杉並からの情報発信です

政治、経済、金融、教育、社会問題、国際情勢など、日々変化する様々な問題を取り上げて発信したいと思います。

【YYNewsLiveNo2630】■今回の『自民党総裁選』は自民党の新総裁を自民党員が選ぶ『私的選挙』であるとされているが次期内閣総理大臣は全有権者が『公的選挙』で選ぶ『根本問題』が隠されている!

2018年09月21日 23時39分56秒 | 政治・社会
いつもお世話様です。                          

【YYNews】【YYNewsLive】【杉並からの情報発信です】【YYNewsネット世論調査】を主宰する市民革命派ネットジャーナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です!

本日金曜日(2018年09月21日)午後9時50分から放送しました【YYNewsLiveNo2630】の放送台本です!

【放送録画】68分22

http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/494663555

☆今日の最新のお知らせ

①明日土曜日(2018.09.22)午後3時-5時に第15回【根っこ勉強会】を開催いたします。今回のテーマは『①安倍三選の意味するものは?②リーマンショック後10年の今再び世界金融恐慌は起きるか?』です

以下の二つの媒体でライブ中継しますのでぜひ視聴してください。

1.【YYNewsLive】by TwitCasting

https://ssl.twitcasting.tv/chateaux1000/show/

2.【日本海賊TV】by YouTube ライブ

②昨日木曜日(2018.09.20)午後7時半より調査報道ネット新聞『ワセダクロニクル』のオフ会に参加してきました。出席者は外部読者が10人、『ワセダクロニクル』のスタッフが8人でした。『ワセダクロニクル』の内部構成は、起業した元朝日新聞の渡辺周(まこと)編集長と元朝日新聞の木村英明編集幹事、荒金社長、前早稲田大学教授 花田達郎国際アドバイザリーボード、リサーチャーの学生が6名です。

以下は『ワセダクロニクル』のサイト『Waseda Chronicles』『About Us』からの引用です。

http://www.wasedachronicle.org/about/

特定非営利活動法人ワセダクロニクルは独立・非営利のジャーナリズムNGOです。65ヶ国から155の独立・非営利のニュース組織が加盟する世界探査ジャーナリズムネットワーク(GIJN: Global Investigative Journalism Network)のオフィシャルメンバーです。2017年6月にニュース組織として日本で初めて加盟しました。

ワセダクロニクルは、早稲田大学ジャーナリズム研究所のプロジェクトとして、2017年2月1日に発足し、創刊特集「買われた記事」をリリースしました。発足1年を機に独立し、ジャーナリズムを掲げるジャーナリズムNGOとして新しい一歩を踏み出しました。引き続き、市民が支えるニュース組織を目指し、既成メディアではできないジャーナリズム活動を展開していきます。

独立を堅持するため、市民のみなさんからのご支援をお願いしています。

ワセダクロニクでは以下のジャーナリズム活動を推進していていきます。

・探査ジャーナリズムによる成果物のリリース及び書籍等の発行
・持続可能なジャーナリズム活動を確立するための経済モデルの研究と開発
・探査ジャーナリズム推進のための国際連携
・探査ジャーナリズムの手法の確立とその成果の市民社会への還元
・ジャーナリズム活動を促進するための講演会やイベントの開催
・ジャーナリスト志望の学生のインターンの受け入れ

ワセダクロニクルの「約束」

ワセダクロニクルは私たちの使命と行動原則を次のように明らかにし、これらを自ら守ることを「約束」します。

1. 使命: 探査ジャーナリズムの使命を果たします

私たちは、政治的・経済的・社会的権力に対する対抗的な関係性の認識に立ち、権力監視のジャーナリズム活動を通じ、権力の作動によって生まれた犠牲者や被害者を救済し、または生まれるであろう犠牲や被害の出現を未然に防ぎ、犠牲や被害の出現の原因となる権力の腐敗や不正、不正義、不作為を終わらせます。私たちはこの使命を市民社会の代理人として引き受け、社会の改良と改善に貢献していきます。

2. 実践倫理: 探査ジャーナリズムの実践倫理に基づいて行動します

私たちは、権力が公開されることを望まずに意図的に隠している事実、または権力が偶発的に隠している事実に気づき、それを探査し、発掘し、事実と証拠に基づいて構成されたストーリー(story)として、ニュース(news/article)として、公衆に向けて発信し、権力の秘密を暴露します。そのために、客観性のある、あらゆる手段を使ってそれら事実と証拠を入手します。私たちは内部告発者を徹底的に守ります。私たちはこうした行動を私たちの使命に照らして妥当な実践倫理に基づいて行います。

3. 独立と透明性: 財政的自立によってあらゆる権力から独立します

私たちは、非営利型の組織モデルを選択し、市民社会からの自発的拠出金を財源とします。これによる財政的自立を通じて、あらゆる権力からの独立を担保します。また、市民社会からいただいた財源の出所および使途については透明性を確保します。

4. 職能的連帯: 職能的連帯によって権力から独立します

私たちは、国や文化、習慣、言語等の相違を超えて、「個」としてのジャーナリスト同士の職能的連帯の関係を築き、その絆によって私たちおよび僚友のあらゆる権力からの独立を確保します。

ワセダクロニクルは以上の4点に基づいて活動することを支援者および読者のみなさんに約束します。そして、その約束を履行します。
国際アドバイザリー・ボード

その約束の遂行を確実にするため、私たちは助言機関として国際アドバイザリー・ボードを設けます。そのメンバーは以下の通りです。五十音順。

大石泰彦 / 憲法学者、青山学院大学法学部教授
ゲルト・G・コッパー/ 社会学者、ドルトムントTU大学名誉教授、欧州ジャーナリズム・センター(EJC) 初代理事長、ドイツ
工藤律子 / ジャーナリスト、NGO「ストリートチルドレンを考える会」理事
出口綾子 / 編集者、NGO「北鎌倉史跡研究会」「寿支援者交流会」メンバー
花田達朗 / 社会学者、早稲田大学名誉教授、東京大学名誉教授
スティーブン・バトラー / ジャーナリスト、ジャーナリスト保護委員会(CPJ) アジア地域プログラムコーディネーター、米国

(終わり)

☆今日の画像

①自民党総裁選の結果 (東京新聞記事より)

国会議員票:安部晋三 329票(81,2%)、石破茂 73票(18.0%)

党員票: 安部晋三 224票(55.3%)、石破茂 181票(44.7%)

②地方票の結果 (東京新記事より)

安倍晋三 355,487票、i石破茂 286,003票 計641,490票

③日本は『権力犯罪者の天国』!安部晋三に保護され免罪・免責されているレイプ犯・山口敬之元TBSワシントン支局長

☆今日の推薦図書(朗読)

■宋鴻兵(ソン・ホンビン)著『ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ』(ランダムハウス2009年5月20刊)

この本は中国で150万部、韓国で7万部、台湾で3.5万部が売れたベストセラーです。

(序文より)

『本書では18世紀以降に起こった重大金融事件の黒幕にスポットを当て、彼らの戦略瀬的目的や常套手段を分析比較しながら、彼らが将来中国に対して仕掛ける攻撃方法を予測し、中国の取るべき道を探ってみたい。"硝煙のない戦争"はすでに始まっている』

▲第101回朗読 (2018.09.21)

第10章 万世を謀る者 P353-P379

金も、自由と同じように、その価値を低く見積もってったところに我慢している必要はない。-ロト・アイリック・モリル(米財務長官、1813-1883) 1878年

●未来の戦略 高い壁を築き、広く兵量を貯え、王者になるのを急がず (P371-373)
                      
(1)今日のメインテーマ

■今回の『自民党総裁選』は自民党の新総裁を自民党員が選ぶ『私的選挙』であるとされてきたが、実は次期内閣総理大臣は当然ながら全有権者が『公的選挙』で選ぶという『根本問題』が隠されている!

今回の公職選挙法が提要されない私的選挙「自民党総裁選」で安倍晋三を自民党総裁=次期内閣総理大臣に選んのは、日本の有権者1億人のたった0.64%=64.1万人の自民党員(405人の国会議員を含む)だけだったのだ。

▲なぜこの『根本問題』を野党政治家、マスコミ、学者、言論人、市民活動家のだれも指摘しないのか

なぜならば、この『根本問題』を指摘することは戦後日本を軍事占領したGHQマッカーサー司令官(米国支配階級)が植民地化のために『日本国憲法』の中に巧妙に仕掛けた『謀略』を指摘することになるからである。

それは決して触れてはいけない『タブー』に触れることになるからだ。

▲GHQ(米国支配階級)が植民地化のために『日本国憲法』の中に巧妙に仕掛けた『謀略』とは何か?

その第一は、名前を変えた天皇制=『象徴天皇制』を導入し『天皇』の名で内閣総理大臣にあらゆる権限を集中的に与えたことである。
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日本国憲法第1条

天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。
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第二には、『衆議院の過半数の議席を占めた政党の代表者が内閣総理大臣に就任する』という日本国第6条第2項と日本国憲法第67条に『議院内閣制』を規定したことである。
__________________________________

日本国第6条第1項

天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。

日本国憲法第67条

内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。この指名は、他のすべての案件に先だつて、これを行ふ。

衆議院と参議院とが異なつた指名の議決をした場合に、法律の定めるところにより、両議院の協議会を開いても意見が一致しないとき、又は衆議院が指名の議決をした後、国会休会中の期間を除いて十日以内に、参議院が、指名の議決をしないときは、衆議院の議決を国会の議決とする。
_______________________________________

GHQマッカーサー司令官(米国支配階級)は、日本の行政のトップである内閣総理大臣を国民が直接選挙で選ぶ『大統領制』ではなく、衆議院選挙で多数派を占めた政党の代表者を自動的に内閣総理大臣に就任させる『議院内閣制』を採用したのである。

なぜならば、もしも米国支配階級が日本に米国流の行政トップを国民が直接選挙で選ぶ『大統領制』を日本に導入したら、誰がトップに選ばれるかは予測不可能っであり、植民地支配が不安定になるからである。

それよりも、日本の植民地支配を米国の傀儡政党(自民党)のトップ=内閣総理大臣にやらせる『仕掛』を以下のような事前に用意しておけば済むことだからである。

▲傀儡政党(自民党)が常に衆議院選挙に勝ち代表者が内閣総理大臣に就任する仕掛け

内閣総理大臣に『衆議院解散権』を持たせ自分たちに有利な時にいつでも衆議院を解散して総選挙を実施できるようにすること。
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*日本国憲法第41条

国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。

*日本国憲法第7条【天皇の国事行為】

天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。

第2項 国会を召集すること。

第3項

衆議院を解散すること。
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②内閣総理大臣に『立法権』を持たせること。

*日本国憲法第41条

国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である。

*日本国憲法第73条【内閣の職務】

内閣は、他の一般行政事務の外、左の[1]事務を行ふ。

1.法律を誠実に執行し、国務を総理すること。

2.外交関係を処理すること。

3.条約を締結すること。但し、事前に、時宜によつては事後に、国会の承認を経ることを必要とする。

4.法律の定める基準に従ひ、官吏に関する事務を掌理すること。

5.予算を作成して国会に提出すること。

6.この憲法及び法律の規定を実施するために、政令を制定すること。但し、政令には、特にその法律の委任がある場合を除いては、罰則を設けることができない。

7.大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を決定すること。
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③内閣総理大臣に『最高裁h高官任命権』を与えること
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*日本国憲法第6条第2項

天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。
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④最高裁に『憲法の番人』をさせないこと
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*日本国憲法第81条

最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。
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(終わり)

(2)今日のトッピックス

①「地方の反乱」うなだれる安倍陣営 圧勝意識し反発招く

2018/09/20 朝日新聞

自民党総裁に選ばれ、一礼する安倍晋三首相=2018年9月20日午後2時10分、東京・永田町の党本部、岩下毅撮影

自民党総裁選で安倍晋三首相が連続3選し、新たに3年間の総裁任期を手にした。しかし、陣営が狙った「圧勝」にはほど遠く、対立候補の石破茂・元幹事長の存在感を高める結果となった。来夏に参院選を控え、悲願とする憲法改正への道筋も不透明さを増す。

【写真】自民党総裁3選が決まり、石破茂元幹事長(左)と握手して手を挙げる安倍晋三首相=2018年9月20日午後、東京・永田町の党本部、伊藤進之介撮影

20日午前、安倍陣営に衝撃が走った。この日早朝から始まった各都道府県連での開票結果が続々と伝わったのだ。

「(票差が)拮抗(きっこう)している。どうなってんだ」「予想以上に石破が取っている。ショックだ」。国会議員たちからはそんな声が上がり、自民党幹部は「地方の反乱だ」とうなだれた。

午後に発表された票数は、首相553票に対し、石破氏254票。党員・党友からなる地方票では、首相224票に対し、石破氏181票。首相が国会議員票で8割を超えた一方、地方票では5割半ばにとどまり、議員と党員らの意識の乖離(かいり)が目立つ結果となった。

3選を果たしたばかりの首相に、自民党本部で伊吹文明・元衆院議長が「石破さんが善戦したね」と声をかけると、首相はこう答えたという。「気を引き締めて頑張ります」

発表から約4時間後の記者会見。首相は、現職首相が戦った過去の総裁選のデータを次々に挙げ、「今回は過去の例を上回る、全体で7割近い得票を頂くことができた。これは私にとって大きな力だ」と述べ、自らの勝利を強調した。

とはいえ、「圧倒的勝利を次の3年に与えて欲しい」(甘利明・元経済再生相)と訴えてきた首相側にとっては、誤算とも言える結果だった。

出身派閥の細田派幹部は、石破氏との一騎打ちの構図が固まった際、「現職だし、地方票の目標は7割だ」と掲げたが、結果は55%止まり。国会議員票も、3日にホテルで開いた合同選挙対策本部の発足式に出席した議員や代理の秘書の計346人から、329人へと目減りしていた。

「地方票も議員票も圧倒的に安倍総理が勝利するだろう」と豪語していた二階俊博幹事長は20日の記者会見で、「結果は結果として謙虚に受け止めなきゃいけない」と語り、石破派の処遇についても「すべての問題にオール自民党で戦っていきたい」と述べ、石破氏側への配慮をにじませた。

今回の総裁選で目立ったのは、首相側による「圧勝」を意識するあまりの締め付けだ。そのことがかえって議員や地方での反発を呼んだ。また、日本記者クラブ主催の討論会やテレビ出演では森友・加計学園問題を厳しく問われる場面が続き、首相の説明の不十分さが際だった。

衆院竹下派の首相支持派の会議に出席しながら、白票を投じた船田元氏は記者団に「官僚が国民ではなく官邸を向いて仕事をするような状況になっているがそれに対する明確な対応がなかった」と指摘。「安倍1強で党内でなかなか物を言うことが難しくなっている」と、首相支持を見送った理由を説明した。

細田派中堅の一人は「昨年の衆院選の時も支持者の半分くらいは首相を信用できないという感じだった。これが党の現状」と突き放し、派閥の意向に従って首相に投じた岸田派の衆院議員は「次の衆院選を安倍首相で戦いたい人はいない。かなりしんどいと思う」と語った。(南彰)

②自民党総裁選 安倍氏3選 改憲加速 秋国会へ公明と協議

2018年9月21日 東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201809/CK2018092102000156.html

自民党総裁選は二十日投開票され、安倍晋三首相(63)=総裁=が石破茂元幹事長(61)を破り、連続三選を果たした。総裁の任期は二〇二一年九月までの三年。首相は三選を決めた後の記者会見で、憲法九条への自衛隊明記を含む改憲について「総裁選の最大の争点だった。結果が出た以上、大きな方針に向かって一致結束して進んでいかなければならない」と強調し、今秋に召集予定の臨時国会での党改憲案提出に向け、連立与党を組む公明党と協議を進める考えを明らかにした。 (中根政人)

総裁選は国会議員票(四百五票)と党員・党友による地方票(四百五票)の合計(八百十票)で争われ、首相は五百五十三票(得票率68%)、石破氏は二百五十四票(同31%)だった。

国会議員票では首相三百二十九票、石破氏七十三票と大差がついたが、地方票では首相の二百二十四票に対し、石破氏は百八十一票と肉薄。学校法人「森友学園」「加計(かけ)学園」問題や、強引な国会運営を踏まえ、首相への批判票を石破氏が一定程度取り込んだ。国会議員票のうち三票は無効票だった。

石破氏は総裁選後、今回の得票について「自民党は決して一色ではないと示せた」と記者団に語った。

首相は会見で、森友、加計問題について「一度出来上がったイメージを払拭(ふっしょく)することはそう簡単ではない。私なりに説明に努力をしてきた。その結果、支持を得た」と強調した。

内閣改造・党役員人事については、米ニューヨークでの国連総会出席から戻った後、直ちに行う考えを示した。三十日投開票の沖縄県知事選の結果も見た上で、十月一日を軸に調整を進める。人選については「適材適所」を繰り返すにとどめた。

北海道地震や西日本豪雨などの災害を受け、復旧対策費などを盛り込んだ二〇一八年度補正予算案を秋の臨時国会に提出する方針も示した。
写真

③総裁選得票分析 安倍氏 10県で敗れる

2018年9月21日 東京新聞

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201809/CK2018092102000156.html

自民党総裁選で当選し、拍手に応える安倍首相=20日午後2時10分、東京・永田町の党本部で

二十日の自民党総裁選で、党員・党友による地方票での安倍晋三首相と石破茂元幹事長の得票傾向を都道府県別に見ると、首相は大都市部から離れた地方で石破氏に敗れるところが目立った。首相の経済政策アベノミクスの恩恵が地方に十分波及していないことなどへの不満が表れたとみられる。 (川田篤志)

四十七都道府県のうち、首相が石破氏を下回ったのは山形、茨城、群馬、富山、三重、鳥取、島根、徳島、高知、宮崎の十県だった。うち鳥取、島根、徳島、高知の四県はいずれも参院選の合区対象県に当たる。

首相が一千票差以内の僅差で上回ったのも、山形を除く東北五県、千葉、長野、佐賀、沖縄の九県に上った。一方で東京や神奈川、愛知、大阪、福岡の大都市部では首相が二千票以上の差をつけて勝った。

来年夏の参院選は、合区対象県を含め、地方に多い三十二の改選一人区が勝敗を左右するとされており、首相の地方での苦戦は、不安を残す結果となった。

地方票の投票率は61・74%で、六年前の総裁選と比べ0・77ポイントの微減だった。全国最低だったのは、知事選と選挙期間がぶつかった沖縄県で38・94%。首相、石破氏はともに、米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)への移設問題にほとんど触れなかった。

国会議員票を含めた全体の得票率は、首相が68%を占めた。首相は記者会見で、現職首相が立候補したこれまでの総裁選を引き合いに「過去の例を上回る七割近い得票をいただいた」と強調した。だが過去の例は三~四氏による選挙戦で、今回のような一騎打ちの構図と単純に比較できない面もある。

<自民党総裁選> 自民党の最高責任者を決める選挙。同党が衆院で過半数の議席を占める現状では事実上、首相を決める選挙となる。国会議員票405票と党員・党友による地方票405票の計810票で争われ、有効票の過半数を獲得すれば当選する。地方票は従来300票に固定されていたが、2014年に国会議員票と同数に変更。配分も、都道府県ごとの「持ち票」を得票に応じてドント式で割り振る方式から、党本部で全国集計した上でドント式で振り分ける方式に改定した。地方票は今回、19日に締め切られた。

④レイプ告発の伊藤詩織さんは今 バッシング止まず渡英

2918/09/18 朝日新聞デジタル

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180918-00000064-asahi-soci

伊藤詩織さん=2018年9月12日、岸本絢撮影

性被害を告発する#MeTooは、社会にどのような影響を与えたのでしょう。自らのレイプ被害を訴え、日本における#MeTooのきっかけをつくったジャーナリスト伊藤詩織さんに聞きました。

――日本で暮らすことが難しくなり、いまはイギリスに。渡英のきっかけは。

昨年5月に記者会見を開き、元TBS記者から受けたレイプ被害を告発しました。真実を伝える仕事をしたいと思っていたにもかかわらず、自分が遭った出来事をなかったことにしたら、また自分や他の人に起こるかもしれない。そんな状態では生きていけないと思ったんです。性暴力について話せる環境を少しでも社会の中につくりたかった。

しかし会見後は様々な波風が立ちました。オンラインで批判や脅迫にさらされ、身の危険を感じました。外に出るのも怖かったです。以前から「相手を告発すれば日本で仕事ができなくなる」と言われていたので覚悟はしていましたが、想像以上で、日本で暮らすのが難しくなってしまいました。そんなとき、ロンドンの女性人権団体から「安全なところに身を置いたら」と連絡をいただいた。去年の7月からロンドンで暮らしています。

――ご自身の経験や被害者をとりまく法律や支援体制の問題を書いた「Black Box」(文芸春秋)を、昨年10月に出版しました。

当時を思い返すのもつらかったので、書くのであれば、数年たってからと思っていました。でも、編集者の方が「いまが、伊藤さんの声で語るときなのでは」と言ってくださって、執筆を決意しました。

ドキュメンタリーをつくる仕事もしているので、映像で伝えることも考えました。家族や近い人に起こったらどうなるだろう、当事者の気持ちになれるような、語りかけるような作品をつくりたかった。でも、(性犯罪を厳罰化する)刑法改正案が昨年6月に成立し、施行3年後の見直しもあると考えたとき、いま話さなければと。長編のドキュメンタリーをつくっていたら刑法の見直しに間に合わないと思いました。

最初は、表紙に自分の顔が載ることに抵抗がありました。というのは、「伊藤詩織」という人間に起きたこと、異質なこととして距離を置かれてしまうのがいやだったからです。「強い女性」とか「勇気ある女性」と言われますが、本当はへなちょこです。期待されているような、そんなんじゃないです。

性暴力は、近くで起きている話。だから、自分の一番大切な人に置き換えて考えてほしい。私が前面に出たらそれが難しくなるのでは、と思って、最初、表紙への写真は断っていたんです。でも、写真家の方に「あなたの背後にある、見えない人たちの顔が見え、声が聞こえる写真にするから」と言われて賛同し、撮影していただきました。

私は独りではありません。周りや後ろにある声の存在をいつも感じています。当初は顔と名前を出すことに反対していた家族も、いまでは理解してくれています。#MeTooの動きがあって、いろんな人がこの問題に対して立ち上がってくれたことが後押しになったのだと思います。

⑤レイプ疑惑の仏文化人、裁判開始 ノーベル文学賞めぐる不祥事の中心人物

2018.09.21 AFP日本語版

http://www.afpbb.com/articles/-/3190216?act=all

【9月19日 AFP】今年のノーベル文学賞(Nobel Prize in Literature)の発表が見送られる原因となったレイプ疑惑の渦中にいる、ジャンクロード・アルノー(Jean-Claude Arnault)被告(72)の裁判が19日、スウェーデンの首都ストックホルムで開始され、被告は2つのレイプをめぐる罪状を否認した。

フランス人のアルノー被告は、ノーベル文学賞の選考機関であるスウェーデン・アカデミー(Swedish Academy)の会員で女性詩人のカタリーナ・フロステンソン(Katarina Frostenson)氏の夫であり、ストックホルムで文化人や出版関係者が集まるクラブを経営。米国に端を発したセクハラ告発運動「#MeToo(私も)」が世界規模に拡大するまでは、ストックホルムの文化シーンにおける有力者だった。

だが昨年11月、スウェーデンの日刊紙ダーゲンス・ニュヘテル(Dagens Nyheter)は、アルノー被告からレイプや性的暴行、セクハラを受けたと主張する女性18人の証言を報じた。

アルノー被告は1人の女性に対するレイプ2件の罪に問われているが、19日の裁判でこれを否認した。今後の裁判は他のレイプ事件同様、被害者保護の観点から非公開で行われる。
AFPが入手した起訴状の写しによると、アルノー被告は2011年10月5日、ストックホルムのアパートで「激しい恐怖」を抱いた被害者の女性にオーラルセックスと性交を強要した。また同年12月2日から3日にかけての夜にも同じアパートで、眠っていたこの女性をレイプしたとされる。有罪の場合、最高で禁錮6年の刑が科される可能性がある。

■「不快な親密さ」

このスキャンダルは、アルノー被告と長年緊密な関係にあったスウェーデン・アカデミーを揺るがした。

アカデミーの内部調査では一部の会員や、会員の妻や娘も、アルノー被告の「不快な親密さ」や「不適切な」振る舞いを経験していたことが明らかになった。

日刊紙にアルノー被告を告発した18人の一人で著述家のエリース・カールソン(Elise Karlsson)さんは、不安定な就労状態だった2008年、27歳の時の体験を昨年11月のAFPのインタビューで語った。「私はまったく関心を示していないのに突然、私のヒップに彼の手があるのを感じた。ショックを受け『私に触らないで』と言って、彼をひっぱたいた」。後にアルノー被告はカールソンさんに寄ってきて、この業界では2度と「仕事は見つからないぞ」と告げたという。

■沈黙の文化

アルノー被告はスウェーデン・アカデミーの18人の会員と親しかった。

1786年に創設されたアカデミーは伝統的に高潔さと思慮深さで知られているが、会議での決定は秘密のベールに包まれてきた。そうした権威あるアカデミーについて今回のスキャンダルで暴露されたのは、批判する人々がいうところの「沈黙の文化」や「身内びいき」、「古いマッチョな価値観」だ。

今回のスキャンダルの対処法をめぐり、アカデミーは分裂。2018年のノーベル文学賞の授賞は来年へと持ち越され、アカデミーは再建を試みている。(c)AFP/Gael BRANCHEREAU

⑥がん新患者101万人予測、最多の大腸15万人

2018年9月15日 読売新聞

https://www.yomiuri.co.jp/national/20180914-OYT1T50121.html?from=yartcl_outbrain1
国立がん研究センターは15日、2018年に新たにがんと診断される人は国内で101万3600人という予測を発表した。前年に比べ400人減と横ばいだった。ただ、部位別にみると、前年に続き最多の大腸が2600人(男性1700人、女性900人)増えた。2位以下は胃、肺、乳房、前立腺の順で変わらないが、いずれも患者数は減った。

予測によると、新たにがんになる人は男性57万4800人、女性43万8700人だった。

部位別では、最多の大腸が15万2100人。高齢化や食生活の欧米化の影響とみられる。次に多い胃は12万8700人と、前年に比べ4100人減った。原因となるピロリ菌の感染率が下がっているためという。

続いて、肺12万5100人(前年比3600人減)、乳房8万6500人(同2600人減)、前立腺7万8400人(同7700人減)となった。

(ここまで370文字 / 残り302文字)

(3)今日の重要情報

①崩れた圧勝皮算用 安倍3選という「終わりの始まり」<上>

2018年9月21日 日刊ゲンダイ

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/237998

石破の善戦に安倍は動揺(C)日刊ゲンダイ

露出をこれだけ抑えても隠し切れなかった無能と詭弁の見苦しさ

議員票は安倍晋三329票、石破茂73票。党員票は安倍224票、石破181票。合計553票対254票――。

結果が読み上げられた瞬間、会場となった党本部8階ホールに「おおっー」とどよめきが起き、3選を果たしたのに安倍首相の表情は固まったまま、笑顔はなかった。安倍は周囲に座る陣営の議員に握手を求めるも、心ここにあらずの様子で、動揺の色がアリアリだった。

20日投開票された自民党総裁選。「焦点」は石破元幹事長が200票以上取れるのかどうか、だった。200票なら“ポスト安倍”の目が残り、200票未満なら政治生命を失う。ところが、それを50票以上も上回ったのだから、安倍陣営が呆然となるのは無理もない。特に、「4割取れば大健闘」とされていた地方の党員票で、石破に45%も奪われたのだから衝撃だったに違いない。

安倍圧勝の皮算用はもろくも崩れ、この3選が、安倍政権の「終わりの始まり」となることがハッキリした。

予想外の石破善戦は、安倍本人の身から出たサビだ。「拉致問題を解決できるのは安倍政権だけだと私が言ったことはございません」「私は一度もトリクルダウンとは言ったことがありません」――。討論会での、これらの発言に多くの国民・党員は唖然としたはずだ。「腹心の友」の加計理事長とゴルフや会食を重ねていたことを問われると、「ゴルフに偏見を持っておられる。テニスならいいのか、将棋ならいいのか」と逆ギレ。質問を的確に理解する能力もないことがバレてしまった。

安倍陣営のベテラン議員はこう言った。

「先週金曜から3連休にかけてテレビで討論会を見た支援者から、『安倍さんひど過ぎるね』という反応が寄せられ、これはマズいと思っていました」

実際、テレビに出れば出るほど、露出すればするほど、安倍は票を減らしていった格好だ。

外交を理由にするだけでなく、北海道地震まで“利用”して総裁選日程をわずか6日間に短縮、石破との論戦から逃げまくったのに、それでも詭弁を弄する見苦しさや無能さは隠せなかった。

「党員は国民世論に近いと言いますが、世論以上に地方経済の今後や来年の参院選への影響を考えています。政治的意識の高い党員が、石破票、つまり『安倍NO』の票を投じることで、『安倍1強でいいのか』という良識を示したと言えます」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

地方の反乱が起きたということだ。安倍1強は音をたてて崩れ始めている。

裏目に出た恫喝、露呈した卑しさ

「干されてもいいのか」――。今回の総裁選で終始飛び交ったキーワードである。安倍と会った岸田政調会長が不出馬を決断したのも、自ら率いる派閥全体が干されることを危惧してのことだった。

無投票3選を狙っていた安倍は、総裁選が始まるずっと以前からライバルを潰すことに躍起で、そうした強権的手法は安倍側近や親衛隊に引き継がれた。選挙戦最終盤になって、西村官房副長官が、地元の神戸市議に対し「石破を応援するな」と圧力をかけていたことや、安倍応援団のひとりが、石破派の斎藤農相に「石破を応援するなら辞表を書いてからやれ」と迫っていたことも公になった。

今回、異常な“恫喝選挙”は完全に裏目に出た形だ。

石破が党員票で45%を獲得し、50人程度とみられていた議員票で20人以上、上乗せしたのも、締め付けに対する反発だったのは間違いない。

政治評論家の野上忠興氏がこう言う。

「今度の総裁選で、安倍首相の本性が党員にもすっかり見透かされてしまいました。世論調査ではこれまでも安倍政権の政策に対してネガティブな反応が出ていましたが、今回、ついに党員にすら安倍首相は見放された。虚像がガタガタと崩れ、“オレ様政治”の限界が露呈したともいえます。それは安倍首相もうすうす感じているのではないですか。20日3選が決まった直後、壇上の挨拶でまず石破氏の健闘を称えた。心にもないのに、普段の安倍首相ならあり得ないことでした。記者会見でも『明日の日本をつくる』など平凡で陳腐な話しかできず、勇ましい“安倍節”は消えていました」

驕れるものは久しからず、である。

石破大善戦でレームダック化は加速する

「圧勝」の皮算用が狂ったことで、この先、安倍政権の求心力は間違いなく落ちていくだろう。

安倍は議員票と党員票ともに圧勝して、「石破をぶっ潰す」つもりだった。しかし、石破は大善戦し、ポスト安倍の“次の目”を残した。安倍陣営からも「もはや石破派を干すことはできない」との声が漏れてくる。来月1日にも行われる見通しの党役員・閣僚人事では、当初、安倍はこれまで通り“お友達人事”を断行するつもりだったが、そうはいかなくなってきた。

安倍は総裁選の地方回りなどで、「私にとって最後の総裁選」と繰り返し言ってきた。3選で終わりということは、この先は下降線をたどるしかない。

想像以上に安倍が党員に人気がないことが分かり、我が身かわいさで安倍支持に流れた国会議員の“安倍離れ”も加速する。安倍シンパだって、どうなるか分からない。

政権を支える麻生副総理、菅官房長官、二階幹事長の3人も、安倍首相との距離がこれまでとは変わってくる可能性があります。『ポスト安倍』のキングメーカーとして、次の展開を考えて動くことになるでしょう」(鈴木哲夫氏=前出)

臨時国会が始まれば、再び安倍はモリカケ問題で野党に攻め込まれることになる。頼みの外交でも米ロと隙間風が吹き始めた。

「安倍首相は3選を果たした20日がピークでしょう。山高ければ、谷深しです。落ち始めると早い。まず最初の試練は、今月30日投開票の沖縄県知事選。これで自公候補が負けると安倍政権には大打撃でしょう。来年の統一地方選、そして参院選がトドメになるのではないか」(野上忠興氏=前出)

いよいよ安倍は追い込まれて行く。

次は「安倍3選」という「終わりの始まり」<中>

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情報発信者 山崎康彦
メール:yampr7@mx3.alpha-web.ne.jp
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