放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

蘭州中川空港について

2018年10月17日 | 2018年アムドの旅


今回の甘粛省のアムド地域の旅は、蘭州中川空港を使用した。
往路はまったく問題なかったが、上海浦東空港へ向かう復路では3時間以上の遅延が発生。
早朝の便だったが、結局搭乗できたのは昼前ごろ。
近くに街があればよかったが、市街地から70kmも離れているため、戻るに戻れず、時間つぶしができるのは空港の中だけ。よって、くまなく空港内を探索してみた。

以前、カシュガルに行った際の成都双流国際空港についてという記事が、結構読まれているよう。
中国の小さな空港の情報を詳しく載せておけば、後々の旅人の役に立つだろう、ということで、蘭州中川空港の紹介を。

ちなみに利用したのは、2018年8月です。




中国東方航空のチェックインカウンター。ビックリするくらい並んでいるが、これ早朝5時前ですよ。いくら中国人が朝早いからといっても驚いた。もちろん乗客の95%以上は中国人。
カウンターは行き先別に分けられているが、30分は並ぶので、国内線でも国際線に乗るくらいの気持ちで空港には向かったほうがよいと思う。
カウンタースタッフの英語力は、もちろん皆無。





早朝にもかかわらず、土産屋はオープン。甘粛省特産品とあるが、まあどこにでも売ってそうなものから、ザ・土産物的なものまで。もちろん世界のいろんな空港と一緒で、お値段は市価よりも割高。



空港内はいたるところにお湯と水の給水機が備え付けられている。カップ麺さえ持っていれば、いつでもラーメンが食べられる(中国のカップ麺はフォークが付いているし)。
ここで水をくんで飲んでみたが、ゲロマズだった。お金に余裕があれば空港内の売店でミネラルウォーター(2元)を購入するのがおすすめ。



手荷物検査場への入口。チェックインカウンターに並んでいるのだから、ここも当然混んでいる。ベルトを外せと言われることもある。



チェックインカウンターのフロアには、食堂もあった。手荷物検査場に入る前に腹ごしらえしたい人向け。


早朝過ぎて、ほとんどのメニューは「没有」って言われそうな気配が漂っていたが、調理台前に置かれていたPOPに「水餃子38元」と普通に書かれていて、目が覚めた。


レジ前のメニューを激写。セットメニューが58元〜、単品の麺が38元〜と、まさしくエアポートプライス。こんな高いの誰が食べるんや。



ほかに食べるところないかなと空港内をうろうろしたら、一番隅にバーガーキングと麺屋を発見。
値段は確認していないが、バーガーキングのほうは市価よりチョイ高、麺屋のほうはエアポートプライスに違いない。


ということで、いったん空港の外に出てみようとしたら、空港は二重構造になっていて、チェックインカウンターのあるフロアに入るためにも、手荷物検査が必要だった。
出るのは自由だが、入るときは爆発物検査を受ける必要あり。


以下は、エアポートバスや電車で到着した際に、まず目にするフロアになる。



早朝なのでガラガラ。これが正しい早朝の空港の姿。



チェックインカウンターに向かうと仮定して、建物の右側に「机場小吃街」を発見。
案内板の「餐飲」を目指して歩いていけば到着すると思われる。
この中にはレストランがいくつかあった。
が、早朝なので一軒を除いて営業しておらず。通常の時間帯に到着すれば、賑わっていることだろう。
ちなみに、空港内でここよりほかにまとまな価格でまともな飯を食えるところはなかった。
お腹が空いたらここに向かうべし。



スーパーマーケット発見。空いていないので外からだけ。
通常価格とうたっているが果たしてどうなのだろう。品揃えはなかなかのものだった。



MCKなる、パクリ感全開のチャイニーズファストフード店も。
店の名前を漢字で書くと「麦肯基」。
ちなみにマクドナルドは「麦当劳」で、ケンタッキーフライドチキンは「肯德基」。


MCKのメニュー。ハンバーガーもフライドチキンも看板商品でないのが笑える。
お値段は10〜20元程度と、エアポートプライスの店に比べればとても良心的。おそらく市内と値段は変わらないのではないだろうか。



5分間ご飯って名前の店。
提供してくれるまでが5分であることを祈りたい。メニューは撮り忘れたが、MCKとほぼ同価格だった。



農村料理の店。


メニューは20〜60元と、きちんとしたレストランの雰囲気を醸している。
麺やぶっかけご飯はそこそこ安いが、単品はなかなかのお値段。



中国人大好き、四川料理の店ももちろんあった。


ここは麺などが中心で、価格帯も良心的。
それにしても中国人って本当にいつでも辛いもの食べるよね。


と、ここまでの店はすべて早朝のため閉まっていたが、一軒だけ営業中の店があった。



蘭州が生んだご当地ナンバーワングルメ・牛肉麺。
そのトップの座をひた走る、押しも押されもせぬ有名店「馬子禄牛肉面」!
日本にも支店があるので、我々にもおなじみのあの牛肉麺が空港でも食べられますよ!
蘭州に来たら朝食は牛肉麺と決めていて、しかも市内で食べるチャンスを逃していたので、もうすっごい嬉しい。


営業時間は、6:00〜19:30。
朝食難民、歓喜する。
中では空港職員や旅行者が数人ブレックファーストタイム中。

店に入ったら、まずカウンターで食券を購入。その食券を料理人に渡して、麺と引き換えるシステム。中国語が話せなくても、なんとかなるはず。



メニューその1。
麺は1杯10元と、市内よりもやや高い設定。
でも、馬子禄牛肉面ならば、それくらい許容範囲。っていうか、ここしか店開いていないし。

牛肉麺だけでもいいけれど、牛肉がチョロチョロってのっているだけなので、牛肉を追加で頼むがよいこと。


メニューその2。
セットメニューも揃っている。
牛肉麺じゃお腹いっぱいにならないアニキにおすすめだ。
このときは嫁さんと二人だったので、Cセットを注文。


目の前で麺が手打ちされて、あっという間に完成!
ちなみにこの麺、とんでもなくボリューミー。日本のラーメンなら大盛り以上のレベルです。おいしいからペロリだけど。
野菜2品は、この店ではレジ横の冷蔵庫の中にあるものを指差してもらうシステムだった。
中華風牛肉バーガー、追加の牛肉、ゆで卵は、麺と一緒にサーブされる。

もうとんでもないボリュームだったので、結局中華風牛肉バーガーは食べきれず、同じくセットに含まれている紙ナプキンに包んでお持ち帰りした。


お腹を満たしても、搭乗時刻が早まることもなく、もうしばらく空港内を散歩。



食堂街から徒歩3分(空港が広いので)で、鉄道駅に到着。
市内から70kmも離れており、空港と市内(蘭州西駅、蘭州駅)を結んでいる。
これに乗って来たかったが、行きはエアポートバス、帰りはタクシーを使ったので、乗り心地などはわからず。
ただ、駅には電光掲示板があり、次の列車がいつになるのかすぐ分かるし、チケットも窓口で簡単に買える感じだったので、時間が合って、駅にダイレクトに向かいたい人は利用価値あり。



エアポートバス乗り場は、すごいわかりにくいのだが、奥に駅が見えているこの看板に沿って、ひとつ下のフロアに行く。エスカレーターを降りたらすぐにバス乗り場のため、地下からバスが出るってことを知っていれば、迷うことはないだろう。


エアポートバスは普通にきれい。
荷物は下に入れるようになっているが、日本とは違いセルフで。
荷物盗られてしまうのでは!と心配になったが、中国人たちは何を気にすることもなく、荷物を放り入れて、そのまま座席に向かっていた。もう荷物泥棒とか、中国からはいなくなったのだろうか(ちなみにアムド地域でバスに乗った際も、こんな感じだった)。


路線はいくつかあるが、時刻表はなし。10分程度待てば次の路線のバスが来るみたい。
旅行者は、蘭州駅近くの東方大酒店や蘭州大学へ行く2番か、蘭州駅やバスターミナル行きの3番が使いやすいのではなかろうか。
夏河の手前にある合作まで直通バスがあるという情報も耳にしたが、定かではない(合作のバスターミナルからは空港までの直通バスが見当たらなかった)。合作までは2019年に列車が開通するらしいけど。


エアポートバスは一人30元。
列車もほぼ同価格なので、便利なほうを選ぶがよろし。





鉄道駅に隣接するように、ファストフードやコンビニもあった。
値段は市内と同じくらいだったので、最後の小銭を使うにはちょうどいいかも。
蘭州からそのまま帰国する人はほとんどいないと思うけれど。



謎の一人カラオケBOXを発見。空港まで来てカラオケするとは、なかなかいい時間つぶしの方法ではないか。ただ、まわりを歩く人にめっちゃ見られるが。


ぶらぶら空港内を散歩し、歩き尽くした感じがあったので、もう搭乗口に向かおうと空港内に入った。
爆発物検査、手荷物検査を終え、搭乗口が並ぶフロアへ。
蘭州中川空港って国際空港なの?って思うほど、広い。


以下は、搭乗口が並ぶフロアになる。



何かよくわからない卵形のボックスが。3Dや4Dならぬ、9Dとは!
これ絶対騙されるやつや。



昔日本でもよく見かけた占星術マシン。
飛行機落ちないように占ってもらおうかな。



そしてまたもや一人カラオケBOXが。
蘭州の人、どんだけカラオケ好きやねん。



都会の象徴・スターバックス。
1杯50元程度のお値段は日本以上。シャレオツ中国人は普通に注文している。
中国お金持ちね。



搭乗口付近にも飲食店はあるが、すでに紹介したエアポートプライスが全開。
ここで食べるならば、馬子禄牛肉面を激しくオススメします!



同じく搭乗口付近の蘭州牛肉麺の店。
ここは、市内でも見かけた有名店の一つ。


セットメニューは28元〜。お値段は市内と同価格だそうです。
ほかのよくわからない店で食べるよりはおいしい牛肉麺にありつけるだろう。馬子禄牛肉面を逃した人は、ここで最後の蘭州牛肉麺を。



もちろん土産屋もある。
ミネラルウォーター(2元)やカップ麺(8元くらい)も売っているので、お金がなくてお腹がすいたときは、ここという選択肢もあり。



搭乗口付近にはマッサージ機もあったが、この空港の椅子、けっこう座りごこちが良いので、お世話になることはないかも。



以上、蘭州中川空港の情報でした(ほとんどが店紹介だったけど)。
何かのお役にたてば。


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