私は毎週火曜日10時から放映されていますNHK報道番組「プロフェッショナル」を見るようにしていますが、昨夜放映されました「人が変われば、会社は変わる」では食品スーパー「成城石井」の大久保恒夫社長を取り上げていました。
大久保社長は「客に喜んでもらう店作り」という小売業の原点に戻った小売再建を今「成城石井」で実践しされています。
大久保社長は大学卒業後大手スーパーに就職して小売ノウハウを身につけ若くして小売業のコンサルタントとして独立しましたが、思った程顧客がつかず2-3年で早くも窮地に追い込まれました。最後のチャンスとして友人に紹介されたのがユニクロ経営改革提案でした。
大久保社長のユニクロ経営改革案はそれまでのユニクロの成功体験をすべて覆す革命的な提案であったため本人も採用されるか否か非常に不安だったわけでが、役員室での提案説明後柳井社長が「すべてやります」と一言言って採用されたのです。
彼の経営改革案を実行したことがユニクロの現在の快進撃の元になっていたのです。その後もコンサルタントとして「無印良品」の経営改革に関わり成功させました。
大久保社長の言われる小売業の成功の秘訣は以下の通りです。
1.小売業で一番大事なことは「お客様をいかに喜こばすことができるか否か」だ。
2.そのためにはスタッフがお客さまに対してもスタッフ同士でも「明るくあいさつができるか否か」が大変重要だ。
3.「お客様を喜こばすことができる」お店であれば売上・利益は自然に上がってくる。経営数値が先に来るとロスを恐れて品不足をきたす。
4.上司に言われたからやるのではなく自分たちの頭で考えチーム全体で解決していくことが重要だ。
5.社長の仕事は、現場に権限を与え本部と店の間に立つ専門スタッフを強化して現場をサポートする体制を整えること。ただ現場に任せるのではなく本部の方針や指示は明確にし進むべき道ははっきり示した上で具体的な方法は現場に任せる。そうやって従業員の力を引き出していくこと。
以下にNHK「プロフェッショナル」のホームページから転載しました「人が変われば、会社は変わる」の紹介ページです。
これまでの放送
第129回 2009年11月10日放送 「人が変われば、会社は変わる」 小売り再建・大久保恒夫
徹頭徹尾、客に喜んでもらうことだけを考える。
小売りの仕事=客に喜んでもらう
大久保は週の半分はオフィスを離れ、店の売り場へと足を運ぶ。見るのは3つのポイント。品切れがないか、掃除が行き届いているか、そして、あいさつができているかだ。どれもごく当たり前のことだが、大久保が最も大切にする「客に喜んでもらう」売り場作りのために欠かせない。喜んでもらうことを第一に考えることが、結局は売り上げや利益にもつながることになる。大久保の改革は、その意識を全社員に植え付けることが肝だ。
目先の数字を追うのは禁物。大切なことを見失う。
目先の数字を追っていては成長できない
「売り上げのことは気にするな」と社員に言い放つ大久保。現場の人間はついつい目先の数字にとらわれ、客に喜ばれる売り場作りとは逆のことをしてしまいがちだということをよく分かっている。だから大久保はあえて「ロスを出せ」と言うなど具体的に、繰り返し指示をする。ぶれることなく、信念を込めて語りかけ続けることで、ようやく社員の意識は変わっていく。
人の成長こそが、会社の成長。
自ら考え、動く“人”を育てる
刻々と変化する客のニーズに応えていくためには、現場の一人一人が自主的に考え、行動できるようにならなければならない。そのために大久保はまず、現場に権限を与え、本部と店の間に立つ専門スタッフを強化するなど、現場をサポートする体制を整える。ポイントは、ただ現場に任せるのではなく、本部の方針や指示は明確にすること。進むべき道ははっきり示した上で、方法はそれぞれの人に任せる。そうやって従業員の力を引き出していくのが大久保流だ。
プロフェッショナルとは・・・
「仕事に楽しく挑戦し、仕事を通して成長できる人。 なおかつ部下を、仕事に楽しく挑戦し、仕事を通して成長させられる人。これがプロフェッショナルだと思います。」 大久保恒夫
(終わり)
大久保社長は「客に喜んでもらう店作り」という小売業の原点に戻った小売再建を今「成城石井」で実践しされています。
大久保社長は大学卒業後大手スーパーに就職して小売ノウハウを身につけ若くして小売業のコンサルタントとして独立しましたが、思った程顧客がつかず2-3年で早くも窮地に追い込まれました。最後のチャンスとして友人に紹介されたのがユニクロ経営改革提案でした。
大久保社長のユニクロ経営改革案はそれまでのユニクロの成功体験をすべて覆す革命的な提案であったため本人も採用されるか否か非常に不安だったわけでが、役員室での提案説明後柳井社長が「すべてやります」と一言言って採用されたのです。
彼の経営改革案を実行したことがユニクロの現在の快進撃の元になっていたのです。その後もコンサルタントとして「無印良品」の経営改革に関わり成功させました。
大久保社長の言われる小売業の成功の秘訣は以下の通りです。
1.小売業で一番大事なことは「お客様をいかに喜こばすことができるか否か」だ。
2.そのためにはスタッフがお客さまに対してもスタッフ同士でも「明るくあいさつができるか否か」が大変重要だ。
3.「お客様を喜こばすことができる」お店であれば売上・利益は自然に上がってくる。経営数値が先に来るとロスを恐れて品不足をきたす。
4.上司に言われたからやるのではなく自分たちの頭で考えチーム全体で解決していくことが重要だ。
5.社長の仕事は、現場に権限を与え本部と店の間に立つ専門スタッフを強化して現場をサポートする体制を整えること。ただ現場に任せるのではなく本部の方針や指示は明確にし進むべき道ははっきり示した上で具体的な方法は現場に任せる。そうやって従業員の力を引き出していくこと。
以下にNHK「プロフェッショナル」のホームページから転載しました「人が変われば、会社は変わる」の紹介ページです。
これまでの放送
第129回 2009年11月10日放送 「人が変われば、会社は変わる」 小売り再建・大久保恒夫
徹頭徹尾、客に喜んでもらうことだけを考える。
小売りの仕事=客に喜んでもらう
大久保は週の半分はオフィスを離れ、店の売り場へと足を運ぶ。見るのは3つのポイント。品切れがないか、掃除が行き届いているか、そして、あいさつができているかだ。どれもごく当たり前のことだが、大久保が最も大切にする「客に喜んでもらう」売り場作りのために欠かせない。喜んでもらうことを第一に考えることが、結局は売り上げや利益にもつながることになる。大久保の改革は、その意識を全社員に植え付けることが肝だ。
目先の数字を追うのは禁物。大切なことを見失う。
目先の数字を追っていては成長できない
「売り上げのことは気にするな」と社員に言い放つ大久保。現場の人間はついつい目先の数字にとらわれ、客に喜ばれる売り場作りとは逆のことをしてしまいがちだということをよく分かっている。だから大久保はあえて「ロスを出せ」と言うなど具体的に、繰り返し指示をする。ぶれることなく、信念を込めて語りかけ続けることで、ようやく社員の意識は変わっていく。
人の成長こそが、会社の成長。
自ら考え、動く“人”を育てる
刻々と変化する客のニーズに応えていくためには、現場の一人一人が自主的に考え、行動できるようにならなければならない。そのために大久保はまず、現場に権限を与え、本部と店の間に立つ専門スタッフを強化するなど、現場をサポートする体制を整える。ポイントは、ただ現場に任せるのではなく、本部の方針や指示は明確にすること。進むべき道ははっきり示した上で、方法はそれぞれの人に任せる。そうやって従業員の力を引き出していくのが大久保流だ。
プロフェッショナルとは・・・
「仕事に楽しく挑戦し、仕事を通して成長できる人。 なおかつ部下を、仕事に楽しく挑戦し、仕事を通して成長させられる人。これがプロフェッショナルだと思います。」 大久保恒夫
(終わり)