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《注目記事》 田母神氏に平和的生存権 脅かされたと慰謝料 2万円求める裁判始まる

2009年03月20日 17時11分35秒 | 政治・社会
■ 田母神氏に平和的生存権 脅かされたと慰謝料 2万円求める裁判始まる

 林克明氏

週刊金曜日 3月20日号 金曜アンテナ

http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=548

田母神俊雄・前航空幕僚長に対し、二万円の慰謝料を求める裁判が一〇日、東京地裁で始まった。

田母神氏は、侵略戦争を正当化した論文を発表後、退職金七〇〇〇万円(推定額面)を受領して定年退職している。

原告の長岩均氏(会社員・五七歳)は、「政治家ならば、選挙の洗礼を受けますが、憲法否定・脱法行為を示唆する言動を繰り返した自衛隊幹部に対しては裁判に訴えるしかない。どのような思想や歴史観を持とうが個人の自由。地位を利用した言動だから問題なのです」と言う。

田母神氏は小松基地司令時、小松市の「どんどんまつり」では、特設ステージに基地司令を登壇させないと行政が決定したのを無視して、制服着用の上、副官を伴って会場に押しかけた。また、統合幕僚学校長在任中に、「脱専守防衛教育」「文民統制蹂躙教育」「自衛隊の先制攻撃教唆」「日本国憲法体制転覆教唆」(訴状より)を行なっている。

一連の言動により、「平和的生存権を脅かされた」ことに対する慰謝料請求である。

田母神被告は不適法却下を求めているが、その理由を答弁書で「(原告が指摘した行為は)職務行為または職務執行に社会通念上関連する行為としてなされたものである(中略)被告に故意又は重大な過失があった場合にのみ、国から求償権の行使を受けるというのが法律の建前」としている。原告支援者の中からは、「職務行為で行なったと認め、訴えるなら相手は国だということだから、国家賠償請求に値するのではないか」との声も出始めている。

林克明・ジャーナリスト
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