いわゆる、正解というものはこの問題にはないでしょう。模範解答は作れば
作れないことはないですが、
いかようにも料理できる問題でもあるので、またその人の学習経験だけでなく、
体験から学んだことをいかに自分の言葉で書くことができるかといった点では
大変高度なところまでかける受験生もいるのではないかと思います。
学習というのは単に単元を学ぶということだけでなく、
学び方を学んでいるあるいは経験していると言っても過言ではありません。
教科書で学んだことはあくまで教科書に書かれていることで、それを
理解して自分のものにすることも学習でしょうが、人の話を聞いて
あるいは書物を読んで、あるいは実験や経験から、あるいはものを観察して
あるいは、人の様子をみて、あらゆる場面でも人は学んでいる訳です。
学びにはいろんな局面 PHASE があるということです。
また学びには感動がともないます。
今まで知らないことを初めて知ったときの喜びは大きい訳です。
また独学というのもあります。 私はJAZZピアノを弾きますが、クラシックの
ピアノは先生について学びましたが、JAZZ の演奏は独学です。自分でプロの演奏を
コピーしてその方法論を盗んでいきます。
学びとは まね からきていますから、 まねればいいのです。
技術的なことを学ぶ、すなわちまねをしてそっくりおなじことができるようになることです。
これも大切な学びです。日本を支えている高度な技術もほとんどは 職人のベテランの
技術をまねていってこそはじめて 学び取れるのです。技術の継承です。
そういう学びの体験を豊富に持っていてそれを自分の言葉で語れる子供は
向陽中にきても、きっとのびるよ。 そんな生徒が欲しいな
という 出題した先生のメッセージがこの問題から読み取れます。
本当に良い問題をありがとうございます。
アクセス
トータル
