杉並からの情報発信です

政治、経済、金融、教育、社会問題、国際情勢など、日々変化する様々な問題を取り上げて発信したいと思います。

【YYNews】5月7日に解放されたスペイン人ジャーナリスト3人はやはり身代金を払ったから解放された

2016年06月10日 21時42分36秒 | 政治・社会

いつもお世話様です。                          

【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】を主宰するネットジャー ナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です。

本日金曜日(2016年6月10日)午後7時15分から【ツイキャスTV】で放送しました世直しネットTV【山崎康のYYNewsLive】の放送台本です!

【放送録画】 73分37秒

http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/278471814

【放送録画】

☆【YYNews】支援組織『ミル(1000)の会』(山崎康彦と愉快で情報通な仲間たち)のご案内です!

http://goo.gl/xcg1wE

『ミル(1000)の会』

この世から①貧困と格差社会、②テロと戦争、③核兵器と戦争兵器を『本当になくすため』に1,000名の支援者を募集します!

http://goo.gl/xcg1wE

『ミル(1000)の会』

『ミル(1000)の会』

☆今日の最新のお知らせ

①明日土曜日は定休日ですので放送はお休みです!

②明後日日曜日(2016.06.12)午後2時より【YYNews週間レポート】を放送します!

③明後日日曜日(2016.06.12)午後7時より英日語放送をお送りします!

☆今日の画像

①スイスで6月5日に行われた国民投票のテーマの一つに『ベーシックインカム』があったが賛成23%,反対77%で否決された!

②『報道ステーション』出演中の憲法学者木村草太氏

☆今日の映像

①【DVD】ドローン・オブ・ウォー [Blu-ray]

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内容紹介(amazon)

これが、現在(いま)の戦争だ-。

■【米軍の無人戦闘機、ドローンの恐るべき実態と9.11以降の対テロ戦争の知られざる真実を暴く問題作!

敵に何の気配も察知されることなく一瞬にして爆撃を遂行する“空の殺人兵器"を全面的にフィーチャーし、ひとりのドローン操縦士の日常に焦点を絞り、現代における戦争の知られざる真実を暴き出した問題作。

アメリカ空軍のトミー・イーガン少佐は、F-16戦闘機のパイロットから無人戦闘機の操縦士に転身し、政府のテロリスト掃討作戦に貢献してきた優秀な軍人である。しかしトミーはやるせない違和感に囚われていた。

ラスベガス郊外のマイホームと砂漠の空軍基地を車で毎日往復し、エアコンが快適に効いたコンテナ内のオペレーションルームにこもって、圧倒的な破壊力を誇るミサイルをクリックひとつで発射する。

音声の出ないモニターだけで戦場の状況を確認するその任務は、まるでゲームのように現実感が欠落しているのだ。

CIAの対テロ特殊作戦に参加したトミーは、度重なる過酷なミッションにじわじわと精神を蝕まれ、愛妻モリーとの関係までも冷えきっていく。

やがてストレスが限界を超えたトミーは、冷徹な指揮官からの人命を軽んじた爆撃指令への反抗を決意するのだった……。

☆今日のキーワード

■ ルシタニア号事件

ブログ『隠された真実』より転載

https://sites.google.com/site/uranenpyou/home/lusitania

(転載開始)

第一次世界大戦中の1915年 アイルランド沖を航行していた英国籍の客船ルシタニア号がドイツ海軍のUボートから放たれた魚雷によって沈没し、米国人128人を含む1198人が犠牲となった。

ところがルシタニア号の積み荷には173トンの弾薬が有り、当時の国際法に照らし合わせると、ルシタニア号は攻撃を受けても仕方がなかった。ドイツ大使館も事前に米国民へ「船に乗るな」と警告を発していた。

しかし、ウィルソン大統領は弾薬の積載を認めず、積み荷の目録を開封禁止にした。

最近おこなわれた海底調査で、沈没したルシタニア号の船内には違法な武器と火薬が積載されていたことが判明し、やはりルシタニア号が国政法に違反していたことが証明されている。

当時のハウス大佐と英国外交官エドワード・グレイ卿の会話記録が残っている。

グレイ「もしドイツ軍が米国旅客船を沈めたらどう反応するだろう?」

ハウス「怒りの炎が米国中に広がり、我々を着実に戦争へ導くだろう」

ドイツの野蛮な攻撃に対してアメリカの世論は沸騰。これによって、それまで中立であった米国議会でも反ドイツの雰囲気が強まり、アメリカも参戦するきっかけとなった。

(転載終り)

New!☆今日のミニ情報 

①電通 大株主(上位10名・2015年12月31日現在)

 株主名   所有株式数(株) 割合 (%)※

1 日本マスタートラスト信託銀行(株)信託口 26,082,800 9.04

2 (社)共同通信社 18,988,800 6.58

3 (株)時事通信社 17,228,680 5.97

4 日本トラスティ・サービス信託銀行(株)信託口 16,135,900 5.59

5 STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 10,407,314 3.61

6 電通グループ従業員持株会 6,186,552 2.15

7 (株)みずほ銀行 5,000,000 1.73

8 (財)吉田秀雄記念事業財団 4,984,808 1.73

9 (株)リクルートホールディングス 4,929,900 1.71

10 THE BANK OF NEW YORK MELLON SA/NV 10 4,167,103 1.44

②日本マスタートラスト信託銀行(株)

主要株主

三菱UFJ信託銀行 46.5%

日本生命保険 33.5%

明治安田生命保険 10.0%

農中信託銀行 10.0%

(2014年7月31日現在)

沿革

1985年 - チェース・マンハッタン信託銀行設立。

1996年 - ドイチェ・モルガン・グレンフェル信託銀行に改称。

1999年 - ディーエムジー信託銀行に改称。

2000年 - 日本マスタートラスト信託銀行に改称。

☆今日の日本国憲法

■日本国憲法第4条 【天皇の権能の限界、天皇の国事行為の委任】

一 天皇はこの憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ国政に関する権能を有しない。

二 天皇は、法律の定めるところによりその国事に関する行為を委任することができる。

■日本国憲法第7条 【天皇の国事行為】

天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。

一 憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。 (国事行為)

*二 国会を召集すること。(国政)→国事行為の正しい文言『国会の召集を宣言すること』

*三 衆議院を解散すること。(国政)→国事行為の正しい文言『衆議院を解散を宣言すること』

四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。 (国事行為)

五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。 (国事行為)

六 大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。 (国事行為)

七 栄典を授与すること。 (国事行為)

八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。 (国事行為)

九 外国の大使及び公使を接受すること。 (国事行為)

十 儀式を行ふこと。  (国事行為)

【私のコメント】

日本国憲法第7条【天皇の国事行為】で規定されている上記10項目の【国事行為】の中で、第二項【国会を召集するこ】と、第三項の【衆議院を解散すること】は、【国事行為】ではなく明白な【国政】である。

米国支配層は、これらの二つ項目の文言を意図的に【国政】にして、日本国憲法の基本理念(①主権在民②民主主義③反戦平和④個人の自由と基本的人権の尊重⑤隣国との平和共存)を破壊するために地雷として埋め込んだのだ!

【画像】先日のテレ朝『報道ステーション』で、憲法学者木村章太氏が日本国憲法第7条第三項の規定をもって[首相に衆議院の解散権がある]の憲法上の根拠としているのは完全に間違っている!

木村章太氏は、日本国憲法第41条『国会は国権の最高機関である』を根拠にして[首相には衆議院の解散権はない]と言うべきだったのだ!

☆今日の推薦図書 (朗読編)

■日本人だけが知らないこの国の重大真実 闇の世界金融権力の日本占領計画
  鈴木啓功著 (イーストプレス発行 1700円+税 2016年3月06日発売) 

第7章 大日本帝国は[田布施の悪魔集団]が動かした
    -大東亜戦争を作りだしたのは[誰]なのか

⑤大日本帝国は[満州国]を建国した

P241-245 朗読

(1)今日のメインテーマ

■5月7日に解放されたスペイン人ジャーナリスト3人はやはりスペイン政府が身代金を払ったから解放された!

▲[ISに売ると脅かされた]ヌスラ戦線が拘束の記者語る 

朝日新聞2016.06.10記事 書き起こし

内戦中のシリアで、アルカイダ系武装組織[ヌスラ戦線]に長期間拘束されたスペイン人ジャーナリスト、アルヘル。サストレさん(36)が朝日新聞のインタビューに応じた。

食事は十分与えられたが、人質を殺害することが多い過激派組織[イスラム国](IS)に売り渡すと連日のように脅され、[精神の崩壊と闘わねばならなかった]と語った。

インタビューは7日、スペインのマドリードで行われた。

サストレさんは昨年7月11日、他のスペイン人ジャーナリスト2人と計3人でトルコ南部ハタイ県kらシリアに潜入。地元少年の手引きで国境警備隊の眼を盗んでオリーブ畑を歩いて越境した。同13日、アレッポを車で移動中、後続車から降りてきた覆面姿の男6人に全員拉致された。

建物を転々と

サストレさんらは約3カ月後、この一団からヌスラ戦線に引き渡された。その後は民家らしき建物を転々とさせられた。監禁されたどの部屋にも監視カメラがあり、窓には鉄格子がはめられていた。ガラスの外側にはビニールが貼られ、そとの様子は見えなかった。遠くに砲撃恩を聞いたが、空爆や戦闘に巻き込まれたことはなかった。

ヌスラ側からは[脱走を試みるなど抵抗しなければ、丁寧に扱う]と約束されたという。食事はサラダ、オリーブ、ゆでたジャガイモ、ゆで卵、米、パスタなど。週に数回は鶏や肉料理も出た。

サストレさんは腕立て伏せや腹筋、スクワットを毎日欠かさなかったが、しばらくすると禁じられた。代わりに聖典コーランやイスラム教を解説する英文書籍2冊、ノート、テレビが提供された。テレビは300以上のチャネルが映り、英BBCや米CNNを見ることができた。映画専門局でハリウッド映画を楽しむことも出来た。

精神安定を保つ

最もつらかったのは、ヌスラ戦線のメンバーに、毎日のように[スペイン政府はお前たちを見捨てた][もう『イスラム国』に売り渡す]と聞かされたことだ。サストレさんは精神の安定を保つために、もらったノートに冒険小説を書いた。シリアでの自らの経験を基にした。ノートは7,8冊に達したが、解放前に取り上げられた。

5月7日に解放され、翌8日にスペインに帰国。国王フィリップ6世からねぎらいの電話をもらった。[解放に尽力してくれた政府関係者をはじめ、国民は私たちを見捨てなかった、スペイン人に生まれて、本当に良かったと思った]

トルコ紙などによると、スペイン政府はトルコ、語る両政府に協力を要請。交渉の結果、人質一人につき370万ドル(約4億円)をヌスラ側に払うことで決着したという。

サストレさんは、ヌスラ戦線に拘束されたと伝えられるジャーナリスト、安田純平さん(42)の身を案じる。サントレさんは拘束中、安田さんらしき人を見たことはなかった。

[ジャーナリストがシリアに行くのは、シリアの人々のためだ。シリアの人々は私たちを必要としている。ジャーナリストという『証人』のいない戦争は最悪の戦争だからだ。この仕事を続けてきた安田さんが見捨てられるはずがない。一日も早い解放を願っている]

(マドリード=春日晃)

(2)今日のトッピックス

①スイスで6月5日に行われた国民投票のテーマの一つに『ベーシックインカム』があったが、賛成23%,反対77%で否決された!

スイス全体:賛成 23.1%(568,905票) 反対76.9%(1,896,963票)

国民投票にかけられた『ベーシックインカム』の中身は、すべての国民に平均月収の半分の月250スイスフラン(約27万7千円)、子供には625スイスフラン(約6万9千円)を支給するというもの。

Le 5 juin, les Suisses ont donne leur avis par votation sur plusieurs sujets, dont l’instauration d’un revenu de base universel. Meme si le texte n’en specifiait pas le montant, l’initiative populaire avancait une somme mensuelle de 2500 francs par adulte (50 % du revenu moyen) et 625 francs par enfant.

②EU離脱、世論二分 国民投票まで2週間

毎日新聞2016年6月9日 

http://mainichi.jp/articles/20160610/k00/00m/030/084000c?fm=mnm

欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う23日の英国民投票まであと2週間に迫った。残留・離脱支持者の賛否は伯仲しており、国民だけでなく、与党保守党も二分されて混乱。英国の国際金融街シティーにも動揺が広がっている。【ロンドン矢野純一、坂井隆之】
盟友が反旗、「残留派」首相窮地

「私自身もそうだが、キャメロン首相も与党保守党がこれほど混乱するとは想像もしなかったのではないか」。EUからの離脱を長年、主張していた保守党下院議員は匿名を条件に取材に応えた。

保守党は離脱派、残留派に分かれ首相の求心力が急速に低下している。党内では投票結果にかかわらず首相の不信任案を提出する動きもある。残留派の保守党議員ケネス・クラーク元司法相も「離脱が決まれば、首相は30秒ともたない」と英BBCラジオに答えた。

今年2月に国民投票の実施日が決まると、保守党内のキャメロン氏の盟友は次々と離脱支持を表明。次期首相の有力候補でロンドン前市長のボリス・ジョンソン氏や、マイケル・ゴーブ司法相が離脱派を主導する。英紙政治部記者は「首相にはジョンソン氏の動向は誤算だった」と話す。英紙デーリー・ミラー(電子版)の分析によると、保守党議員330人のうち、残留派174人、離脱派136人だ。

国民投票の実施は2013年1月にキャメロン氏が「半年間、熟慮して」(英BBC)発表した。国民向けの演説では、EUに主権を奪われているとの考えが国民に広がっているとしたうえで「問題を先送りせず、21世紀の時代にあった新しいEUに改革して残留運動を行う」と述べた。

演説は2期目となる15年5月の選挙での勝利をにらんだ内容だった。国内にはEU加盟国の東欧諸国からの移民増加に反発する声が高まっていた。移民排斥を主張する英国独立党は支持率を10%前後まで伸ばしており、保守党は総選挙で票を奪われ野党に転落するとの危機感も高まっていた。

キャメロン氏は総選挙でEU離脱の是非を問う国民投票を公約を掲げることにより、EUに対して懐疑的な有権者の支持も取り込んで圧勝した。

だが、それから1年がたち、キャメロン氏の足元はおぼつかない。6月5?6日に行われた世論調査会社「YouGov」の調査によると、残留43%、離脱42%と世論は二分されている。ロンドン政治経済学院(LSE)欧州研究所は7日、国民向けの提言で、国民投票の英国への影響について「残留が決まったとしても、EUとの間で難問が残り、EUに懐疑的な強力な政治勢力が残る。英国の国民投票という民主的な動きは、(主権の問題など)政治的なジレンマを解決できず、EUを巡る議論は当分、決着はつかない」とした。

経済に波乱要因

終盤に入っても、依然残留派と離脱派が激しく競り合っていることで、在英の金融機関や企業は「離脱シナリオ」を現実のものとして意識し始めている。

「東京の本社から毎日のように『離脱したらどうなるのか』とか『離脱の際のプランはできているのか』といった問い合わせが来る」。在英日系大手証券のトップは困惑を隠せない。ロンドンの国際金融街シティーには約250の外国銀行が拠点を置き、外国為替取引だけで1日2.5兆ポンド(約390兆円)に達する。現在は、英国に拠点を置けばEU全域の顧客と自由に金融取引ができるが、離脱すれば制限が課される可能性が高い。このトップは「離脱の場合、拠点移転を真剣に考えざるを得ない」と断言する。

市場の懸念は通貨ポンドの相場に如実に反映している。キャメロン首相が国民投票実施を正式表明した2月20日から1週間で、ポンドは対ドルで3.7%も急落し、2009年3月以来の安値を付けた。世論調査で残留派が離脱派を引き離した5月下旬に持ち直したものの先週末に複数の調査で離脱派が逆転したことが伝わり、今週は再下落した。

「世論調査以上に民意を反映する」(大手証券)ともいわれるブックメーカー(賭け屋)の賭け率からはじき出される離脱可能性は40%付近から43%までじりじり上昇。市場は政治動向に一喜一憂している状況だ。

英政府や国際機関は相次いで警告を発している。英財務省は5月下旬、離脱から2年で国内総生産(GDP)が最大6%減少し、ポンド相場は15%も下落すると発表。7日ロンドンを訪れた世界貿易機関(WTO)のロベルト・アゼベド事務局長も、「離脱すれば(EUが結ぶ)全ての貿易協定を再交渉するには何年もかかる」と述べ、英企業は年間56億ポンド(約8740億円)の関税負担を強いられると指摘した。英国で鉄道や原発事業を展開する日立製作所の中西宏明会長が7日、英紙デーリー・ミラーへの寄稿で「離脱の場合(英国への投資を)再考せざるを得なくなる」と残留を呼びかけるなど、企業の懸念表明も相次ぐ。

ただ、こうした警告にもかかわらず、6月に入ってからの世論調査では離脱派が激しく追い上げ、残留派と拮抗(きっこう)する。ロンドンの投資会社に勤める英国人男性(36)は「統一通貨ユーロに不参加を決めた際もシティーが没落すると言われたが、実際はさらに強固になった。シティーの規模は圧倒的で、離脱後も変わらない」と強気に話す。

③[寄稿]サンダース効果で左にシフトするクリントン氏

ディーン・ベイカー米経済政策研究センター共同所長

2016.05.23  ハンギョレ新聞

http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/24213.html

1年前、社会主義者を自任するバーモント出身の74歳の上院議員が、米民主党大統領選挙候補の指名争いで強力な挑戦者になると考えた人は多くなかった。

驚くべきことに、バーニー・サンダース氏はヒラリー・クリントン前国務長官に苦しい戦いを強いた。

今ではクリントン氏が民主党の大統領候補にほとんど確実視されたが、サンダース氏は民主党の指名争いで進歩的な政治議題に対する(有権者の)支持の奥深さを見せつけた。

サンダース氏の多くの支持者は、クリントン氏が大統領候補として指名されることに失望しただろうが、しかしそれはあくまでも人物ではなく政治に関する争いだった。

そしてサンダース氏の選挙運動はいくつかの実質的な勝利をおさめたと見られる。

クリントン氏は選挙運動を始めた当初より現在は自らの立場を大きく左に移した。

最も注目を引いた出来事は、クリントン氏は今や環太平洋経済パートナーシップ協定(TPP)に反対していることだ。
事実、最近クリントン氏は11月の選挙後に生ずる議会のレイムダック会期にTPPを通過させようとする動きに反対し始めた。
態度を変えたのだ。

クリントン氏はオバマ政権の国務長官としてTPPを協定の模範だと称賛し、TPP交渉で大きな役割を果した。

一方のサンダース氏は強い反対論者であり、TPPは自由貿易ではなく企業の利益を保護するためのものだと主張した。
事実、TPP参加国の間には公式的な貿易障壁は存在したが、特許と知識財産権に対する保護の強化にともなう衝撃がTPPの関税縮小効果を相殺するように見える。

言い換えれば、TPPの真の意味は保護主義の強化に近い。

クリントン氏がサンダース氏に歩み寄った2つ目の領域は健康保険改革だ。

サンダース氏は65歳以上に適用される健康保険システムを全体に拡大する普遍的メディケアシステムを提案した。
反面、クリントン氏は55~60歳の特定の年齢層がメディケアシステムを購買できる案を提案した。

この提案は私的保険間の競争が少ない多くの地域で、良い保険の選択肢を提供する効果を直ちにもたらすだろう。
これはまたサンダース式の普遍的メディケアシステムへ進む道を提供する潜在力も持っている。

もしメディケアが55~65歳、そして60~65歳の人口領域で私的保険と成功裏に競争できるなら、さらに若い人の領域でもメディケアと私的保険を競争させられるのではないだろうか。年齢制限が最終的になくなるなら、メディケアは一層効率化され、遠くない将来に普遍的メディケアといったものに到達できるはずだ。

最後に、クリントン氏はサンダース氏が永らく主張してきた連邦準備制度理事会(連準)改革の理由も受け入れている。
クリントン氏は、各銀行が12ある連邦準備銀行の総裁指名を通じ、米国の通貨政策に直接口出ししてはならないと主張した。
クリントン氏はまた、連準が完全雇用のための努力を倍加する必要があると主張した。

また、連準の政策が少数者に対する影響により多くの注意を傾けるよう連準に少数者代表を増やすことを求めた。
これは非常に大きな出来事だ。

連準はインフレーションの恐怖を理由に金利を引き上げ、失業率を下げることを阻むことができる。
クリントン氏が大統領になって雇用と経済に対する巨大なプログラムを採択するとしても、連準は高金利で効果を弱めることができる。

連準をして最大限高い雇用水準を達成するために努力させることが重要だ。
クリントン氏も今ではこうした見解に同意しているようだ。

サンダース氏の成功がクリントン氏が左に動かす要因になったのか確実なことは言えない。
だが、その可能性が十分にあることは明らかだ。
そしてサンダース氏と彼の支持者は、クリントン氏の立場を変化させる上で功績を上げたと誇って良い。

④【第31号】日本のがん治療は30年遅れ

◎代替両方を進めた米国では、がんによる死亡率減少

週刊『真実報道』

http://www.jhoudou.com/#!news-17/c8we

日本では昨年、36万7000人もの患者が「がん」で命を落とした。がんになる人も毎年増えている。がんとどう向き合い、どう治療していくのか。米国に探った。

米カルフォルニア大学教授で1978年に亡くなったハーディン・B・ジョーンズ博士の研究によると、がん治療を拒否した患者は平均12年半生存し、治療を受け入れた患者は3年でしかなかった。

博士は、化学療法による患者は早く亡くなっただけでなく、治療中も苦しみも余儀なくされることから「化学療法は効果がない」と結論づけている。このような研究もあって、米政府は、30年も前に「放射線、抗がん剤、手術は効果無し」と公的に認めた。

それ以降は国を挙げて、食事、健康食品、東洋医学、瞑想、音楽療法などの「代替療法」を推進。現在は約半数以上の医師が代替療法を推奨し、9割を超える患者がなんらかの代替療法を利用しているという。

米国のフレッド・ハチンソンがん研究センターは97年から98年にかけて、がんと診断されたワシントン州の住民356人に電話で調査を行った。97%が何らかの代替療法を利用し、「体調が良くなった」と答えた。

その内、17%の人は自然療法やマッサージ療法の代替療法専門医にかかっており、20%は催眠療法やイメージ療法などのメンタル系の代替療法を取り入れていた。さらに60%はサプリメントを利用していた。

これらの取り組みで、がん死亡率は80年から2010年まで約30%も減少(米国がん協会)。特に90年代に入ってからは死亡率は毎年下がり、さらに罹患率の増加までも押さえ込むことに成功した。これらの成果は「治療の大転換」があったからだ。

◎「手術で延命」データ無い

米国でがん医療の研修を受けたこともある医師はこう言う。「米国の病院でも既存のがん治療に代替療法を組み入れているところが増えていますし、患者さんも代替療法をよく勉強していますよ」

米国は代替療法に関する情報も豊富だ。公的な機関が詳しい情報を発信するなど、患者本位の医療の考えが浸透している(米がん代替治療の関連サイトの一部は厚労省のサイトで翻訳され、閲覧できる。)

一方、日本においては依然、手術、抗がん剤、放射線の3大治療が幅を利かせている。特に医師たちの間では「がんは切るもの」とする〝手術信仰〟が根強い。

ところが、「『余命3カ月』のウソ」の著者・近藤誠医師は「手術をしたからがん患者の寿命が延びたというデータは存在しない」と指摘する。

日本における代替療法の利用は10%以下に留まっており、欧米から見れば「日本のがん治療は30年遅れている」と言われているのが現状だ。

(3)今日の重要情報

① 国際的に自由な航行が認められている海域を中と露の艦船が航行した背景に米支配層の危険な賭け

2016.06.10  櫻井ジャーナル

http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201606090000/

国際的に自由な航行が認められている海域(日本が主張する領海の外)、尖閣諸島から12カイリ(22キロメートル)より外の海域を中国海軍のフリゲート艦1隻とロシア海軍の駆逐艦など3隻が6月9日に航行、安倍晋三政権は中国だけに抗議したという。

その2日前にアメリカ空軍の大型電子偵察機RC-135が東シナ海を飛行、中国軍はJ-10戦闘機を緊急発進させ、5月10日にはアメリカ海軍が駆逐艦ウィリアム・P・ローレンスを南沙諸島に派遣、永暑礁から12カイリ以内を航行させている。これは中国側から見ると領海侵犯で、中国軍は2機の戦闘機と3隻の軍艦を派遣したという。

また今年4月21日、アメリカ海軍の対潜哨戒機P-8はカムチャツカのペトロパブロフスク近くを飛行、ロシア軍のMiG-31戦闘機が要撃して50フィート(約15メートル)の距離まで接近したと報道されている。ペトロパブロフスクはウラジオストクと並ぶロシア太平洋艦隊の重要な軍事拠点で、新しい潜水艦が配備された直後だった。22日にロシア軍は日本海で軍事演習を実施している

ロシアはアメリカ/NATOからの先制攻撃に備える動きを見せているが、潜水艦は反撃で重要な役割を果たすことになる。2006年にフォーリン・アフェアーズ誌(CFR/外交問題評議会が発行)はロシアと中国の長距離核兵器をアメリカの先制第1撃で破壊できるとするキール・リーバーとダリル・プレスの論文を掲載している。この分析が正しいかどうかはともかく、地上の施設が全て破壊されたとしても潜水艦は生き残る。

東アジア地域での軍事的な緊張が高まっていることに対応、ロシア政府は千島列島の松輪島にある放棄されていた軍事施設を復活させ、ロシア軍の太平洋艦隊の基地にできるかどうか調べ始めたとも伝えられている。

1983年1月、総理大臣に就任した直後の中曽根康弘はアメリカを訪問、そこでワシントン・ポスト紙のインタビューを受け、「日本列島をソ連の爆撃機の侵入を防ぐ巨大な防衛のとりでを備えた不沈空母(実際には「巨大空母」だったようだが、本質的な差はない=引用者注)とすべきだ」と発言、さらに「日本列島にある4つの海峡を全面的かつ完全に支配する」とし、「これによってソ連の潜水艦および海軍艦艇に海峡を通過させない」と語ったという。この発言をロシアは今でも覚えているだろう。

すでにロシア軍は超音速で飛行し、西側の防空システムでは対応できないというイスカンダル・ミサイルを配備、昨年11月にロシア軍がリークした戦略魚雷も注目されている。このリークは意図的なもので、軍事的な挑発を続けているアメリカへの警告とも受け取られている。

この新型魚雷は潜水艦から発射され、遠隔操作が可能。海底1万メートルを時速185キロメートルで進むことができ、射程距離は1万キロに達する。空母を沈められるだけでなく、アメリカの海岸線にある都市を攻撃することができる。勿論、日本の原発はひとたまりもない。

安倍晋三首相は2015年6月1日、赤坂の「赤坂飯店」で開かれた官邸記者クラブのキャップによる懇親会で「安保法制は、南シナ海の中国が相手なの」と口にしたと報道された。こうした好戦的な政策を続けるなら原発は全て止め、燃料棒などは安全な場所で保管しなければならない。

今回、中国とロシアの艦船がほぼ同時に尖閣諸島(釣魚台群島)の近くを航行した。これを偶然で片付けることはできないだろう。本ブログでは前に書いたが、日本とアメリカが中国と戦争を始めた場合、ロシアが出てくることを想定する必要がある。

尖閣諸島の近くを中国とロシアの艦船が航行したことを受け、安倍政権は中国だけに抗議したという。選挙戦対策のつもりかもしれないが、チョットしたことで「第3次世界大戦」が勃発しかねないほど国際情勢が緊張している。

かつて、日本の新聞は販売部数の伸ばすため、つまり私利私欲のために戦争熱を高め、東アジアに殺戮、破壊、略奪を広めることになった。最後には日本人も塗炭の苦しみをなめている。政治家や官僚だけでなく、マスコミも過去から何も学んでいない。

ちなみに、ビルダーバーグ・グループがドイツで開催している今年の会合には、偽情報を平然と口にしながら軍事的な緊張を高め、ロシアと西側を戦争させようとしていたフィリップ・ブリードラブ元NATO欧州連合軍最高司令官も出席している。

(4)今日の注目情報

① 赤塚不二夫が語っていた戦争と差別…終戦時の満州で助けてくれた中国人、日本に帰って受けたイジメと差別 新田


2016.06.07 Litera

http://lite-ra.com/2016/06/post-2314.html

『赤塚不二夫120%』(小学館)

『おそ松くん』をアレンジしたアニメ『おそ松さん』(テレビ東京系)のブームは、番組の放送が終了した今でもまったく衰える様子を見せず、また、タモリがエンディング曲を歌っていることでも注目されたドキュメンタリー映画『マンガをはみだした男 赤塚不二夫』も現在公開中。亡くなってから8年近くの時が経っても、赤塚不二夫は話題を振りまき続けている。

人々が赤塚作品を愛し続けているのには、色々な理由があるだろうが、そのなかの一つとして大きいのが、彼のつくる物語の根底に流れる「優しさ」だろう。赤塚不二夫の担当編集をしていた武居俊樹氏は、赤塚不二夫『赤塚不二夫120%』(小学館)の解説でこのように綴っている。

〈小説家の井上ひさしが後に言っている。

「文部省が赤塚漫画を『道徳』の副読本にしないのは理解できない」と。
 ある意味で、赤塚の作品は道徳的だ。

 例えば、暴力シーンはいっぱい出てくるが、弱虫でチビのハタ坊がいじめられるシーンは決して出てこない。喧嘩も、対等か、強い者に逆らう時に起きている。チビ太が一人で六つ子に挑んでいくような時だ〉

弱い者いじめはしない──赤塚作品で貫かれているこの姿勢は、彼の子どもの時の体験によってできあがったものであった。

赤塚不二夫は、1935年9月14日、満州にある古北口という、旧満州国と中国の国境沿いの町で生まれた。父親は、特務警察を務めた後、奉天で消防分署の署長を務めていた。現地の中国人たちを監督する立場の人間である。尊大な態度を取り、徹底的に彼らを痛めつけたとしても誰からも文句は出ないし、実際にそうしている日本人はたくさんいた。しかし、赤塚不二夫の父の行動は、それとは真逆のものだった。

〈終戦直前におやじが奉天(現在の瀋陽市)の鉄西区の消防分署の署長になった。部下はみんな中国人。彼らがミスしたとき、朝の六時ごろ、籠に卵をいっぱい入れて持ってきたり、砂糖とかいろんなもの持ってくるの、謝りに。でも、おやじはぜったいに受け取らなかった。

「いらない、そんなもの。おまえたちが食べろ」って。
 ボクはまだ子どもながらも、なんか騒がしいなと思って起きて見にいったら、そうやってるわけだ、おやじと部下が。

そしたらうちのおふくろが、「もらっとけばいいのに」。子どもたちに食べさせたいと思うわけだよ。そうしたら、おやじ怒った。「ふざけるな」って。

そういうことがずっと続いていたから、終戦のとき中国人が、「おくさんお米あるかあ、砂糖あるかあ」って持ってきてくれて助けてくれた。

学校では先生から、中国人を蔑視した教育を受けていたけど、ボクは学校から帰ってくると、おやじの部下の中国人の子どもたちと、官舎のまわりで犬コロみたいに遊んでいた。中国語で、みんないっしょになって生活してたわけだから、「おまえは日本人なんだからエリートなんだぞ」なんてことはおやじは言わなかった。だから、ボクは中国人に対して差別とかそういう気持ちをもったことはなかった〉(中国引揚げ漫画家の会編『ボクの満州 漫画家たちの敗戦体験』亜紀書房)

物資の少ない状況下、赤塚不二夫の父だって、付け届けは喉から手が出るほど欲しかったはずだ。しかし、それを受け取ってしまえば、渡しにきた中国人たちが飢えに苦しむことになる。それを分かっていたから、頑として受け取らなかったのだ。また、赤塚不二夫の父にはこんなエピソードもあると言う。

〈砦には時々、さまざまな物資を積んだトラックが到着した。おやじはその物資をよく村人に分けていた。
「敵も味方も同じ人間じゃないか」
 
何か見返りを期待したわけじゃない、こちらに真心さえあればそれは必ず相手に通じるはずだ──これがおやじの人間観だった〉(赤塚不二夫『これでいいのだ 赤塚不二夫自叙伝』文藝春秋)

こういった行動は、実際に相手に伝わっていた。赤塚の父の首には当時の金額で2千円の賞金がかかっていたが、誰も父のことを密告したりはしなかった。どころか、敗戰の混乱時には赤塚家を周囲の中国人が守ってくれたのだ。

そして、終戦後は、なにかと面倒を見てくれたり、日本人の集まっている安全な場所まで部下だった中国人たちが送り届けてくれたという。

戦時中にいばっていた日本人のなかには、終戦の混乱のドサクサに紛れ中国人に惨殺された例もある。実際、近所の中田さん一家は戦中に恨みを買っていたため、殺されてしまったという。その話を聞いた当時の心境を赤塚不二夫は〈いつも部下の中国人を可愛がっていたおやじが、ぼくたち一家を救ったと思わないわけにはいかなかった〉(前掲『赤塚不二夫自叙伝』)と振り返っている。

弱い者いじめをするのではなく、助け合って生きていけば、今度は自分が困ったときに助けてくれる。小学生の赤塚不二夫は父の行動からそのことを学んだのだという。

しかし、小学校6年生のとき、引き揚げて母の郷里である奈良県の大和郡山で新しい生活を始めると、今度は「差別される」立場に置かれることになる。ほとんど戦災を受けることもなく、古くから住んでいる地元の住人ばかりの土地にとって、満州から引き揚げてきた家族は「よそ者」以外のなにものでもなく、冷たい扱いを受けたのだった。

〈ある時、配給があるから鍋持って集まれという回覧が回った。ぼくが鍋を持って行って並んだ。ところがぼくの番になったとき、
「あ、満州か、お前はダメだ」と断られた。あの時は悲しかった〉(前掲『赤塚不二夫自叙伝』)

当然、学校でもイジメの対象となってしまうのだが、そんなとき、かつて父が現地の中国人に対して親切に接したように、イジメられている赤塚不二夫に親切に接してくれる人物が現れた。学校で番長を張っていた奥村という同級生の男である。彼との出会いはこのようなものだった。

〈僕は子供の頃から、絵が得意だった。「よーし、あいつが俺のこと、そんなにイジメるんだったら、漫画を描こう」って、藁半紙16枚くらいを糸で縫って、そこに鉛筆でマンガを描いたのだ。確か「寿司屋のケンちゃん」ってマンガ。その頃、お寿司屋さんなんか行ったことなかったのに、どうしてそんなマンガを描いたんだろう。それがわからない。でもとにかく、描いたわけだ。それを番長に、「僕の描いたマンガです」って差し上げた。番長はしばらく、パラパラめくって見てたよ。

「これ、ほんとにおまえが描いたのか?」
「ほんとです」

それからみんなを集めて、

「いいか、今度なぁ、赤塚イジメたら、俺が承知しないぞ」
って。それから見事に、イジメにあわなくなった〉(前掲『赤塚不二夫120%』)

この後、奥村と仲良くなった赤塚不二夫は柿畑から柿を盗んで売り警察の厄介になるなど、数々の悪行に手を染めることになるのだが、そんな悪ガキの奥村は一方で、まわりから差別される立場の人間に対して優しい態度をとる一面もあった。イジメを受けている赤塚不二夫を助けた他に、こんなエピソードもあると言う。

〈クラスに一人、重度の小児マヒの子がいた。性格のとてもいい子だった。運動会の日がきたが彼は参加できない。窓から外を見ているだけだ。その日、ボス奥村はぼくに命じた。
「お前残って、あいつと一緒にいてやれ」しかたなくぼくも運動会に出ないで、二人で教室に残った。グランドではワーワーみんな楽しそうにやっている。窓からそれを見ている彼に、「面白いか?」と聞くと、嬉しそうに「うん」と答えた。
(中略)

それにしても奥村という男も大したものだと思う。ただ体がでかくて腕っぷしが強いだけではなかった。ハンデを背負った友達の気持がわかり、ぼくに運動会を休んで付き添わせるという、教師ではできない対応をやってのけたのである〉(前掲『赤塚不二夫自叙伝』)

このように奥村が面倒を見ていた子たちは赤塚不二夫の心に深く刻まれており、彼らが一緒に遊んであげていた当時3歳の男の子は『おそ松くん』に登場するチビ太のモデルにもなっている。

父、そして、ガキ大将の奥村。彼らが見せてくれた、弱い者を守り、決して差別しない態度は、

周知の通り、先日、ヘイトスピーチ対策法が成立したわけだが、そんな法律をつくらねばならないほど、現在の日本社会は急速に寛容さを失い、多様性を認めることができない社会になりつつある。それは、赤塚不二夫が作品のなかで描いていた世界とは真逆のものであり、そのような社会になってしまったことは嘆かわしいことである。どんな人間も差別を受けなければいけない必然性などないし、社会はどんな人の個性も受け入れることができる多様性を持つべきだ。赤塚不二夫は生前、こんな言葉を残している。我々がいま、赤塚不二夫のマンガから学ぶべきことはたくさんある。

〈僕は、この世の中に「いい人」だけの人なんて、いないと思っている。同じように、「悪い人」だけの人もいない。世の中って、正しいことも悪いことも、美しいことも汚いことも、恵まれている人もハンディを背負っている人も、金持ちも貧乏人も、おバカも利口も、賛成も反対も、糞も味噌も、ぜーんぶごちゃ混ぜになってるのだ。それが世の中ってぇものだからね。それでいいのだ!!〉(前掲『赤塚不二夫120%』)(新田 樹)

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情報発信者 山崎康彦
メール:yampr7@mx3.alpha-web.ne.jp
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