YANO塾の塾長がお送りする教育関連ブログ

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信愛の説明会に行ってきました その1

2015年09月12日 | 受験関連

さて、今回の説明会は例年と違っていました。

また他の私学の説明会とは大きく雰囲気が違いました。

それは信愛自らが今の状態に安住し、満足することなく、

学校としてのアイデンティティを確たるものにしようという

意気込みが他の私学より大きいと感じました。

その理由として、女子校としての危機感があると思います。

やはり、信愛が女子校であり続けるというプレッシャーは

他校より大きいでのしょう。女子だけの教育を成功させている女子校は

全国的にも意外と少ないのです。

最近でも女子校は経営的な危機感を感じて共学化するところが散見されます。

その中であえて孤高の志を掲げて女子教育に邁進する。

これはこれで素晴らしいことです。だからこそ、

信愛は強いのでしょう。

信愛は、女子教育をよく研究して実践しています。

その方法論はほぼ確立したようです。

その教育方法は愚直といえるほど手作りで、

手間のかかる方法です。生徒も愚直なら

先生もその愚直さに辛抱強く生徒とつきあっています。

私の塾でもそうですが、コツコツ丁寧に

生徒を見ていく中で、ずいぶん生徒の成績は伸びるものです。

うちの塾では詳細にノートをチェック、毎回のきめられた

ノルマを達成しないと次に進めないなど一定の決まりが

ありますが、生徒さんはそれになれるとそれが

当たり前になります。ということでYANO塾のやり方になれてそれを乗り越えていくと、

すごく成績が伸びてきます。そういった勉強が当たり前になると、そういった

ていねいな勉強に対する負担感はどんどん減ってきます。勉強が楽になるのです。

ただ学力だけを上げるのではなく、丁寧に勉強を仕上げていくことによって

それが当たり前になって、学力がどんどん上がってきます。

一度その丁寧なやり方が身につくと一生の宝になります。

若いころに身につけたこの宝は時間がたっても減ることはなく、

むしろ時間が立てば建つほど光輝きます。これは私塾でも

私学でも方法論は同じです。

一方外部環境を見ると、時代がどんどん変化しています。

世の中の産業構造が以前よりまして速いサイクルで

回り始めています。今まであった旧態依然の店やサービスが

どんどん廃れていく時代です。競争に負ければ

簡単には立ち直れません。

それは時代をリードしている新しいサービスが

劣っている者を駆逐していくからです。

厳しい時代になったものです。

しかしその中で世界から認められているものがあります。

日本の匠の技術です。この技術はそのレベルが高く簡単に真似できません。

習得するのに年期が掛かり、

長年の鍛錬・修練が必要です。

これは勉強も一緒。

日本の技術の伝承を大切にしてきた職人さんや

工芸に携わる技術者は本当に細部にまでこだわります。

よく言いますが、「神は細部に宿る」は本当にあると思います。

この日本人の感性は世界に誇れるものです。

勉強も同じです。細部が大切です。

単に覚えるだけでなく、小さなことでも

なぜだろうという疑問を持って勉強することが出来る人は

必ず伸びます。

ただ、これからの新しい競争時代を生き抜いていくためには

模範解答のない、自分の発想や着想で解決していかないと

答えが出てこないそういう問題にも適応しなくてはならない時代に入りました。

いずれセンター試験もなくなり、自分の頭で考えたものが

評価される時代になります。

基礎学力をしっかり身につけた上で、発想力を鍛えなくては

時代に取り残される時代に入ってきます。

 さてそういうことを踏まえて、

信愛の今を見てみると、 

信愛が大きく変化しつつあることが

見て取れます。

それが、今回大村先生が説明会で紹介された

信愛が文科省の進める 「世界に羽ばたくグローバルリーダーを作れ」

という目標で作られた SGHアソシエイト・プログラム の学校に

選ばれたことです。

大学版では SGU に選ばれた大学は 東大・京大を始めとする旧帝大7大学と

      東工大・筑波・東京外大・慶応・上智・ICU・関学

などあります。

このプログラムで信愛はダイソン・キクロン・アサヒビールなどの企業とコラボ

またカンボジアのカトリック系列の幼稚園の支援、学舎の建設に貢献する

などを実施しているそうです。

今までの発想の外国語を学ぶ海外研修に参加するというのは

語学は身につけられますが、それだけです。

今後、社会が最も必要とするのは語学に長けた人ではなく、

目の前の問題にどう取り組むか考えられる人なのです。

机上の学習だけでは学べないことがこういうプログラムに参加することで

答えのない問題点にぶつかりそれを乗り越えていく力をつける。

これこそ、今後の日本を支えていく人づくりになるのではないでしょうか。

もちろん、こういったプログラムに参加することがどこまで

一人ひとりの高校生に影響を与えるかどうかは

実験段階なのでまだ経過を見ていかないとわからないでしょうが、

なにもしないで旧態依然のことだけをしていればすむ時代でないことは

だれでもわかります。

そういう意味で信愛の今回の新しい試みは評価できるでしょう。

 

 

 

 

 

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