放浪日記

刮目せよ、我等が愚行を。

モグモグ隊 高雄遠征 第3話

2018年08月31日 | モグモグ隊


モグモグ隊 高雄遠征メンバー
(を):をきな氏(絶対的リーダー)
(や):やはぎ氏(特攻隊長兼撮影主任)
(し):シェリー氏(見習い隊員)
(に):にいや(永久幹事)




高雄に到着後、ホテルへ向かう前に小腹を満たした我らモグモグ隊。
くわえ楊枝で、今日から2日間お世話になる「梅花大飯店」へチェックイン。


前回の台湾遠征では、ホテルは現場で探す主義を徹底したが、今回は町の移動を考えていないため、宿探しに費やす時間があればモグモグするべきとの判断により、事前に宿を予約することにしていた。
しかし、どこでモグモグするのかは決めていないので、必然的にアクセスが良く、そして万が一メンバーが迷子になってしまった場合に、自力でも帰ってこれるような分かりやすい立地が求められた。
前回はリーダーの英断によって、宜蘭では一人一部屋での滞在になったが、やはり宿泊施設が旅社レベルだと、鍵をドアノブにつけたまま爆睡するということも起きかねないので、一人当たりの予算は据え置きながら、ホテルのグレードを少し上げる代わりに、二人一部屋になった。
今回(し)が参加したことで可能になった、オッサン同士の相部屋旅である。

誰が誰と寝なければいけないのか、メンバー内で相当揉めると思っていたが、「僕、誰でもいいっすよー」という人見知り度0%の(し)の申し出によって、(を)と(や)、(し)と(に)の組み合わせに落ち着いた。
十数年ぶりの海外旅行ということもあり、浮かれ気分で漏らした自らの発言に、翌日以降苦しめられることになるとは、この時の(し)は思ってもいなかった。









宿の付近の光景。
南国ならではの穏やかな空気感に、つい口角も緩みがちになる。





高雄の街角を進む、我らモグモグ隊。
常に空腹。血圧は高いが、血糖値は低いのである。
どこからどう見ても中年臭が漂う。


ともあれ、宿探しから解き放たれた我々は、さっそく昼飯の続きを行うため、もう一度地下鉄に乗った。




このブログでも何度も書いているが、台湾だと駅のプラットホームのことを「月台」と書く。
なんだか雅やかな感じがしますなあ。




ポスターにはキャラクターを使用。アニメ文化浸透しています。


(や)店はホテルの周りにもあるのに、わざわざ地下鉄乗るってことは、よっぽど美味しい店に連れて行ってくれるんじゃろうな?
(し)期待値バリバリ上がってる!
(に)ふふふ、今回のモグモグ旅のために、台湾の食べログ的なサイトで検索して、評判のいい店をピックアップしているのだよ、諸君。
(し)で、これから行くところは?
(に)やっぱり年長者の機嫌をとっておきたい、ということで、次はリーダーに忖度したお店になります。
(を)!!
(や)ということは?
(に)麻醤麺でございます。
(を)なぬっ!(驚いて軽く失禁)でかした!
(し)なんすか、それ?
(や)前回の遠征では、人の分まで食べたほどの好物で…
(を)マー! ジャン! メン!

(を)のテンションは一気にMAXに。

麻醤麺とは、麺をゴマだれであえて食べる汁なし麺のことである。

駅から徒歩10分程度で、目的地に到着。

山東麻醬麵

詳しい写真は上記リンク先を見ていただくとして、どこからどう見ても庶民的な店である。
モグモグたるもの常に庶民の舌とともにあるべし。という教えがあるように、こういう店に我々は弱い。メニューも、基本は麻醤麺のみの専門店。これは期待しかない。

この後もモグモグを重ねるつもりのため、2杯のみをオーダー。


麻醤麺 提供直後


かきまぜるとこうなる



麺を混ぜながらすでにヨダレが垂れ始めている(を)。
気がつくと、椀を両手で持って完全にガードしている。どうやら今回もシェアをする気はないようだ。

(を)いい? いい、食べちゃって?
(し)ど、どうぞ…。
(を)いただきやす!!

と一口。
途端に白目を剥いて天を仰ぐ(を)。数回咀嚼して麺を喉に流し入れると、顔を正面に戻し、目を見開いてサムズアップ。
(を)極上!
いただきました。忖度した甲斐がありました。
程よい歯ごたえの麺にまろやかな胡麻のタレが絡み合う。確かにうまい。
(や)それにしても、何でこんなにコレが好きなんやろな、この人は?
(を)は他人の話など聞くそぶりも見せず、ムショ帰りでカツ丼を流し込む高倉健ばりに、一気に平らげてしまった。
(し)4人で2杯なのに、本当に一人で食べるんですね…。
(に)そういう男よ。

さらに、すでにごちそうさまをしたにも関わらず、(を)の視線は、3人の間を行き来する丼をロックオンしている。
(に)さすがに、これはあげません!


もう1杯頼んじゃおっかなー、という(を)の声を聞こえないふりをして、3人は1つの麺を分ける1杯のかけそば状態だった。


(つづく)



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