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野菜通信@畑の中心で愛を叫ぶ・・

長崎県・西海無農薬やさいの会生産者の一人、
フッチーが気ままにつづるブログです。

第11回全国和牛能力共進会宮城大会・長崎県代表選考会

2017年07月10日 22時55分56秒 | 

5年に一度開催され、和牛のオリンピックと言われている、全国和牛能力共進会。その11回目の大会が
今回は9月に、宮城県・仙台市で開催されます。(前回は、佐世保市ハウステンボスをメイン会場に長崎
県で開催されました。)

先日(7月7日)、その長崎県代表を決める選考会が平戸口家畜市場で行われました。さすがに、壱岐、
五島、県南、県北の各地区から選抜されて来ただけあって、いい牛がそろっていましたね~。

厳しい審査の結果、8部門で代表牛が選抜されました。

 

 

 


これは第1区、若雄の部に出品された牛。向こう側の3番の牛が選抜されました。

 

これは控室です。引き出す前の牛をみなさん真剣に丁寧に手入れをしています。

 

宮城県で開催される全共ということもあり、今会は復興特別区として、高校生部門が新たに加わりました。
北松農業高校から1頭の出品があり、参加者の注目を浴びました。
本番が楽しみです。

 

 

 

審査会場に引き出された牛はどれも甲乙つけがたい立派な牛ばかりで、審査員も選考に苦労していたようでした。
見事、長崎県代表としての栄冠を勝ち得た生産者はとてもうれしそうでしたね。

私もいつかは・・・と一瞬思いましたけどね(笑

 








 









「ぼくんちの牛が長崎県代表!」

 


子牛・腸ねん転開腹手術

2017年01月19日 23時35分35秒 | 

前日まで元気ぴんぴんだった生後3ヶ月の子牛が急に元気がなくなり、獣医さんに診てもらった
ら、「腸捻転だろう。早く手術をしないと命が危ない」ということで急遽手術をすることになり
ました。

大がかりな開腹手術は牛を飼い始めてから初めてのことで不安でした。経験豊富な獣医さんは、
麻酔のあと、腹部にメスです~っと20センチぐらいの切り込みを入れ、手を突っ込んでぞぞ
~っと膨れあがった腸を外に引き出し、さらに小さな穴を開けて大量の滞留物を外に出したあ
と手際よく中に戻し、縫合して終了。この間一時間あまり。

術後3日経ちましたが、経過は良好のようです。
絶対失敗しない獣医のK先生ありがとう!

 

 

 

 


放牧場の牛・2014・8月

2014年08月24日 21時09分11秒 | 

今日もほとんど雨の一日でした。

人間にとってはうんざりな天気が続いていますが、

放牧場の牛たちにとってはすこぶる快適な環境みたいです。

毎日天然のシャワーを浴びて体はピッカピカです。






    雨は蕭蕭と降つてゐる

        牛は草を食べてゐる


        尻尾も背中も鬣も


        ぐつしよりと濡れそぼつて


        彼らは草を食べてゐる


        草を食べてゐる


        あるものはまた草もたべずに


        きよとんとしてうなじを垂れてたつてゐる


        雨は降つてゐる 


        蕭蕭と降つてゐる


(三好達治パクリ)


友人が写真を見て三好達治の「大阿蘇」という有名な詩の

一節を紹介してくれました。

「牛」の部分は本来は「馬」です(笑)。

なんとも情景にぴったりの詩であります。






       
                              大阿蘇                 三好達治


     雨の中に 馬がたっている
     
         一頭二頭子馬をまじえた馬の群れが 雨の中にたっている
     
         雨は蕭々(しょうしょう)と降っている
     
         馬は草をたべている
     
         しっぽも背中もたてがみも ぐっしょりとぬれそぼって
    
         
彼らは草をたべている
     
         草をたべている
     
         あるものはまた草もたべずに きょとんとしてうなじをたれてたっている
     
         雨は降っている 粛々と降っている
     
         山は煙をあげている
     
        
中岳の頂から うすら黄いろい 重っ苦しい噴煙がもうもうとあがっている
     
         空いちめんの雨雲と
     
         やがてそれはけじめもなしにつづいている
   

     馬は草をたべている
     
         草千里浜のとある丘の
     
         雨に洗われた青草を 彼らはいっしんにたべている
     
         たべている
     
         彼らはそこにみんな静かにたっている
     
         ぐっしょりとあめにぬれて いつまでもひとつところに 彼らは静かに集まっている
     
         もしも百年が この一瞬の間にたったとしても なんの不思議もないだろう
     
         雨が降っている 雨が降っている
     
        
雨は粛々と降っている


                         (中学3年の教科書に掲載)



たぶん中学生の時、国語の時間に習ったはずなのだが記憶にないのはなぜだろう(笑)。


2014・放牧場の牛

2014年07月14日 22時42分24秒 | 

心配された台風8号の影響はほとんどなく、梅雨の中休み、今日は晴れ間ものぞいていました。

のんびりする放牧場の牛たちです。
















出産予定日を一週間後に控え、そろそろ分娩室に移そうと思っていた母牛が

朝牧場に行ってみるともうお産を済ませ、元気な雌子牛が走り回っていました。

安産だったようです。ほっとしました。

この時期だからよかったようなものの冬の寒い時だったら危なかったです。















それにしてもこれで10頭立て続けに雌ばっかり生まれています。

子牛は8~10ヶ月ほど育てて競りに出し、肥育農家に販売するのですが、雄(去勢)と

雌では一頭あたり約10万円ほど雌の方が安いのです。雄(去勢)の方が大きくなり、

肉の量がとれるからです。

自然の摂理に従ってせめて半々ぐらいに生まれてほしいのですが・・・、

なかなかうまくいきませんね。


子牛は生まれるとすぐ立とうとし、立ったら母乳(初乳)を飲もうとします。

初乳には免疫ブログリンという健康に育つための大切な成分が含まれています。

これを早く摂取することが生まれた子牛の最初の仕事です。

この子牛は初乳をちゃんと飲んでくれたようです。


元気に大きく育ってほしいものです。