ちょこ歴旅

歴史旅…というほどではないけど、気楽な史跡巡り備忘録
(※和菓子ネタはブックマーク「和菓子の国の人だから」へGo!)

ぼやきつつ掛川城へ

2015年02月01日 10時37分19秒 | 散策、お出かけ
「まぁ、皆さん聞いてください」(by 人生幸朗)

しばらく会っていなかった友人から突然、披露宴の
招待状が届きまして…。
しかも場所は名古屋って、遠いっちゅうねん!
まぁ、目出度い話なので、ぼやきはこのへんで…

昨日、そのついでに掛川城に行ってきた訳です。

名古屋から約2時間、掛川駅で降り、真っ直ぐ北へ。
正面に二の丸御殿、左に太鼓櫓と天守が見えてきました。

掛川城は山内一豊が5万石の大名として治めた所。
関ヶ原の戦いを前にした小山会議で徳川側(東軍)に
掛川城を差し出したことで、戦後には土佐国24万石の
大大名になったとか。
そんな掛川城は、誰がなんと言っても復元天守ではなく
現存する御殿が目玉です。

現存天守は全国で12基ありますが、御殿は高知城本丸
御殿(懐徳館)、二条城二の丸御殿、川越城本丸御殿、
そして掛川城二の丸御殿のわずかに4つほど。
そんな貴重な御殿が残る城…あ~もうたまりません。

それにも関わらず、観光案内でも日本初の本格的な木造
復元と、天守を取り上げ過ぎて御殿が二の次に…。
「責任者出てこい!」(by 人生幸朗)
ついついぼやきたくなります。

前置きはこの辺で、いざ掛川城へ!

時間の関係で左手の本丸には目もくれず一目散に御殿へ。

おぉ~!やっぱり復元にはない本物の重厚感があります。
この御殿は時の城主太田資功により安政2(1855)年から
文久元(1861)年にかけて再建されたもの。

さっそく御殿内部を見学。

左:打掛が飾られた三の間、左手奥が次の間
中:城主の対面書である上の間(上段はありません)
右:長囲炉裏の間越しの次の間、小書院
全体的には質素な造りの御殿です。

通常、この手の文化財では主要な部屋は廊下から柵越しに
見るだけですが、ここは大半の部屋に入れてしまう大らかさ。
なんなら殿様が座っていた場所に座れたりします。

まぁ、御殿から見る天守も悪くはないか…

さらに御殿の外周も確認。

御殿の裏を巡る目隠し用の黒土塁、これも珍しい。

まだ時間があるので続いて本丸へ。

かつて荒和布櫓があった石垣上に移築された太鼓櫓。
石垣と櫓の大きさが全く合っていません。

平成6年に木造で復元された天守へ。

天守に向かうには急階段を上らなければなりません。
三層四階の望楼型天守の内部も見学はしたものの、
やっぱり、そこから見える御殿全景にくぎ付け。

御殿を雷から守る避雷針が2基そそり立っています。

せっかくなので、少し外れた場所にある大手門も見学。

左:復元された大手門
右:大手門の番所は民家に移築されたものを再移築。
  つまり本物ってことです。

こうして、突然の友人の披露宴の案内に便乗して
念願の掛川城を堪能出来たのでした。

友人に一言…
遠いとか、ぼやいて「ごめんちゃい!」(by 人生幸朗)


~今回の甘いもん~
※姉妹ブログ「和菓子の国の人だから」へGo!
105(静岡)掛川 振袖餅
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする