてくれた2人目の母の死 
に触れ


亮(山田孝之)は典子(西田尚美)に、
雪穂(綾瀬はるか)は篠塚(柏原崇)に、


初めて、今まで誰にも言えなかった抱えきれない思い吐き出した


やはり、亮と雪穂ではお互いの心を満たすことは出来ないのだと思う。


なのに二人は、別の「幸せ」に背を向け、

真実を知る人間を消すことが目的のようになってしまっている


人の愛し方を知らない二人が与え合った「愛」は、

破滅へ向かうしかないんだろうか?


篠塚が雪穂に言ったように、二人は、決して二人だけではなかったのに。


真の悪人になりきれず、涙も枯れていない二人に同情しかける視聴者

一喝するように、笹垣(武田鉄也)が言う。


「人を殺す知恵あるのに、自首する知恵ないはずがない

人を騙す計算が出来るのに、

人の人生が想像できないはずがない

最初っから、あいつら判ってやっている」


2人の犯した罪が、決して「必然」ではなかったことを踏まえた上で、

その後、まるで二人を見守ってきた父親のような言葉をつぶやく。


「もし共に責めを負う人間がいるとすれば、私ですわ

あの時あいつらを捕まえてやれなかった私」


自分の母親の死を弔ってくれた笹垣のノートを手に入れ、

今までの自分達の軌跡を見せつけられた亮は、青酸カリではなく、

「血と肉」で殺そうと決意する。


雪穂の「影」として「幽霊のように」生きてきた自分を見つけてくれた笹垣も、

亮は殺してしまうんだろうか?


来週は最終回。


第1話 サンタクロース姿で刺された(自ら刺した?)亮のシーンが頭をよぎる。

雪穂の日の当たる人生に邪魔な(と亮が思っている)笹垣と亮が死んで

誰もいなくなったら、その後、雪穂はどう生きていくというのだろう


泣いて、哀れんで、そんな自分を戒めて、だけど切なくて


こんなに疲れるドラマに、私は出会ったことがない。

神はサイコロを振らない 最終話

2006-03-16 12:39:08 | ドラマの感想(私流)

風のように消えてしまったなあ

というのが、正直な感想。

1996年に402便が消えた時のようにジワジワ体が消えていくCG

がまた使われるのかと思ったら、一緒に過ごしていた人達が

ふと視線を離した隙に皆消えていったようだ。


両親が実は離婚していたと知った亮(小清水一揮)とのひと波乱で時間を取られ、

ヤス子とテツの時間はどうなってしまうんだろう? とやきもきした。


「テツとヤス子を囲む会」と称した二人の結婚式を行うっていうので

ヨシヨシと思っていると、その準備中、

亜紀(ともさかりえ)と菊坊(武田慎二)の感動的なシーンが。


「10年前に引き戻されたら、僕のことは忘れて下さい
次に会う時に恋に落ちる為です。次に会う時は楽しい日々を送れる男に
なってます。それまではありがとうという言葉もさよならも言いません

「次に会う時、今よりずっといい男になってる菊坊に会えるの楽しみだなあ
消えちゃうの怖くなくなったよ


う~、泣けるじゃないの、菊坊

402便の帰還は、多大なる変化を菊坊にもたらしたのね。 

姉と弟にしか見えなかった二人がようやく男と女に見えそうな気がした。


で、感動に浸っていると、今度は甲斐(尾美としのり)が、
弟が設計した送信装置を持ってテツ(山本太郎)に長崎へ行ってくれ
などと言い出し、テツも長崎へ行く決意をする


何でヤス子はついていかないんだ!?

亜紀には菊坊がついてるじゃん!と、正直イライラしたけど、


「俺はお前が好きだ 10年前のおまえじゃなくて今のおまえが好きだから」

「ありがとう!会えて良かった 一緒に過ごせてよかった
きっと何か変えることが出来る。信じてる」


と、お互いの気持ちを確かめた後、テツは消えてしまう10年前に購入した
指輪をヤス子の指へ。

タクシーを待たせての慌しい別れだったけど、
結婚式を感動的に挙げるよりは2人らしい別れだったのかも。

最期の瞬間、テツの側に誰もいなかったのは、やっぱり悲しいけど。


2006年から402便の乗客乗員が消える前、
それぞれが大切な人達に手紙やメッセージに思いを残すのが印象的だった。

2006年で書いたものは2006年にずっと残る。
残される者への思いやりのようにも見えた。


加藤教授(大杉蓮)の理論によれば402便の機体がバラバラになって
発見されるハズなんだけど、それは発見されなかった。

「どこか別の次元で生きていてくれるかもしれない」

という希望を残したのは、せめてもの製作者の思いやり!?


あまりにアッサリと、だけどじんわりと切なさを残したドラマだった。


最後にひと言。

サプライズゲストの 屋台の店主 もたいまさこには、やられました!


アンフェア 第10話

2006-03-15 16:57:11 | ドラマの感想(私流)


重要参考人の心臓めがけて撃っちゃいかんでしょう!



雪平(篠原涼子)は、次々と面白いように証拠が出てきて

警察に犯人の黒幕と断定されてしまった和夫(香川照之)めがけて発砲


ビデオで2回見たけれど、見れば見るほど和夫が黒幕とは思えない


私が思ったのは、医者の扮装をしてまで蓮見の元へ行ったのは、

復讐サイトのパスワード 「私」 を聞き出す為ではないかと。

で、蓮見に聞き出したパスワードをパソコンに入力。

和夫が病院から逃げた後、驚愕の表情でパソコンに見入るシーン

説明はつく気がするんだけど・・・。


岩崎書房の森川(大高洋夫)が×印をつけられ殺された時に、

三上(加藤昌也)が「蓮見を殺しにくる奴が犯人だよ」と雪平に言い、

その直後に和夫が病院に侵入!偶然にしては出来すぎ


恐らく復讐サイトで和夫がニヤリとしてやりとりしていた相手

三上(加藤昌也)で、(アレは蓮見のパソコン?)

黒幕かどうかは判らないけど、三上は犯人の一味なんじゃ???

(犯人があと1人とは限らない気がしてきた


雪平が、病院に和夫が現れたことを小久保(阿部サダヲ)に報告せず

仲間なハズの三上にも言わずに(刑事としての勘?

安藤(瑛太)には言った時、安藤は一連の事件の理由

「雪平さんへの恨みじゃないですか?」と言った。


雪平は黒幕=和夫と連想したみたいだけど、

もしかして安藤は別のことを意図して言ったのかも?

(今度こそ未成年射殺絡みとか?)


「いろいろありすぎて少し疲れました」 と飲み屋で三上にぼやくのも意味深。


そして、安藤がハイテク犯罪課に復讐サイトの管理人の調査を依頼し、

その結果管理人は和夫とされたんだけど、


和夫がもし管理人なら

 「亡き友 瀬崎一郎 牧村紀世子 蓮見杏奈への尊敬と賞賛を」

なんて、特に自分の娘を誘拐した杏奈に対しサイトの表紙に

載せるとは思えないし、和夫がライフルで牧村を射殺というのもねえ


そして安藤は美央に優しくして信頼を得衰弱した雪平へ愛の告白。

「俺じゃダメですか?」

雪平の心をガッチリ掴んで実は犯人・・・とは思いたくない、正直

(あまりに救いがなさすぎる



相変わらず密かに怪しい安本(志賀廣太郎)は、

雪平が病院で和夫を見たけど隠したということを知ってる風。

「復讐サイトが設置されたのは雪平が和夫と別れた時期」などと

和夫=犯人説を煽ってるようにも見えるんだよね~



和夫を犯人に仕立てたい真犯人と、和夫を犯人として片付けたくない真犯人

とが、お互いを誰か知らぬままに目的の為動いてるように見えるんだけど、

これはただの「かく乱」だろうか?



和夫を犯人にしたいのなら、和夫と何の関係ない森川と 

久留米隆一郎(井上順)を殺す必要ないと思うんだけど

(久留米隆一郎って死体だけの登場?先週の予告では生きてたぞ!


で、雪平は復讐サイトの管理人とサイトで接触。

雪平が呼び出した自分の父親の殺害現場に現れたのは和夫


絶望する雪平は 「俺がそんなこと(復讐)するわけないだろう」

という和夫の言葉も耳に入らない。


和夫も黒幕に呼び出されたとは考えられないだろうか?

「真犯人がそこへ行けば判る」とか何とか言われて。


一般人の和夫が銃を持っていたのは、

本当の黒幕が和夫に何らかの方法で渡したのかも(蓮見もそれで脅した?)


相変わらず?が多くて嫌になるけど、来週には全ての謎が解ける。


イライラ、ワクワクしながらしばし待とう


白夜行 第9話

2006-03-10 11:39:15 | ドラマの感想(私流)

過去に傷を持つ負け犬女を利用するんじゃない!

と、元負け犬女(子なしだから今も?)としては腹立たしいのがまず一点。


西口奈美江(奥貫薫)に続いて、不倫・中絶・金の持ち逃げと、

今までろくなことがなかった栗原典子(西田尚美)が亮二(山田孝之)
の毒牙にかかってしまった


利用出来そうな女を嗅ぎ分けて近づくと、その女は亮を信頼し

惹かれてしまうというのがなんとも皮肉だ。


日記を読んではそれを参考に心をえぐるような発言で典子を揺さぶり、

まんまと青酸カリまで持ち出させるのに成功。

(青酸カリを持ち出し、亮を信じるってのは違うと思うぞ?


そしてその青酸カリで狙うわ、笹垣(武田鉄也)。


その前に、亮と雪穂(綾瀬はるか)も予定外だっただろうけど、

近所の人にサボテンを貰った礼子(八千草薫)が

庭に埋めてあった松浦の死体を発見

(事件後、別の場所に埋めなおす周到さはなかったようだ


笹垣が言い当てた、

「2人の思考には特徴があって
自分達の真実に触れた人間には死を与える」

「強姦が、魂を奪う一番の方法」


が、狂気に思える2人の犯罪を解明する助けをくれた。

言いながら笹垣は、自らも命を狙われる存在であると判っているのだと思う。


父親を殺した罪の意識から亮は子供を作ることを体が拒否し、
雪穂は子供が出来ない体(亮の父親とのことが原因?)を運命として受け入れ、

お互いが自分の遺伝子は残さない方がいいと思っている。


そんな2人の未来の為に犯罪を重ねることに意味があるのか?


「あんたの住んでる所は生き地獄や

「自首し あんたの帰ってくる所はいつでもあるんやから」



長年育ててくれた養母の言葉に、「独特の思考」を持つ雪穂も心が揺らぐ。

だけど雪穂に代わりそれを貫くかのように、「真実を知った」礼子

亮自らが「死」を与えようとする。


「2人してそのザマか 哀れやなあ」

殺されようとしている礼子に、恐怖は感じられなかった

2人に同情し、死を受け入れようとしている風にも見える。


浅く埋められた松浦の死体。

自分達の子供時代を知っている谷口真文(余貴美子)へ送られたメッセージ


犯罪を隠そうとしながらも、誰かに見つけて欲しいという気持ちも

持ち合わせていたんじゃないだろうか?


飲み込んだ罪は魂を蝕み命まで食いつくすと判っているのに、

突き進む2人は、まさに「哀れ」


神はサイコロを振らない 第8話

2006-03-09 11:47:27 | ドラマの感想(私流)


402便が10年前に引き戻された時に皆が助かる方法


それを乗客を含めた関係者それぞれが模索し、

引き戻されたら2006年での記憶はなくなってしまう現実に対して、


機内にメモ書きを残すだの、亜紀(ともさかりえ)の体にイレズミで残すだの、

テツ(山本太郎)が絶対憶えててブラックホールへの突入を回避するだの、

状況は超シリアスなんだけど妙にコミカルな展開


(今に始まったことじゃないけどね

面白いんだけど、笑っていいのか悪いのか戸惑う気持ちも正直アリ


「最後は自分のしたいことをして静かに最期を迎えたい」

というのが乗客達の希望としては大体一致しているようで、

それぞれが最期に向けての日々へと向かう。


その中でちょっと私的に解せなかったのが、

柚子(市川実和子)と先輩との話。

「大きなホールを借りて、ホール一杯の人を集めて下さい

その前で漫才をしたいんです」


と、柚子がヤス子に頼むんだけど、大ホールを借りるのもタダじゃないんだよ?
しかも、ホール一杯の人をどうやって一日で集めろっていうの?

何でもかんでもヤス子に頼りすぎな気がしてしまった。

しかも、結局キャンセルしてしまった大ホールのレンタル料30万円は無駄に。

先輩の夢をかなえたいという気持ちは純粋なんだけどねえ


だけど、もちろん いいエピソードもアリ。

加藤教授がヤス子の背中に

「ヤス子ちゃんはテツ君が今でも大好き」と書いた紙を貼り、

(いつ間に書いたの?

「自分の人生のサイコロは自分で振るんだ」と言い、

いつまでたっても人の世話ばかり焼いているヤス子の背中を押して

テツの元へ向かわせるシーン。


テツとの仲を邪魔しているようで実は

ヤス子の気持ちをよく判ってあげている加藤教授に、テツが

「俺が死んだ後、(ヤス子を)見守ってやって下さい よろしくお願いします」

と頭を下げて言うシーンも じんわり涙が浮かんだ。

ヤス子はこんなにもテツに愛されてるんだねえと静かに感動


そしてようやくヤス子がテツに言った、

「消えてしまう最期の時は一緒に過ごしましょう

私と一緒にいて下さい」


さらに、

「あなたがこの時を忘れてしまっても私は覚えている
何もかも消えてしまうなんてウソである かけがえのない思い出は残るのだ」


のナレーション。

少しはにかみながらテツに言うヤス子の表情がたまらないねえ

10年の年の差へのコダワリを超越した正直な気持ちがようやく見えた。


いやあ、待ちに待ち望んだ展開だねえ。

で、もう次は最終回!?


残された時間は自分の為に使いたいと言っているヤス子だけど、

黒木亮(小清水一揮)が両親の離婚に気づいてまたひと波乱ありそうな感じ。


たった1話で最期の瞬間まで収めることが出来るのか?


中途半端なものにはして欲しくないなあと切に願う


アンフェア 第9話

2006-03-08 15:15:46 | ドラマの感想(私流)


ついに警察内で、牧村(木村多江)の共犯者として

蓮見
(濱田マリ)の名前が挙がった


と思ったら、自分の部屋で和夫(香川照之)と会った後に

首を絞められている蓮見を雪平夏見(篠原涼子)が発見!という展開。


だけど、見つけてくれと言わんばかりに和夫の名刺が落ちていたり、

和夫が勢い余って倒したコーヒーカップもそのまま置いてある。


しかも、いかにも和夫が容疑者にされそうな人物

(牧村が復讐しようとした広田と、和夫と対立していた編集長の武田)

が次々と殺され(手の甲に×マークをつけられ)、

これで和夫が犯人だとあまりに見たまんま


きっと蓮見以外の犯人が別にいるに違いない。(と思うんだけど・・・



で、怪しいのは、自ら牧村に刺されたことを免罪符のようにかざし、

牧村から蓮見へのメールを和夫に転送することが出来た安藤(瑛太)


と、怪しく小久保(阿部サダヲ)の話を立ち聞きし、

雪平の父の死と関係がありそうでしかも狙撃の腕を持つ安本(志賀廣太郎)


同じく狙撃の腕を持ち、蓮見と「バレたらヤバイ」と話していた山路(寺島進)


中でも安藤は、サブタイトルに「禁断のキス」 という文言が入ってるし、
最有力候補?

今は独身の雪平とのキスは普通なら”禁断”とは言わないし。


だけど、となると理由が判らないんだけど、蓮見が言ってた


「利用されるバカな人間は他人に遣い捨てられるような価値しかない。

ただのゲームよ、自分の知能を最大限に使うための遊び」


というのが正しいのならば、ネットを通して知り合った者達

(お互いの顔を知らない)がそれぞれの目的を持って犯罪に加担し、

お互いを利用したり罪を押しつけ合っている状態なんだろうか?

蓮見のように「愉快犯的」な者がいれば犯罪に理由なんて必要ないもんね。



それにしても、蓮見が美央を追い詰めるシーンはドキドキの連続!

蓮見はカギを道具で器用にあけるし、どこで憶えたその技術?


こんなに手に汗握る展開、久しぶりに見せてもらった気がする。



来週、命を取りとめた蓮見の病室に白衣の男が侵入する

らしいけど、HPの写真を見ると和夫に似てる!?


何やらごちゃごちゃしてきて、今だ誰もが怪しく見え、

頭の中が、しっちゃかめっちゃか状態です・・・


白夜行 第8話

2006-03-03 16:22:16 | ドラマの感想(私流)


鉄砲エビは深い暗い穴を掘って生きている。
その中に居候しているハゼは穴の入り口で見張りをし、
何かあれば尾を振って鉄砲エビに知らせる- 相利共生


亮(山田孝之)と雪穂(綾瀬はるか)の関係

そう表現した笹垣(武田鉄也) 

いや~相変わらずのウンチク王ぶりだ


前なら雪穂のアイデア通りに亮が動かされるというパターンだったのが、

雪穂の夫から慰謝料をせしめる為に抜群の連携プレーを見せ始めた二人は、

確かに相利共生と言えるのかもしれない。 


それにしても、仕組んだ結婚・仕組んだ離婚・「結婚は売春」とは

「売春相手と思いながらよく夫と住めたよね」 と驚きを隠せない。


約束の家事をないがしろにしても離婚を切り出さない高宮(塩谷瞬)に対し、

浮気へと誘導し、過去の中絶ネタを持ち出し、

自らを亮に殴らせて夫が酔って殴ったようにみせかけるなど

篠塚(柏原崇)が疑うのも無理はない程、短期集中決戦!



最初は高宮に媚びて泣きまねしてたのが、そのうち睨んでチクリイヤミを。

挙句の果ては「あなたには野心とか夢とかないの?」全面否定


だんだん「悪女レベル」があがっていくのが恐ろしい


つくづく「カモ」にされたボンボン高宮はお気の毒というか

体裁を気にしそうな高宮の親は2人の離婚をよくすんなり認めたなあ


で、ゴリ押しで離婚をゲットした雪穂は、

高宮からせしめた会員制のブティックを「R&Y」に改名(これも判りやすすぎ!)

共同経営者は、名前にRがつく子を選んだ?まさか


雪穂自身も言ってたけど、最初は11歳当時の犯罪を隠す為が、

段々方向性がズレ、何の為に日々神経を尖らせているのか判らない状態だ。


犯罪を重ねれば「一緒に太陽の下を歩く」のなんて

どんどん「かなわぬ夢」になっていくのに



そして亮は栗原典子(西田尚美)という薬剤師に近づき始めるんだけど、

目的は何!? 今の所全く見えない。



ドラマのHPによると、亮と同棲し、亮を愛するようになる女性らしいけど、

また殺されたりしないか今から心配なんですけど


せっかくトラウマを乗り越えて結婚した江利子(大塚ちひろ)に

笹垣が会いに行き過去の強姦事件を探るみたいだし。


とりあえず、もう殺人や犯罪はそろそろナシってのはダメですかねえ?