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《注目記事》 軍事的な緊張が高まる朝鮮半島 桜井晴彦氏

2009年06月05日 20時19分06秒 | 政治・社会
■ 軍事的な緊張が高まる朝鮮半島 桜井晴彦氏

2009/06/02 http://plaza.rakuten.co.jp/31sakura/diary/200906020000/

朝鮮半島で軍事的な緊張が高まっている。ジョージ・W・ブッシュ政権がスタートして間もない頃にも焦臭い動きがあったのだが、それ以来のことだ。ブッシュ大統領を動かしていたネオコン(新保守)はその頃、朝鮮に対する軍事侵攻を計画していたが、東アジアに多額の投資をしている旧保守は戦争に反対、開戦の動きを止めたと言われている。

その後、アフガニスタンやイラクに先制攻撃を仕掛けたため、朝鮮半島は忘れられたような形になっていたが、ネオコンの戦略によると、サダム・フセインの排除と同じように東アジアの破壊は重要な意味を持っている。

ネオコンが東アジアを潜在的なライバルと見なし、破壊の対象だと考えていることは彼らが2000年に発表した『アメリカ国防の再構築』を読んでもわかる。ネオコンが朝鮮を脅威だと宣伝する理由もそこにある。日本と朝鮮との対立は、彼らにとって願ってもないことだ。

言うまでもないだろうが、彼らは「潜在的ライバル」を叩きつぶす戦略を持っている。つまり、ターゲットは朝鮮でなく韓国や中国、そして日本だと考えるべきだということ。東アジアを破壊したいのだ。

こうした状況の中、ジョージ・ケーシー米陸軍参謀長は、朝鮮と戦争する準備ができている発言しているのだが、ロシア政府の高官たちは核戦争にエスカレートすることを心配をしている。核戦争になれば、朝鮮半島は致命的な打撃を受け、中国やロシア、そして日本も無傷ではすまない。

イラクの場合、「大量破壊兵器」を持っていないことを知っていたのでアメリカ政府は開戦の決断を簡単にできたのであり、実際に核兵器が存在している朝鮮で同じことをするはずがないと言う人もいるだろうが、そういう人たちはイラク攻撃の前にも「まさか」と言っていたのではないだろうか?

イラク攻撃の場合もそうだったが、東アジアでの戦争に積極的なのはネオコン。つまり、イスラエルの立場から情勢を分析する必要がある。

1990年代からネオコンは軍事力で潜在的なライバルを叩きつぶすべきだと主張、経済成長が著しい東アジアを最重要ターゲットにしていた。つまり、東アジアを破壊することを目的とするならば、核戦争も厭わないだろう。中東とは違い、大規模な
油田があるわけでなく、その点は気楽かもしれない。スクラップ・アンド・ビルドでビジネス・チャンスだと考える

人間が出てきても不思議ではない。日本がアメリカで保有している債券だけでなく、タックスヘブンに隠している資金も手にするつもりかもしれない。

戦争状態に入ると、日本でも戒厳令がしかれる。そうした意味で、「新型インフルエンザ」の空港での検疫は予行演習になったかもしれない。国内での感染対策がお粗末で、単なるパフォーマンスだとも批判されているが、そうした演習としての意味はあったと言えるだろう。

朝鮮政府も敗北が明確になれば、核ミサイルを発射する可能性があるが、その前に特殊部隊が韓国や日本に侵入して破壊工作を展開することも予想される。日本海側にある原子力発電所は絶好のターゲットだろう。

東アジアで軍事的な緊張が高まる中、日本政府の高官たちの表情に緊迫感が感じられない。イラクへの軍事侵攻が議論されていた2002年頃、日本では「空気」を読むことしか能がない「ネットいなご」やマスコミは戦争に前向きな姿勢を見せていたが、「左翼」と見なされていた「知識人」も深刻な事態として受け取めていなかった。ほかの国々に比べ、日本には脳天気な人が多いようだ。

かつて、日本の友好国とされている某国の情報機関員から「日本人は毒蛇の中を目隠しして歩いているようで、怖い」と言われたことがある。今でもそうした状態は続いているようだ。

(終わり)

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