YANO塾の塾長がお送りする教育関連ブログ

塾のお問い合せは→ 452-5555(ヨイコニオール5)まで
★Pc版にすると読みやすくなります↓最下部にボタン

塾長のジャズピアノライブ その1

2020年08月30日 | 音楽

きのう、本町二丁目にある

フォルテワジマの4Fにある

ピアノ広場で、

恒例のジャズピアノライブをしました。

会場はオープンスペースなので、

コロナも心配ありません。

ライブは無料なので、

誰でも気楽に聴きに来ることができます。

 

早いもので、

ここでピアノライブを始めてから

足掛け8年になります。

随分と長く演奏しています。

このフォルテワジマに置いてあるピアノは

ベーゼンドルファー製です。

車で言えば、ポルシェ級のレベルのピアノです。

実に音が良く、弾き心地も素晴らしいです。

ただ音の出方に癖があるので、

万人向きのピアノではありません。

 

プロのジャズプレイヤーでベーゼンドルファーを

好んで使うひとも多いです。

オスカー・ピーターソンやキース・ジャレットなんかは

ベーゼンドルファーでのレコーディングが多いです。

 

私にとってはこのベーゼンドルファーは

気高き貴婦人のようなピアノで、

心してかからないと本当にピアノに

ピシャリと手を叩かれる如く拒絶されてしまいます。

 

そういう意味では、

人間のように意志のあるピアノだと思います。

私は塾指導の傍ら

ジャズピアノ教室を主宰しており、

そこでジャズピアノも教えています。

どちらの仕事も心底から楽しんで

続けています。

 

おそらく、私は心の底から

教えるのが好きなのだと思います。

音楽でも、英語でも数学でも

その人にあった最善の学習法を

考えたり、作り出すのが好きです。

 

生徒が少しずつ伸びていくのを

見るのが好きです。

長く塾に通ってくれるひとも多く、

長い人は小4から高校3年まで

ずっと通ってくれる塾生もいます。

 

さて、音楽の話に戻りますが、

ライブでは毎回同じ曲ばかり

弾くわけにはいかないので、レパートリーを

どんどん広げるように努力しています。

また自分のオリジナル曲を作曲し、

できたばかりの曲を披露するのは楽しいものです。

 

良い演奏とはどういう演奏をいうのでしょうか。

練習と本番のインスピレーションだと思います。

殆どの曲は完全に覚えて弾きますが、

ときには楽譜を見る場合もあります。

毎回1時間の演奏の中で15曲ほど演奏するのですが、

良い演奏ができたときは、演奏後みなさんから

コメントを頂けますが、それがなかなか励みになります。

 

私はよく目をつぶったままで

演奏することがあるのですが、

まさしく自分の手に鍵盤が吸い付くような感覚で

演奏しているときに良い演奏ができていることが

多いです。つまり完全に曲の流れが頭に入って

さらにジャズはアドリブをするので、楽譜に書いた

決まったどおりを弾くのでなく、弾いていくさきから

どんどんと思いのまま自分の音楽を紡ぎ出している

感覚が面白くてなかなかこのライブはやめられません。

(ジャズはアドリブ演奏をしているときには

クラシックのように決められた音符を弾くのではなく、

一定の音楽法則のもとで、

音をどんどんと作り出していきます。)

 

人前でする演奏がうまくいくと楽しく、

うまくいかなくとも今後の課題として

自分の目標ができるという意味では

ライブというのはとてもやりがいがあります。

 

音楽というのは抽象芸術ですが、

演奏というのは物理です。

つまりどれくらいの強さで

どれくらいの長さの音符を

どのようにして弾いていくかという

物理としての音のつながりを

作っていく行為が演奏です。

良い音楽にはさらに、

感情のコントロールが必須です。

音によって聞いている人に

日常では得ることができないような感情を

おこせるようになれば、その演奏家は

本物だと言えます。

 

良い演奏、良い音楽というのは

どのようにして成立するのでしょうか。

それはリスナーが満足することで完結すると思います。

 

これは、私が塾で行っていることとよく似ていて、

良い授業とは生徒が満足して

初めて良い授業といえるのです。

先生からの一方通行では全く意味がありません。

 

私は常にその一点にぶれなく集中して、授業にも

演奏にも全力投球しています。

 

1時間のライブが終わったあと、ある年配の女性が

私に話しかけてきました。

「スタンダードもオリジナルの

曲も素晴らしい演奏でしたし、

ピアノの音も素晴らしかったです。」きくと、

ながく中学で数学の教師をされてきた方でした。

「たまたま通りかかってジャズピアノライブが

あるというので、聞き始めたら、

聴き込んでしまいました。私はバイエルしかやったことが

なかったですが、またピアノをやりたくなりました。」

ついさっきまで知らなかった人と、

そういうお話をするのは実に楽しいものです。

 

次のライブは10月31日(土)の予定です。

 

(写真は和歌山県のマスコットキャラクターのきいちゃんと

フォルテワジマのキャラクターのフクロウさんです。

紀の国わかやま文化祭2021 、の告知に来たときに一緒に撮ってもらいました。)

 

 

この記事についてブログを書く
« 中高生におすすめの本 その1 | トップ | 遅咲きの子供にもチャンスは... »
最新の画像もっと見る