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和歌山の高校入試合否と定期テストの得点 その1

2018年10月01日 | 高校受験 公立&私立&国立

YANO塾では、ここ数年来、

中学受験の生徒さんが増えています。


少数精鋭の塾なのに合格率が高い、

また指導に対する満足度が高いのが、

生徒の数が増えてきた理由だと思います。


生徒さんの大半は市内一円から来られています。

あえて、大手を選ばず私の塾に通い続けていただけるのは

本当にありがたいことです。


中学受験については次の話題として

くわしくお話したいと思います。

今回は、地元の公立中学に通われている

中学生にとって最も大切な

入試と定期テストとの関連についてお話します。

 

 

さて、中学生の関心はなんといっても、定期テストの得点でしょう。

親御さんも、定期テストの得点の上下で一喜一憂します。

高校入試において、定期テストの得点そのものが

直接送られることはありませんが、内申点として

反映されます。いくら日頃の授業態度がよくても、

提出物がよくても、定期テストの得点が低いと、

1〜5の内申点の総合得点が、高校入試に影響することは

紛れも無い事実です。

 

現在の通知表の評価法が、相対評価から絶対評価にかわってから

久しいですが、なんと通知表の4,5の数が、絶対評価に

変わってから、全国的に40%も増えたそうです。

だから、もし5をとっていたとしても、その中に

隠れ4が存在しています。また、現在の4,3は

相対評価の時代の3,2に近いと思われます。

また、1という評価はたとえ、定期テストの点数が

一桁であっても、まず温厚な教師のみなさんは

1をつけるのを嫌います。

1という評価は現在は余程のことがない限り、

先生はつけたくないのです。

でも、考えて見れば、これは理解できます。

(これは教師も人の子ですから、

1をもらう子供の気持ちに少しでもなれば、

だれしも1という評価はつけたくないものです。)

 

相対評価から絶対評価に変わったのは

もちろん文科省の通達によるものです。

平成14年に全国的に完全施行されました。

相対評価の時代には、通知表の5〜1までの内訳は

相対評価の36人学級では

  • 「5」… 7%  2人
  • 「4」…24%  8〜9人
  • 「3」…38%  13〜14人
  • 「2」…24%  8人
  • 「1」… 7%  2人
ところが、
絶対評価の36人学級になると、
  • 「5」…14%  4〜5人
  • 「4」…32%  11〜12人
  • 「3」…46%  18人
  • 「2」…7%    3〜4人
  • 「1」… 3%   1人
なんと!!
クラス36人中 3、4,5の
成績をもらっている生徒がクラス全体の
8割以上もいるのです!!
(もちろん、これは各学校、教師によって
かわりますので、この数値が絶対ではありません。)
 
 
現在中学生のお子さんをお持ちの
保護者の皆様が、学期終わりに渡される
お子さんの通知表を見ると、
びっくりするほどよい通知表なので、
親としては嬉しいのはやまやまですが、
どうも不思議だなとお思いになられていたと思います。
実は、これがその絶対評価マジックの種明かしなのです。
 
 
この変化については、当然のこと受験を行う側の高校の先生も
熟知していて、内申点についての過剰な評価はしなくなりました。
 
事実、桐蔭を希望する生徒さんの通知表は大半はオール5か
ほぼオール5に近いです。
内申書の点数では差がなかなかつかないのが現状です。
 
ですから、公立進学校の入試においては、
入試の当日の得点がものをいう時代になっています。
 
 
私の塾では、高校入試における過去何十年かのデータを
とっていますが、数値的な妥当性も大事ですが、
やはり塾生として指導しているとこの生徒は向陽なら大丈夫、
あるいはあの生徒は桐蔭は大丈夫という感触はあります。
またその教師の勘のようなはっきりしないものが、実は
一番確実ということもあります。
 
これは、入試においては偏差値だけでは合否は
決まらないということです。つまり受験生Aさんと、Bさんがいて
Aさんが模試において、いつも偏差値が多少高くとも、
Bさんが合格して、Aさんが落ちるということは現実にはあります。
 
それはAさん、Bさんの勉強に対する気構え、気力とも
おおいに関係します。
かといって、やる気ばかりが目について、空回りしているようでは
受験では成功できません。
 
生徒が合格するかどうかという判断において、
実に言葉では言い表せない
教師の嗅覚というのが働くのです。
 
とにかく、私の中に合格すると思った生徒は
まず100%合格してきました。
桐蔭・向陽・星林受験を指導してきた生徒も長年に渡り
たくさんいますが、ここ20年誰一人不合格を出していません。
 
1月後半の学校の面談で、
学校の先生から、志望校はダメと言われた生徒でも
合格させてきました。
 
もちろん、塾での模試や、あらゆる資料・データを
よく吟味した上で、保護者と本人と私とで、
最終的な受験先を話し合います。
 
その最終的な決定は私でも親御さんでもなく、
受験する本人です。また、親御さんにも生徒にも
最悪の場合の覚悟というのも求めます。
 
背水の陣で、受験に望む生徒の目を見れば、
その覚悟が実に本物かどうかはわかるものです。
 
それだけの話し合いをして、最終的に受験校が決まれば、
そこからの塾生のスタートダッシュは実に清々しいものです。
そして、合格の連絡をもらうことで、私の仕事は達成します。
 
 
 
さて、では和歌山で公立入試において、
 
受験校別にどれくらいの得点を取っていれば、
 
安心かについては 次回 お話します。
 
お楽しみに!
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

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