algebra を代数、geometry を幾何といいました。
両方の単語はヨーロッパの中世のころの
ラテン語の語源を持った単語です。
実は、小学算数のカリキュラムの中に4,5年生から
一気に図形の問題が難しくなってきますが、
この図形の問題が好きな子供は算数・数学が
どんどん伸びてきます。
図形的なセンスというのは図形をしっかりと見て理解する
とか、立体をよく観察して奥行きがどれくらいあり、
どういう形状をしているのか、
一瞥して理解できる算数の大切な力です。
YANO塾ではかならず解けなかった図形の問題を
ノートにきれいに写してもらいます。
それができない人はほとんどが算数の苦手なお子さんです。
できない時は、目の前で見本を見せます。
実に美しく子供の前で書いてあげると、たいがい子供たちは
にこにこしながら楽しそうに描かれていく図形を目の当たりにして、
そんなふうに書けば、きれいな図形が描けるんだと
驚きます。(そこでちっとも感動しない子供さんは
残念ながらあまり算数の力は伸びません)
最初はヘタでも、アドバイスを少しずつ受けながら、
だんだんうまく書けるようになります。
本当に美しく描けたら、手放しで褒めてやります。
その頃には、その生徒さんも図形の問題が
解けるようになっています。
美しく図形を描く。これは問題を解くための
準備段階だったのです。
問題の解けないお子さんは、ほぼ全員図形の問題を
ていねいに見ていません。(だから、問題も解けるようにならないのですが・・・)
そこを踏まえてじっくりと子供たちに寄り添います。
中学受験レベルの図形の問題は
実は代数の式も絡んできます。
この2分野は独立しているのではなく、
車の両輪のように補完し合っています。
そのことを知った上で、両面から
算数の力を伸ばすことが大切です。