やよいの頭の中

沖縄のフツーの主婦やよいが思ったこと   (最近は息子の英語教育も。もちろん、従来からの愚痴記事も健在でしゅ!)

私の出産記  その②  ~やっぱり帝王切開かー~

2012年01月19日 | 妊娠&出産

朝6時前に病院到着。

産めるかなって不安を持つ自分と、さぁ産んだろかって意気込む自分の両方が共存していた。

でも、早く赤ちゃんをみたいっていう母親の本能(?)にもかられた。

静かな病院の中で、不思議な気持ちで出産に臨もうとしていた。

 

先生が到着、例の心音が気になる。

先生も開口一番、「陣痛は今日来て欲しくなかったのにな~」

ですよね、期外収縮が心配ですよね。でも、陣痛来てしまったーーー。産むっきゃないよ、先生!

夫も同伴の下、赤ちゃんの心音や心臓の画像をチェック。

今日も期外収縮は確認されてしまった・・・。

これではお産中の赤ちゃんの心音が取りづらい。自然で産むか、帝王切開か・・・。

赤ちゃんの安全を考えたら、もちろん、帝王切開だそうな。素人の私でもウスウス想像できてたけど・・・

やっぱり、帝王切開かー。

 

かくして帝王切開でのお産が始まった。

まずいくつかの点滴をうたれた。栄養的なものだった気がする。(説明受けていましたが、もう一年も前のこと。忘れてる)

でも、お腹がすごーく空いているデブ妊婦は、家に置いてきたいちご大福が気になってしょうがない。

食べていいなら夫に持って来てもらおうと思っていた。

             愛しいいちご大福 

んで、先生に、朝食まだだから食べてもいいか聞いてみたら、

帝王切開前に食事のこと気にする妊婦初めて見たよ!!とダメだし。

普通、計画的に帝王切開する人らは、前日21時以降は飲食一切禁止だったりするらしい。

手術中、気分が悪くなった時に、吐いたモンが喉などに詰まるのを防ぐとか・・・。

それも知らず、デブ丸出しの質問をした自分を責めた。(赤面)

先生が、お腹空いたを連発する私をかわいそうに思ったのか、糖が入った点滴(みたいなイメージ?)に替えてくれた。

これもこれで恥ずかしいが。

 

そして手術室へ。

トイレに行きたいと言っても、もうダメと言われ、幅の細い手術台に、ジュゴンのような裸体を寝かせた。なんと寝心地の悪いベッド。

尿管に何か管が入ると、尿意はピタッと止まった。医療ってすごいのねーって無知な私は一つ一つに関心していた。

夜勤明けの看護婦さん、早朝から駆り出された看護婦さん、二人のドクターなどなどスタッフが、

ジュゴン(妊婦時代の私)の出産の為に集まってくれた。

 

陣痛は少しづつ、強くなってきたのが分かった。

病院に着いた頃は子宮口3-4cm開いていたから、5cmくらいは開いてるかなーなんて想像していた。んま、下から産むことはできないけど。

 

麻酔の注入が始まる。

麻酔は陣痛と陣痛の間に注入する。

麻酔の前に打つ麻酔みたいなものもあって、腰のあたりに2-3回は色々刺されたことを記憶している。

ジュゴンのような裸体をくの字に曲げ、腰を先生の刺す麻酔のぶっとそうな針に向かって突き出した。

先生がもっと体を丸めてと言ってきた。”赤ちゃん潰れるぞーーー”って思いながら、丸い体を必死に丸くした。

すると、先生が何かを手古摺っているように感じた。

先生、早く打ってくれよーー。陣痛また来てるよーー。って思っていたら、先生が一言。

「脂肪が多いからな・・・。入りづらい・・・。」

あははーーー(冷汗)手術前のシーンとしている空間で、たくさんのスタッフがいる前で、今言うコトないっしょ!!

でも先生に突っ込む力も出ないほど、陣痛に耐えていた。

そーこーしているうちに、右足一体に何か液体が流れ込み、感覚がじわ~と麻痺していくのが分かった。

これを麻酔って言うんだ~。

 

手術台に横になり、麻酔の効き具合をチェック開始。

麻酔が効いてる部分とそうでない部分を、ピンセットで皮膚をつまんでチェックする。

痛いですか~。ここは痛いですか~ってピンセットでジュゴン(妊婦時代の私)の皮膚をつまむ先生。

全部痛いです!麻酔きいてる感じがしません!!

おかしいな~と首を傾げながらもう一度麻酔を注入される先生。

またピンセットで皮膚をつままれると、まだ痛い。

このままでメスでも入れられたら大変と思い、先生に訴えた。先生、まだ痛いです!!さっきと変わっていないです!!

すると、3本目うったら今度はあなたの命が危ないです。始めます。と、手術を強行突破された。

緑色のシーツを被され、手足も縛られ・・・。

 

これ、麻酔効いてない中、メス入れて激痛走ったら、絶対に叫んでやるっ!!って思っていたジュゴン。

すると、ん???麻酔効いてる???痛くない。良かったーーと安心したのも束の間、

皮膚をひっぱられ、お腹をグリグリいじられているのが分かる。

手術台の上のライトに、自分のお腹が映り込んできそうで、目をそらした。

 

先生は一度目の帝王切開は癒着などもないから5-10分ほどでは終わるっていってたしな。

早く早くーーって我慢していた。

すると、なぜか涙がすーっと出てきた。

自然分娩の途方もなく長い陣痛を耐えているわけでもないのに、何を泣いてるんだ、私。

恥ずかしいわーー。早く涙止めないと!って言い聞かせていた。

 

すると、私の涙に気づいたある看護婦さんが涙を拭いて下さり、手を握ってきた。

あーー、この時は看護婦さんがまさに天使に見えた。

力が一気に抜けて、涙がガーーーと止まらなくなった。人間、我慢してる時にふと優しくされると、弱いですな。

 

しばらくすると、お腹の方から”ウウッ”って聞こえた気がした。赤ちゃんか?って思っていたら、

オギャーーーって聞こえてきた。そして”おめでとうございます。元気な男の子です”って周りが言う。

テレビドラマで見たまんま。あのベタな鳴き声とベタな祝福の言葉!!

やっと終わる。と思っていたら、急に気持ち悪くなった。船酔いに襲われた感じで、目も開けられないのだ。

 

フツー、赤ちゃん生まれたら、感動のご対面とかあるはずなのに、

私の場合は看護婦さんが”赤ちゃんですよー”って連れてきても、何か生温かいモンが顔の傍にあるのは分かるけど、

目が開けられないし、吐き気がすごいから、それどころじゃない。

「気分悪いので、あとで見ます~」って我が子との初対面を断った。

あーー、麻酔2本もいらんかったかもな・・・。

そんなこんなでやっと終わった、私の帝王切開。

 

 

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