杉並からの情報発信です

政治、経済、金融、教育、社会問題、国際情勢など、日々変化する様々な問題を取り上げて発信したいと思います。

【YYNewsive】なぜ今回の【安田純平さんを救おう!】運動に対して【自己責任論】が噴出するのか?

2016年06月02日 22時56分53秒 | 政治・社会
稀代の『大嘘つき』と稀代の『偽善者』

いつもお世話様です。                          

【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】を主宰するネットジャーナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です。

本日木曜日(2016年6月02日)午後8時から【ツイキャスTV】で放送しました世直しネットTV【山崎康のYYNewsLive】の放送台本です!

【放送録画】 87分

http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/276266008#

【放送録画】

☆【YYNews】支援組織『ミル(1000)の会』のご案内です!

この世から①貧困と格差社会、②テロと戦争、③核兵器と戦争兵器を『本当に』なくすために1,000名の支援者を募集します!

http://goo.gl/xcg1wE

『ミル(1000)の会』

☆第12回【YYNewsLiveネット世論調査】の最終結果がでました!

テーマ:伊勢志摩G7サミットの先進各国首脳は民主的に選ばれた国民の代表であるか、世界支配階級の代理人・工作員か?

【調査結果】

https://goo.gl/3hukke

1)伊勢志摩G7サミットの先進各国首脳は民主的に選ばれた国民の代表である・・13%

2)伊勢志摩G7サミットの先進各国首脳は世界支配階級の代理人・工作員である・87%

回答数: 55人 (Twitter 55人 e-mail 0 人)

調査期間:2016.05.29-2016.06.01 72時間

回答方法:Twitter & e-mai

*ご協力誠にありがとうございました。

☆【安田純平さんを救おう!】キャンペーンに賛同してください!

【画像】安田純平さん

Change.orgを使った【安田純平さんを救おう!】キャンペーンの現時点での賛同者数は以下の通りです!

① https://goo.gl/C2W2jE 日本語+英語  ・・・・ 1,678

日本語+英語

② https://goo.gl/ZUyBja  Francais 仏語 ・・・・ 9

仏語

③ https://goo.gl/SRF2XJ Franco-Japonais 仏日語・・・3

仏日語

☆安田純平さんを救おう!6・6官邸前緊急市民行動 Save Yasuda Junpei!

日時:6月6日(月)  18:30~19:30(予定)

場所: 首相官邸前 最寄駅 国会議事堂前駅

主催:解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会・WORLD PEACE NOW

オンライン署名活動を開始しています。6月2日現在1123名を越えました。緊急拡散お願いします。選挙も控えています。

https://goo.gl/5SdWMw

☆今日の最新のお知らせ

①政治経済思想研究家・天野統康氏のコメントを紹介します!

・市民革命家、山崎康彦氏が放送しているYYニュースライブに参加。日本で最もタブーなき真実の放送

2016-05-28 天野統康のブログ [金融システムから見る経済社会論]

http://ameblo.jp/amanomotoyasu/entry-12164781352.html

天野統康のブログ

市民革命家の山崎康彦氏が放送しているYYニュースライブに途中参加。

山崎康彦氏の番組は非常に情報の精度が高く、かつタブーが全くない。日本で一番社会の真実を学べる放送ではなかろうか。

参加した放送のテーマは、民間金融機関は「無からお金を生み出す詐欺システム=準備預金制度」を独占的かつ合法的に利用して莫大な利益を得ている詐欺組織だ!

動画はこちら

http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/274335192

動画はこちら

中央銀行と民間銀行の信用創造特権をはっきりと否定し、信用創造を国会に移譲せよ、との主張である。

現在の、社会問題の大部分はこのシステムが生み出した矛盾である。

ここを変えることを提言している市民活動家は意外なほど少ない。

山崎氏の主張は、真実を述べる言論として大変貴重である。

以下が私がつぶいたtwitterである。

アメリカの良識ある市民と連帯をしなければならない。サンダースを支持している人たちと連帯しよう /
@chateaux1000 キャス cas.st/105a05d8 | 1:43:57経過
posted at 21:07:01

G7サミットとは、国際金融マフィアサミットです
/ @chateaux1000 キャス cas.st/105a05d8 | 1:40:27経過posted at 21:03:31

日銀当座預金に預けている210兆円に0.1%の金利がつくのです。だから2100億円なんです / @chateaux1000 キャス cas.st/105a05d8 | 1:38:32経過 posted at 21:01:36

米国の憲法のマネー発行権の記載は完全に骨抜きにされています。
/ @chateaux1000 キャス cas.st/105a05d8 | 1:37:43経過 posted at 21:00:48

現在、民間銀行には2100億円の金利が日銀から支払われています。そのお金は日銀が購入している国債の利払い分です。
つまり国民の税金です。
/ @chateaux1000 キャス cas.st/105a05d8 | 1:36:19経過 posted at 20:59:23

全国民に憲法学習の選挙権の更新研修を義務付けるべき
/ @chateaux1000 キャス cas.st/105a05d8 | 1:32:20経過 posted at 20:55:24

(終り)

☆今日の画像

①稀代の『大嘘つき』と稀代の『偽善者』

20160528オバマアベ

②2014年6月13日にフランス・ノルマンディで開催された『ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典』で会場に映し出された広島への原爆投下映像にたいして無表情で拍手するオバマ大統領

☆今日の映像

①【YouTube】オバマ大統領が『稀代の偽善者』であることが分る映像!

https://www.youtube.com/watch?v=-EE4_220zzo

【YouTube】

2014年6月13日フランス・ノルマンディで開催された『ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典』の取材映像。この映像の中で、オバマ大統領はガムを噛みながら会場に映し出された広島への原爆投下映像にたいして無表情で拍手している。ロシアのプーチン大統領はその瞬間十字架を切った。ドイツのメルケル首相は拍手していない。

☆今日のキーワード

■ イルミナティ

【画像1】創設者アダム・ヴァイスハウプト

20160602ヴァイスハウプト

【画像2】米1ドル紙幣の裏のメッセージ:

201606071ドル札

未完のピラミッドの上部には『我々の取り組みを認めた』のラテン語、ピラミッドの下部には『『Novus
Ordo Seclorum=新世紀秩序』のラテン語が書かれている。全体の意味は『神は我々の取り組みを支持した(完了形)」ということ。

【画像3】1ドル紙幣の裏のメッセージ:

20160602米1ドル札裏のピラミッドの最下部の文字MDCCLXVI

ピラミッドの最初の段には、ローマ数字『MDCCLXXVI』が書かれているが算用数字に直して合計すると1776となる。最後の2つの数字5と1を合わせると1776年5月1日となる。この日はヴァイスハオプトが秘密結社【イルミナテイ】をドイツ南バイエルンで設立した日である。

▲ブログ『隠された真実』より転載

https://sites.google.com/site/uranenpyou/home/illuminati

『隠された真実』

(以下転載)

1776年5月1日、マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの財政支援のもと、インゴシュタット大学法学部長のアダム・ヴァイスハウプト教授がイルミナティという秘密結社を創設した。

イルミナティという言葉は、サタン(ルシファー)に由来し、「光を掲げる者」という意味を持っている。イルミナティの目的は、知的能力を実証された人々が世界を治める「世界単一政府」を生み出すこととされ、文学・教育・美術・科学・財政・産業の分野でもっとも聡明な人々を含む2000人もの結社員を集め
たといわれる。

このイルミナティの共同設立者として戦闘的救世主ヤコブ・フランクが名を連ねている。 結社結成の日、ヴァイスハウプトは『Novus Ordo Seclorum』というタイトルの本を出版している。このラテン語の意味は「新世界秩序」。

ヴァイスハウプトの掲げたイルミナティの行動綱領は以下の通り。

1.すべての既成政府の廃絶とイルミナティの統括する世界単一政府の樹立。
                                   
2.私有財産と遺産相続の撤廃。

3.愛国心と民族意識の根絶。

4.家族制度と結婚制度の撤廃と、子供のコミューン教育の実現。

5.すべての宗教の撤廃。

これらの行動網領が、後の共産主義の原型となった。

この反体制的な危険性ゆえ、わずか10年で弾圧され、以降、弾圧を逃れるために結社員は似たような秘密結社フリーメーソンに潜り込む。

そして、ヴァイスハウプトはフリーメーソンのロッジでも最高位に昇りつめ、結社員に秘密結社(フリーメーソン)内に秘密結社(イルミナティ)を組織するよう指示を与えたとされている。

当時、スコットランドメーソンの最高指導者であったジョン・ロビソン教授は、1798年に『Proof Of Conspiracy』を発表し、ヴァイスハウプトの謀略を看破、各国のメーソン高位指導者に、メーソン内部にサタニスト(悪魔主義者)が潜入していることを警告している。

※『Proof Of Conspiracy』は、英文ですがネットで読めます。http://www.sacred-texts.com/sro/pc/index.htm

イルミナティの基本戦略は下記の三つが主となる。

1.目的を達成するために、あらゆる政治的・社会的・経済的、その他の問題において、互いにいがみ合う陣営に分断させる。=分断して統治せよ(分断と混沌)

2.対立する陣営に武器を与え、互いに戦わせ、弱らせ、その国民政府と宗教的組織を徐々に自滅に向かわせる。=両建て作戦(分裂と混沌)

3.あらゆる政府の高い役職に就いている人々を支配するために、金銭的及び性的な賄賂を利用する。一旦、誘惑に乗ると、恐喝、経済的破綻の脅し、秘密の暴露、金銭的損害、殺害の脅しによって操作される。

(転載終り)

☆今日のひとこと 

■ 政治経済思想研究家・天野統康氏の【YYNewsLive】へのコメント紹介!

①山崎康彦氏の番組は非常に情報の精度が高く、かつタブーが全くない。日本で一番社会の真実を学べる放送ではなかろうか。

②参加した放送のテーマは、民間金融機関は「無からお金を生み出す詐欺システム=準備預金制度」を独占的かつ合法的に利用して莫大な利益を得ている詐欺組織だ!

中央銀行と民間銀行の信用創造特権をはっきりと否定し、信用創造を国会に移譲せよ、との主張である。現在の、社会問題の大部分はこのシステムが生み出した矛盾である。

ここを変えることを提言している市民活動家は意外なほど少ない。

③山崎氏の主張は、真実を述べる言論として大変貴重である。
                          
☆ 今日の座右の銘 A-1

良いことも悪いことも含めて決して忘れてはいけない言葉を【座右の銘】にまとめて文字通り座右に置いていつも読んでいます!

①世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない。(宮沢賢治の言葉)

②命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)をともにして国家の大業は成し得られぬなり。(西郷隆盛の言葉)

③【天下の正道に立ち、天下の大道を行う人】とは (孟子の言葉)

どんなにカネをつまれようとも、カネの誘惑に負けて正道を踏み外すことは絶対ない。

どんなに貧しくなろうとも、志を曲げてカネのために悪を働くことは絶対にない。

どんなに強力な権力が脅しにかかろうとも恐れ命を惜しんで屈服することは絶対にない。④ガンデイー七つの社会的罪

マハトマ・ガンディーは1925年10月22日に雑誌『Young India』(英語版)で「七つの社会的罪」(Seven Social Sins) を指摘した。

道義なき政治 (Politics without Principle)

労働なき富 (Wealth without Work)

自覚なき快楽 (Pleasure without Conscience)

人格なき学識 (Knowledge without Character)              

道徳なき商業 (Commerce without Morality)               
                                    
人間性なき科学 (Science without Humanity)

犠牲なき信仰 (Worship without Sacrifice)

⑤『私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ!そうすれば誰が法律を作ろうとそんなことはどうでも良い。』

(ドイツ・ロスチャイルド商会創設者マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの言葉1790年)

⑥『私の息子たちが望まな ければ戦争が起きることはありません。』

マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの妻であり5人の息子と5人の娘の母親でもあったグートレ・ロスチャイルドの言葉!

⑦『天皇裕仁は「戦争犯罪人」であり、「ファシスト」であり、「5000万人のアジア人」を殺した最大最高の元凶である』

(井上清著「天皇の戦争責任」現代評論社1975年初版より抜粋)

⑧昭和天皇『この原子爆弾が投下されたことに対して遺憾には思っておりますが、こういう戦争中であることですから、どうも、広島市民に対しては気の毒であるが、やむを得ないことと私は思っております』

この発言は、昭和天皇が米国訪問から帰国直後の1975年10月31日に日本記者クラブとの会見での質問『陛下は(中略)都合三度広島にお越しになり、広島市民に親しくお見舞いの言葉をかけておられましたが、原子爆弾投下の事実を陛下はどうお受け止めになりましたでしょうか。おうかがいしたいと思います。』への回答。

⑨昭和天皇『そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしていないのでよくわかりませんから、そういう問題についてはお答えが出来かねます』

この発言は、昭和天皇が米国訪問から帰国直後の1975年10月31日に日本記者クラブとの会見での質問『天皇陛下はホワイトハウスで「私が深く悲しみとするあの不幸な戦争」というご発言がありましたが、このことは戦争に対しての責任を感じておられるという意味に解してよろしゅうございますか。また、陛下はいわゆる戦争責任についてどのようにお考えになっておられますか、おうかがいいたします』への回答。

⑩『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』

(ドイツルター派牧師であり反ナチス行動で知られるマルティン・ニーメラーの詩)

ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、共産主義者でなかったから何もしなかった

ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、社会主義者ではなかったから何もしなかった

ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、まだ何もしなかった

ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した―しかし、それは遅すぎた

⑪『国民は自然権として抵抗権・革命権を持っている』(イギリスの哲学者ジョン・ロックの言葉) 
                          
政府が権力を行使するのは国民の信託によるものであり、もし政府が国民の意向に反して生命、財産や自由を奪うことがあれば、抵抗権(革命権、反抗権)をもって政府を変更することができる。

⑫貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ。
(古代ギリシャ哲学者エピクロスの言葉)

⑬お金をたくさん持っている人は、政治の世界から追放されるべきだ。
 (ウルグアイ・ホセ・ムヒカ前大統領の言葉)

⑭世界的投資家ジム・ロジャーズ氏の言葉 (週刊東洋経済のインタビュー)

・[近いうちに世界規模の破たんが起こる]

・[安倍首相は『日本を破滅させた男』として、歴史に名を残すでしょう]

・[おカネを大量に刷っている間は、それを享受している人たちの暮らし向きは良くなり ます。しかし、いずれ破たんに向かい、すべての人が苦しみ ます。金融緩和でいい思い をした人たちも一緒です]

・[政府債務の大きさゆえ、いったん破たんが起きると、通常よりも大規模になります]

・[安倍首相も、日銀も(政界経済にとっては)非常に危険な存在です]

・[安倍首相がやったことはほぼすべて間違っており、これからもあやまちを犯し続ける でしょう]

・[(円安誘導は)最悪です。自国通貨を破壊することで地位が上がった国はあり
ません]

(終り)

☆今日の日本国憲法とドイツ連邦共和国憲法(ボン基本法)

①日本国憲法第1条 【天皇の地位、国民主権】

天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

②ドイツ連邦共和国憲法(ボン基本法)第1条【人間の尊厳、人権、基本権による拘束】

1.人間の尊厳は不可侵である。これを尊重し、かつ、保護することは、全ての国家権力の義務である。

2.ドイツ国民は、それゆえ、世界におけるあらゆる人間共同体、平和及び正義の起訴として、不可侵かつ深場の人権に対する信念を表明する。

3.以下の基本権は、直接に提供される法として、立法、執行権、裁判を拘束する。

☆今日の推薦図書 (朗読編)

■日本人だけが知らないこの国の重大真実 闇の世界金融権力の日本占領計画
  鈴木啓功著 (イーストプレス発行 1700円+税 2016年3月06日発売) 

第6章 天皇を操る[日本国の奥の院]を透視する
   -明治維新の背後に[田布施の悪魔集団]が存在した

⑨ 明治維新の正体は[極悪非道の悪魔集団]だった

P227-229 朗読

(1)今日のメインテーマ

■なぜ今回の【安田純平さんを救おう!】運動に対して歴代自民党政権が主張してきた【自己責任論】が噴出するのか?

それは、国民の命と財産と独立を守るのことは国家権力の唯一・最大の責務であるという、重要な基本規定が日本国憲法にはどこにも書かれていないためだ!

日本国憲法を読んでいると、主権在民や民主主義や個人の自由や個人的人権の尊重が謳われてわれているが、一番肝心なこと『国民の命と財産と独立を守るのことは国家権力の唯一・最大の責務である』が完全に抜けているのだ。

すなわち、日本国憲法が国民に保障している【主権在民】【民主主義】や【個人の自由や個人的人権の尊重】を、誰が責任を持って保障する義務を負っているのかが一切書かれていないのだ。

このことは、日本国憲法だけを読んでいると全く気が付かないが、ドイツ連邦共和国憲法を読めば、日本国憲法の致命的な欠陥がすぐわかる。

ドイツ連邦共和国憲法(ボン基本法)第1条には【人間の尊厳、人権、基本権による拘束】の第1項には【人間の尊厳は不可侵である。これを尊重し、かつ、保護することは、全ての国家権力の義務である】と書かれている。

また第二項には【ドイツ国民は、それゆえ、世界におけるあらゆる人間共同体、平和及び正義の起訴として、不可侵かつ深場の人権に対する信念を表明する。】と書かれている。

今回のイスラム過激派によって誘拐され10カ月以上にわたり拉致・監禁され『助けてほしい』と悲痛な叫びで訴える安田順平さんは、まさにドイツ連邦共和国憲法(ボン基本法)第1条が規定する対象者であり『国家権力が全力を挙げて保護する対象者』なのだ。

もしも彼がドイツ国民だったならば、今頃とっくに解放されて家族のもとに無事帰っていただろう。

安田純平さんが、『国家権力が全力を挙げて国民を保護する』規定のない日本国憲法下の日本に生まれたこと、そして『国民よりも天皇が上位』『国家は国民の命より優位』の極悪非道の安倍晋三自公政権下で拉致・監禁されたことが最大の不幸だ!

通常、国の最高法規である憲法の第一条には、その憲法が掲げる最高理念が最優先で規定されるものだが、日本国憲法では第1条から第8条まで、米国支配層が日本を植民地支配するための道具としてる擁するために第1条から第8条までを、『名前を変えた天皇制』が細かく規定されている。

すなわち、今【自己責任論】を今声高に主張する安倍晋三をはじめとする自民党政治家や公明党・創価学会の信者や、極右ファシスト【日本会議】や【神社本庁】や【靖国神社】やネット右翼や街頭右翼の連中は、安田純平さんの命よりも、国家や天皇の方が優先されるという、戦前のカルト宗教『天皇教』に洗脳されたままの大バカものである!

(終り)

(2)今日のトッピックス

① 【アベ官邸】世界の恥さらし サミット文書の奇奇怪怪

2016年6月1日 田中龍作ジャーナル

http://tanakaryusaku.jp/

終始うつむいていた官僚たちだが、悲壮感はない。「早く終わってくれないかな」とでも思っているのか。手前(後姿)は玉木議員。=1日、衆院第4控室 撮影:筆者=

日本の恥を世界にさらした伊勢志摩サミット。安倍首相がアベノミクスの失敗を糊塗するために、世界経済の現状認識を欠いた資料を各国首脳に配布したのだ。

サミット直前(5月23日)の月例経済報告には「世界の景気は、弱さがみられるものの、全体としては緩やかに回復している」とあったのに、安倍首相はサミットで「世界経済は大きなリスクに直面しているという認識については、一致することができた」と発言したのである。

安倍発言のベースとなる経済指標は、A4用紙で4枚にまとめられている。日本語版と英語版の2種類ある。日本語版は日本のマスコミ向け、つまり情報操作用だ。

あたかも安倍首相が消費増税見送りの理由にしたがっていたリーマンショック前夜であるかのような説明が並ぶ。

「怪文書」がサミットの場で各国首脳に配布されたのである。

経済指標ばかりではない。安倍首相は記者会見で「アベノミクスを世界に展開することで(各国首脳は)合意した」と読み上げたのだ。まるで八紘一宇の世界である。

これについてもキャメロン首相が「合意していないよ」と指摘している。

奇奇怪怪のサミット文書について民進党がきょう、霞が関の関係省庁からヒアリングした。

日本語のペーパーには4枚全部「リーマンショック」という解説が書き加えられた。英語版には「リーマン」という文字はない。=1日、衆院第4控室 撮影:筆者=

口火を切ったのは財務省出身の玉木雄一郎議員だ。「(怪文書を)作成したのはどこですか?」

外務省「とりまとめたのは外務省」

すっとぼける外務官僚に しびれ を切らしたのは経産省出身の福島伸享議員だ。

「結局官邸ですよね」「ペーパー(怪文書)を作成したのは今井(尚哉)首相秘書官と菅原(郁郎)事務次官の経産省ラインですね?」

外務省は「とりまとめたのはウチ」と繰り返した。
 
福島議員が「起案したのはどこですか?」と詰め寄ると外務省は「内部調整の中身なのでお答えは差し控える」とかわした。

玉木議員の指摘が事態を的確に表していた。

「合意してないことを言ってますよね?

アベノミクスを世界に展開していこうなんて共同声明のどこにも書いていませんよ・・・ウソですよ。日本国民と(日本)マスコミ向けに発表しているだけですよ。ウソですよ」

月例経済報告を出した内閣府と、消費増税をやりたがっている財務省を外して、官邸がサミット文書をデッチ上げたのである。

ここにきて法律で定められた官庁ごとの所掌業務は吹っ飛んだ。「クーデターだ」。ヒアリング後、ある議員がつぶやいた。

~終わり~

②舛添知事と同罪 自民都連「会議費」3500万円で“美食三昧”

2016年6月2日 日刊ゲンダイ

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/182654

なるほど、平謝りのドケチ知事に引導を渡せないのも納得だ。

舛添都知事の政治資金を巡る一連の公私混同問題について、都議会最大会派の自民党は強い調査権限を持つ「百条委員会」の設置に慎重ムード。それもそのはず、自民党都連(会長・石原伸晃経済再生相)の政治資金の乱脈浪費もケタ外れなのだ。下手に舛添知事を攻めると、天にツバで我が身にはね返り、舛添知事以上のデタラメを批判されると、追及の手を緩めているのは明らかである。

ムチャクチャな支出がボロボロ出てくるのは、政党交付金の受け皿となっている「自由民主党東京都支部連合会」の収支報告書だ。「会議費」名目で、都内の高級フレンチやイタリアン、高級割烹や料亭など名だたる名店の飲食代に充て、美食三昧。14年4月4日にはミシュラン3つ星に輝いたことのある人形町の高級割烹「玄冶店 濱田家」にポンと約52万円を支出。13年2月5日には老舗料亭「つきぢ田村」にナント、約98万円を支払っていた。14年までの3年間、「会議費」名目で高級店につぎ込んだ総額は3500万円を上回る。

舛添知事が千葉の「ホテル三日月」への家族旅行費を政治資金で計上したのも「会議費」名目だった。古巣・自民党のデタラメから多くを学んだに違いない。

■党本部からの交付金6380万円を基金に“積み立て”

政党交付金、つまり国民の血税の扱いも非常識だ。「連合会」の政党交付金使途等報告書を見ると、国政で野党だった12年には、党本部からの交付金の支給額は年間5251万円に過ぎなかったが、与党に返り咲いた途端に急増。13年は1億2820万円、14年には1億8720万円まで膨張した。

よほど使い道に困ったのか、14年末には約6380万円もの交付金を余らせ、「連合会」内に設置した「党勢拡大基金」に丸々全額を積み立てた。都連の担当者は「15年の統一地方選に向けて蓄えた。選挙にはカネがかかる」と説明したが、前回11年の統一地方選の前年に基金に蓄えた交付金は46万円に過ぎない。使い道がないのなら、即刻返すべきだ。

「基金創設は法で認められているとはいえ、余った交付金は国庫返納がスジ。適法だからといって、非常識な行為が許されるわけではない。舛添都知事に悪知恵を授けたのは、つくづく自民党なのだなと思います」(政治資金オンブズマン共同代表で神戸学院大教授の上脇博之氏)

ドケチ知事を生かすも殺すも自民党都連次第だ。民意無視のゆるゆる追及は許されない

③IS、ファルージャで300~400家族を「人間の盾」として利用か

2016年06月01日 AFP日本語版

http://www.afpbb.com/articles/-/3089079

【6月1日AFP】国連(UN)は5月31日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」からの奪還作戦が展開されているイラクのファルージャ(Fallujah)で、ISが300~400のイラク人家族を「人間の盾」にしようとしている恐れがあると警鐘を鳴らした。

国連のリズ・グランデ(Lise Grande)国連事務総長特別副代表は記者団に対し「ダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)によって家族が市の中心部に集められ、そこからの移動を禁止されていることを示す信頼できる情報」を国連当局者が受け取ったと述べた。

さらにグランデ副代表は「ダーイシュが彼らを人間の盾としているか、そうする意図があることが示唆される」と語り、「もしも武力衝突があれば、彼らは極度に危険な状態になる」と述べた。

また国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)のイラク事務所代表のピーター・ホーキンス(Peter Hawkins)氏は1日、ファルージャ市内に少なくとも2万人の子どもが閉じこめられているとの推計を示した。

ホーキンズ氏は「子どもたちは戦闘へ強制的に参加させられたり、家族から引き放されたりする危険性に直面している」と述べ、「大人の戦争で武器を持ち、それを使い戦うことを強要されることによって、子どもたちの生命と未来が脅かされている」と語った。(c)AFP

(3)今日の重要情報

①ロシア軍がシリアで侵略軍を本当に空爆、ダーイッシュは弱体化してイラク軍はファルージャ奪還へ

2016.06.01  櫻井ジャーナル

http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201605310001/

イラクでもダーイッシュ(IS、ISIS、ISILなどとも表記)は劣勢になり、ファルージャがイラク政府軍に奪還されそうだ。これまでダーイッシュは住民を「盾」として利用してきたが、4月の段階で飢餓状態に陥っていたと言われている。今回は特殊部隊が攻撃、一部住民は脱出に成功したようだ。

ところで、ダーイッシュが広く知られるようになったのは2014年6月のことだろう。イラクのファルージャやモスルを制圧したのだ。1月にファルージャで「イスラム首長国」の建国を宣言していたが、ダーイッシュは6月にトヨタ製の真新しい小型トラック「ハイラックス」を連ねた「パレード」を行い、その様子を撮影した写真が配信されて名前を売った。

2014年にファルージャを制圧しようとしていたダーイッシュに対し、アメリカの軍や情報機関は傍観していた。偵察衛星、無人機、通信傍受、人間による情報活動などで武装集団の動きをアメリカ側は知っていたはずだが、何もしていないのだ。小型トラックのパレードは格好の攻撃目標だったはずである。ファルージャやモスルをダーイッシュが占領することを望んでいたとしか思えない。

モスルとファルージャが制圧された当時、イラクの首相はヌーリ・アル・マリキ。イラクでは2014年4月に議会選挙があり、マリキを支えるシーア派聯合が328議席のうち157議席を獲得しているが、アメリカ政府の意向を受け、フアード・マアスーム大統領はマリキを首相に指名することを拒否、アル・アバディが9月から首相を務めている。

マリキは選挙の前の月にサウジアラビアやカタールを反政府勢力へ資金を提供していると批判、ロシアへ接近する姿勢を明確にしていた。イラクで首相の人選をめぐって揉めている最中、ダーイッシュは名を売り始めるが、これはタグの問題。

アメリカ軍を中心とする軍団の侵略でイラクのサダム・フセイン体制が倒された後、イラクでもアル・カイダ系の武装集団AQI(イラクのアル・カイダ)が2004年10月から活動を開始、06年10月にはAQIが中心になってISIが編成され、活動範囲をシリアへ拡大した13年4月からISISとかダーイッシュと呼ばれるようになる。この間、2012年にアメリカの情報機関や特殊部隊はヨルダン北部に設置された秘密基地で反シリア政府軍の戦闘員を育成するための訓練を始め、その中にダーイッシュのメンバーが含まれていた。。ウェズリー・クラーク元欧州連合軍最高司令官は、アメリカの友好国と同盟国がダーイッシュを作り上げたとCNNの番組で語っている。

アメリカ軍が戦闘集団を訓練していた2012年の8月、アメリカ軍の情報機関DIA(国防情報局)は反シリア政府軍に関する報告書を作成している。それによると、反シリア政府軍の主力はサラフ主義者、ムスリム同胞団、そしてアル・カイダ系武装集団のAQIで、西側、ペルシャ湾岸諸国、そしてトルコの支援を受けているとしている。DIAによると、アル・ヌスラはAQIがシリアで活動するときに使う名称にすぎない。ISIもタグが違うだけで実態はAQIだということだろう

アメリカ軍の情報機関DIAの局長を2012年から14年まで務めたマイケル・フリン中将は退役後、アル・ジャジーラのに対してダーイッシュの勢力が拡大したのはバラク・オバマ政権が決めた政策によると語っている。

アル・カイダ系武装集団の歴史をさかのぼると1970年代終盤にズビグネフ・ブレジンスキーがアフガニスタンで始めた秘密工作に行き着くことは本ブログでも繰り返し、書いてきた。サラフ主義者/ワッハーブ派やムスリム同胞団を中心として集めた戦闘員をCIAが訓練、武器/兵器も供給していた。この武装集団はサウジアラビアから資金を提供されるだけでなく、麻薬の密輸で稼いでいた。

1997年から2001年までイギリスの外相を務めたロビン・クックによると、アル・カイダとはCIAから訓練を受けた「ムジャヒディン」のコンピュータ・ファイルで、戦闘集団ではない。アル・カイダはアラビア語で「ベース」を意味、「データベース」の訳としても使われている。つまり、傭兵の登録リスト。雇い主のプロジェクトによってタグは変えられるが、実態は傭兵だ。

2013年8月にダマスカスの近くが化学兵器で攻撃され、西側の政府やメディアはシリア政府軍が使用したと宣伝、NATO軍が軍事介入する口実にしようとしたが、すぐに嘘だということが発覚する、その後、リビアから持ち出された化学兵器がトルコ経由でシリアへ運び込まれたという話が伝えられている。(詳細は割愛)

この「偽旗作戦」に失敗したアメリカ軍は2014年9月23日からダーイッシュを攻撃するとしてシリアで空爆を始めるが、その日に現地で取材していたCNNの中東特派員、アーワ・デイモンは翌日朝の放送でダーイッシュの戦闘員は空爆の前に極秘情報を入手し、攻撃の15から20日前に戦闘員は避難して住民の中に紛れ込んでいたと伝えていた。

この空爆はシリア政府の承諾を得ずに行われたもので、単なる侵略。攻撃対象はシリアのインフラで、武器/兵器を含む物資を「誤投下」でダーイッシュへ渡していると伝えられた。その後もアメリカ軍は「擬装攻撃」を続けるが、こうしたことを快く思わない軍人もいた。そのひとりが2011年10月から15年9月まで統合参謀本部議長だったマーチン・デンプシー陸軍大将。アル・カイダ系の武装集団やそこから派生したダーイッシュを最も危険な存在だと考えていたが、バシャール・アル・アサド大統領の排除を優先しているバラク・オバマ大統領は彼の警告に耳を貸さない。そこで、デンプシー議長は2013年秋からアル・カイダ系武装集団やダーイッシュに関する情報を独断でシリア政府へ伝え始めたという。

このデンプシーが議長を退いた直後、2015年9月30日にロシア軍が空爆を始める。この攻撃は実際にダーイッシュやアル・ヌスラなどを攻撃して戦況は一変した。シリアを侵略していた武装集団の司令部、戦闘員、武器/兵器庫だけでなく、トルコからシリアへ延びている兵站線、そして戦闘集団やトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン政権の資金源になっている盗掘石油の関連施設や輸送車両も破壊されたためだ。

アメリカの好戦派、サウジアラビア、トルコなどは「停戦合意」を利用して携帯型の防空システムMANPADを含む武器/兵器を大量に供給、アメリカの特殊部隊が増派、劣勢を挽回しようとしているが、目論み通りには進んでいないようだ。

ロシア軍の戦果を見てイラク政府はロシアへの接近を再び試みる。慌てたアメリカ政府は10月20日にジョセフ・ダンフォード米統合参謀本部議長をイラクへ乗り込み、アメリカを選ぶのかロシアを選ぶのかと恫喝、イラク政府からロシアへ支援要請をしないという言質をとったとされているが、それでもロシア軍の攻撃を知ったイラク人がアメリカ軍を見る目は厳しくなった。

イラクでは昨年10月、ダーイッシュと行動を共にしていたイスラエル軍のユシ・オウレン・シャハク大佐が拘束されたと伝えられているが、今年に入ってからイラクの治安当局は南部の都市ナジャフで「アメリカ人ジャーナリスト」を拘束、その女性はバラス・タミル・アビバというイスラエルの情報機関員だということが判明する。現地の裁判官はアメリカの圧力で釈放するように命じるが、内務大臣は拘束し続け、バグダッドへ移送するように指示する。結局、アメリカ政府の圧力で女性は釈放され、アメリカ軍が保護したというが、アメリカの信頼度が大きく低下したことは間違いなく、露骨な「八百長攻撃」は難しくなっただろう。

(4)今日の注目情報

① 神社宮司が日本会議や神社本庁を批判

現役の神社宮司が「日本会議や神社本庁のいう伝統は伝統じゃない」「改憲で全体主義に逆戻りする」と真っ向批判  宮島みつや

2016.06.01 Litera

http://lite-ra.com/2016/06/post-2296.html

安倍政権ともつながりが深い日本最大の右派団体「日本会議」が、いま、出版・言論界で注目を浴びている。

今年5月には、著述家の菅野完氏がウェブメディア「ハーバー・ビジネス・オンライン」で昨年2月から連載していた論考を書籍化した『日本会議の研究』が発売。書店に並ぶ前から、椛島有三日本会議事務総長の名義で、版元の扶桑社に出版差し止めを要求する申し入れ書が送られるなどし、大きな話題になっている。椛島氏は、菅野氏が同書で日本会議の中枢に座る「生長の家原理主義」の一人として名指しした人物だ。

言論活動に対して、それが巷間に出る以前から「抗議」と称して差し止めを要求する。これは明らかに言論、出版の萎縮を狙った威嚇行為だ。断じて許されるものではない。

しかし、日本会議側がいくら圧力をかけても、昨年以降、メディアは日本会議を大きく取り上げるようになった。新聞でもたびたび取り上げられるようになり、追及の動きは止まることはないだろう。

こうしたなか最近目を引いたのが、「週刊金曜日」(金曜日)5月27日号の特集「日本会議とは何か」である。同特集には、『証言
村上正邦』などで日本会議の成り立ちを記したジャーナリスト・魚住昭氏や、一水会元代表の鈴木邦男氏、右派の歴史修正主義等を研究してきた能川元一氏などが寄稿しているのだが、特に注目したのが、現役の神社宮司である三輪隆裕氏へのインタビュー記事だ。

三輪宮司は愛知県・清洲山王宮日吉神社の神職56代。周知の通り、全国約8万社の神社を統括する宗教法人「神社本庁」は日本会議と密接な関係にあり、神社本庁統理や神宮代宮司らが顧問として日本会議の役員に名を連ねている。だが、三輪宮司のインタビューを読むと、神社界全体が日本会議の推し進める“戦前回帰”的な運動に賛同しているわけではないことが、はっきりとわかる。

 三輪宮司は、冒頭から“日本会議は「皇室と国民の強い絆」が「伝統」だと主張しているが”という「週刊金曜日」の質問に対し、こう答えている。

「いや、それは『伝統』ではありません。江戸時代にはごく一部の知識階級を除き、『京都に天皇様がおられる』ということを庶民が知っていたか、はなはだ疑問です。本来神社とは地域の平和と繁栄を祈るためのもので、この日吉神社でいえば、江戸時代は氏神の地域と尾張国の繁栄を神様に祈願していました。明治になって、日本という統一国家ができたので、その象徴として『天皇』を据えたのです」(「週刊金曜日」より)

 事実、神社本庁が「本宗」として仰ぎたて、安倍首相がサミット開催地にゴリ推し(過去記事参照)して各国首脳に訪問までさせた伊勢神宮ですら、明治になるまで一度も天皇が参拝したことはなく、とくに江戸時代に庶民のあいだでブームとなった伊勢参りは、皇室への信仰心によるものではなく、豊作を願ってのもので人気の“観光スポット”という意味合いが強かった。

 しかし、明治維新という“軍事クーデター”によって樹立した明治政府は、それまで民間の信仰であった神社神道を、天照大神を内宮に祀る伊勢神宮を頂点とする「国家神道」に組み替えた。この神話的ヒエラルキーのもと国民を「天皇の赤子」として支配しようとしたのだ。その結果が、「世界無比の神国日本」による侵略戦争の肯定・積極的推進であった。先日逝去した歴史学者・思想史家の安丸良夫氏も、著書でこのように書いている。
〈伊勢神宮と皇居の神殿を頂点とするあらたな祭祀体系は、一見すれば祭政一致という古代的風貌をもっているが、そにじつ、あらたに樹立されるべき近代的国家体制の担い手を求めて、国民の内面性を国家がからめとり、国家が設定する規範と秩序にむけて人々の内発性を調達しようとする壮大な企図の一部だった。そして、それは、復古という幻想を伴っていたとはいえ、民衆の精神生活の実態からみれば、なんらの復古でも伝統的なものでもなく、民衆の精神生活への尊大な無理解のうえに強行された、あらたな宗教体系の強制であった。〉(『神々の明治維新』岩波新書)

国家神道は日本の「伝統」でもなんでもない。もともと、日本の神社は寺と不可分だった(神仏習合)が、明治政府は神仏分離令(1868年)によって神社から仏像や仏具を撤去するなどし、神道を仏教の上に無理やり位置付けようとした。この神仏分離令は一部で廃仏毀釈と呼ばれる激しい寺院・仏教の排斥運動を呼び込んだが、こうした点について三輪宮司は「週刊金曜日」で、「明治政府は文化と宗教の破壊者です」と強く批判。そして、明治政府の「国家の宗祀」理論や「教育勅語」についても、「このように一つの価値観と規律で国民をしばる、などという発想は、多神教の神道にはありません」と一刀両断している。

さらに批判は神社本庁にも及ぶ。三輪宮司は、国家神道が神道の歴史では極めて特殊であることを「今の神社本庁には理解できないのですね」と言い、このように解説するのだ。

「戦後、占領軍の『神道指令』で国家神道は解体されました。その後、神社は生き残るために宗教法人・神社本庁として再出発しますが、当時の神道界のリーダーは、ほとんど明治時代に神主になった人だったため、それ以前の本来の神道ではなく、明治政府が作った神道が『伝統』だと思ってしまった。その感覚が、戦後70年経ってもまだ残っているのです」(「週刊金曜日」より)

実際、神社本庁は「伝統」の御旗のもと、機関誌「神社新報」で新たな憲法を制定して軍の「統帥権」を天皇に帰属させるべきだという主張すらしている。これは大日本帝国憲法で明文化されていた、すなわちどう考えても「近代的」なシロモノ。ようするに神社本庁は、偽りの「伝統」を振りかざして、戦中に軍部が暴走した反省から日本国憲法に記した「文民統制」すら廃止すべし、と言っているわけだ。

このことひとつとっても、神社本庁のいう「伝統」は単なる政治的装置でしかないことは自明だが、さらに三輪宮司は、神社本庁や日本会議が憲法に組み込むことを求めている「伝統的家族観」の復活や、2012年の自民党憲法改正草案にも含まれているいわゆる「家族条項」の本質についても、このように喝破している。

「家族主義というのは、せいぜい通用するのは家庭内とか友人関係、つまり『顔』の見える範囲の社会です。それを国家のような巨大な社会まで拡大したら、危険ですよ。(略)家族主義を国家まで拡大すると、権威主義や全体主義となります。『良いリーダーの元に素直な人々が結集して良い社会を作る』。これが一番危険です。戦前のファシズム、あるいは共産主義もそうです。カルト宗教なんかも同じです。今のイスラム原理主義もそうです。民族派の人たちが主張するような社会になったら、また昔の全体主義に逆戻りしますよ」(「週刊金曜日」より)

三輪宮司は、改憲について「日本の独自性とか、妙な伝統とかいったものを振りかざして、現代の人類社会が到達した価値を捨ててしまう可能性があるような憲法なら、変えないほうがよい。日本会議の改憲案は世界の共通価値と離れ、時代錯誤の原理主義と権威主義に満ちている」と語る。神社本庁は目下、日本会議と連携して改憲運動を活発化させており、今年の年始にも傘下の神社の一部で改憲賛成の署名運動を展開していたが、三輪宮司によれば、「ほとんどの神社の宮司は、本庁から書類が来ているのでそのようにしているだけ」という。事実、本サイトの記者が年始に都内神社を取材し、職員に聞き込みをした際には、「神社庁のほうで決まったことで……」との答えが複数聞かれた。

ようするに、神社界全体が、いや、たとえ神社本庁の傘下の神社であったとても、決して日本会議らが企む明治復古的な改憲に諸手を上げて賛同しているわけではないのだろう。むしろ、三輪宮司が「週刊金曜日」で解説しているように、国家神道が“偽りの伝統”であることを熟知している宮司や職員の多くは、安倍政権による改憲に内心危機感を覚えているのかもしれない。

だが、神社本庁は近年、個別の神社の人事に対して強権的な介入を繰り返すなど「傘下神社への締め付けを強化している」(全国紙社会部記者)との声も漏れ伝わってくる。参院選後に安倍首相が着手するとみられる憲法改悪の前に、一人でも多くの神社関係者が日本会議、神社本庁に反旗を翻して欲しいが、残念ながらそう簡単にはいきそうにないだろう。
(宮島みつや)

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【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】
情報発信者 山崎康彦
メール:yampr7@mx3.alpha-web.ne.jp
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