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中高一貫校対策 作文編 どこまで書けるようになればいいのか

2022年01月07日 | 中高一貫校対策

中高一貫校を受験した際に

適性Ⅰ、Ⅱの問題の出来によって

合否が決まることは

言うまでもありません。

 

合格を勝ち取るために作文の評価が

どれくらいの比重をもっているのか

知りたいところです。

 

毎年開かれる説明会に行っても

中高一貫校の先生方は、

作文のできが合否に

どれほど影響があるかについては

語りません。

 

私の塾からたくさんの数の

向陽中・桐蔭中の合格者がおりますので、

その生徒たちが受験間近にどんな作文を

書いていたのかお話します。

 

彼らの作文をいまでも

塾の書庫に保存してありますが、

それを何度か読み返してみると、

ある特徴がはっきりと見えてきます。

 

その特徴とは、

合格した生徒たちの文章がしっかりと

まとまっていることです。

「文は人なり」といいますが、

文章の中にしっかりとした

意志力が感じられのです。

採点者はそういう作文を待っています。

 

 

そして驚くことに、

作文に力のある生徒は

必ず中高一貫校に

合格するのです。

 

国語の能力が高く、

大人も舌を巻くような

作文を書ける子どもたちは

一応に読書量が多く、

多くのボキャブラリーを持ち、

発想が豊かです。

 

実年齢よりも随分と早熟な子供が多いことも

事実です。つまりまだまだ11,12歳の子供なのに、

文章そのものが、随分と大人びているのです。

 

では、文章が上手ければ受験に合格するかというと

そうではありません。

なぜなら、作文は合否の決め手ではないからです。

 

作文において大切なところは、

論理がしっかりしていることも大切ですが、

文章に自分の考えが

しっかりと入っているかどうかです。

 

採点者はそこをしっかりと見ています。

うまい作文だからといって、

合格するわけではないと

言うことだけは強調しておきたいです。

それは次の例を読んでいただければ

わかると思います。

 

私の塾からの中高一貫校の合格者の中で

算数と理科の理解力が非常に高い生徒がいましたが、

作文はそれほどうまくはありませんでした。

というより、初めてその生徒に作文を書いて

もらったときは、あまりのひどさに

びっくりしたくらいです。

 

しかし、算数・理科の問題では、

ほとんど満点を取れるので、

作文の拙さをカバーできたと思います。

 

受験が終わって、

本番の作文についてどんなことを書いたか

尋ねると、ちゃんと課題の意図を読み切って

文章が書けたということがわかりました。

その結果として

合格を勝ち取ったのだろうと思います。

 

このように、作文そのものが下手でも、

作文の課題文(それが詩だったり、文章だったり

学校内の課題についての提案書だったり)がどのような

ジャンルのものでも、課題に対する深い理解と

共感があり、それに沿って自分の考えを

書くことができれば、合格作文が完成します。

作文指導というのはなかなか難しいものがありますが、

生徒が自分の言葉で自分の考えをしっかり述べることが

できるようになれば、作文指導は成功です。

 

課題文を読んで、その文章に書かれている出題者の

意図を読み切るれるかどうか、それこそが肝なのです。

文章の中に書かれている意図が読み取れないときは、

受験生は作文において合格をもらえません。

かつて向陽中の受験生で受験直前になって

いきなり作文がうまくなった生徒がいます。

もちろん、向陽中に合格しました。

受験は最後まで諦めず踏ん張った人が

栄冠を手にすることができます。

最後までがんばりましょう。

 

 

次回は 中高一貫校の面談対策です。

 


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