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文科省から発表された新指導要領

2008年07月02日 | 教育雑感
 まず、注目すべきことは、公立の小・中学のレベルがかなり低くなっていることへの反省をふまえて、ゆとりにシフトしてきた公教育の舵を元にもどしたということだろう。
 現在の教育カリキュラムはなんと20年前から比べると半分減らされている、という事実を多くの保護者が知らないのが現状だ。子供たちの算数の力も国語の読解力もあまりにも低すぎるのが現状だ。
 しかし、文科省としてはゆとりによって多くの落ちこぼれの子供たちを救えると盲信してしまっていた。しかし学力は真ん中より下の子供たちに雪崩が起こるように滑り落ちている。また、陰湿ないじめ、学級崩壊は依然増えることはあっても減ることはない。
 一方、上位の子供たちは中学受験を目指してハイレベルな問題を塾で習い、合格すれば、私学ではハイペースで大量の学習量をその子供たちに用意する。
 二極化する中で、公立の教育は混迷をきわめていた。
 ようやく文科相の役人はいままでのゆとりが間違っていたことにきがついたのだろう。
 小学校、中学校の総授業時間数は1割り増し。小学校の5年生からの英語導入(週1時間)、中学校の武道・ダンスを必修化。
 たとえば、英語の単語を現在の900単語から1200に増やす。
現在3時間の英語を1時間(といっても45分授業)増やすだけで子供たちが英語を自分のものにできるかどうか。
 この指導要領は平成21年移行措置、23年から本格稼動する。
数学に、中3の二次方程式に解の公式を復活させる。
 ただ、うちの塾では解の公式は当たり前に子供たちに教えている。
文科省の通りのことをしていては子供たちの学力ははっきりいって伸びないのがあたりまえ。
 文科省、厚生省も同じ狢(むじな)。学歴がもっとも高い人たちが小手先の制度いじりをやっている間に、
 塾人は本当の学力を目指して、(学校の指導内容を横目にしながら)子供たちを教え導いている。
 明治維新のころの松下村塾を開いていた吉田松陰の名言を紹介したい。


      「学問をする眼目は、自己を磨き自己を確立することにある」

                          吉田松陰

まさに自己を磨くための勉強を塾生とともに日々打ち込みたい。


 

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