ロンドンの廚(くりや)

ロンドンに住むフードライター Yasukoの「廚(くりや=台所)事情」ブログです。

コッツウォルズ紀行、はじめます

2008-10-15 | コッツウォルズ
このところばたばたしていて、ちっとも書く時間が見つかりません。
金融クライシス関係の取材もすごい数で、yasukoのような専門分野外のライターも引っ張り出されています。
各国政府の国費による救済策のおかげで、株価は戻ってきたみたいですが、これでちょっとは落ち着くのでしょうか...。

さてさて、yasukoは、来春に日本で出版される「ロンドンとコッツウォルズのマーケット」という本の取材を夏から始めました。

日本人旅行者にも人気の高いカントリーサイド、コッツウォルズの取材では、リアルタイムな紀行文を書きたかったのですが、甘かった!子連れ取材旅行では、宿でしみじみと旅情をつづる、というわけはいかないのでありました。

それはともかく。

気に入った所や見つけたものを、少しずつ紹介して行きます。

イギリスに関心のある人なら、コッツウォルズという名を聞いた事がすくなからずあると思います。
これは地名ではなく、イングランド南西部の三ー四州にまたがるかなり広いエリアを指します。
とっても緑豊かで美しいカントリーサイドです。

農業が一番大きな産業で、最近の地産地消ブームにも乗ってイギリスの台所へ新鮮な野菜を届けています。
酪農もさかんです。おいしいチーズやアイスクリームもたっくさんあります。

また、チャールズ皇太子の御料地のひとつがあるのもここです。
皇太子は有機農法にとても関心が高く、御料地ハイグローブ内の農場を、何年もかけて完全な有機農場にしてしまいました。
これは別の機会にしっかり書きます。

コッツウォルズ周辺では、建物にベージュっぽい色の石灰岩が使われているため、村々の景観はソフトなモノトーンで美しく、「はちみつ色の村」「生成りの村」といったロマンチックな名前で呼ばれています。



この写真は、そんな村のひとつ、バイブリーです。
日本からの旅行者のほとんどが、ロンドンからの日帰りバスツアーで訪れるコッツウォルズですが、ここは通過ルートに入っているので、訪れた方も多いでしょう。

訪れたのはこの夏で一番天気がよかった日。
ゆったりと流れる川と、近くの養殖場から逃げて繁殖しているらしい鱒がすいすいと泳いでいて、時間がスローダウンしたように感じたひとときでした。

続きはまた....