鎌倉八百ヶ谷戸

鎌倉の街はそのものが環境遺跡

善財 一 写真集

大御堂ヶ谷 勝長寿院

2021-03-21 14:32:30 | 環境遺跡 鎌倉の谷戸

《鎌倉八百ヶ谷戸》Web写真集

 

東勝寺のある屏風山を越えた谷戸が大御堂ヶ谷。ここに勝長寿院跡がある。

勝長寿院は、頼朝が父義朝を弔うために建てた寺。

鶴岡八幡宮の境内で殺された実朝も、ここに葬られている。

北条政子も勝長寿院奥に新御堂を建立している。

そのほか堂塔がいくつも建立されたが、幾度か火災に遭っている。

やがて北条氏が倒され鎌倉時代が終わる。

その後、中先代の乱で北条氏の残党が立ち上がるも、やはり攻略されて北条時行ほか何百人かが大御堂で自刃している。

そのような歴史的背景の重さを感じる場であるはずだが、ずいぶん宅地化されており、勝長寿院の建物を想像することも難しい。

掌のように支谷戸がいくつもある。

その中の一つが、平地のままの状態をとどめている。

ただし、木々が成長して見通しが悪くなっている。

大御堂の呼称の通り、かなり規模の大きな寺域であったようだ。

 


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