昨日配信しました記事「力関係が激変してきました」の続編です。
私は見なかったのですが日曜日のテレビ朝日の報道番組「サンデープロジェクト」の中で、「小沢一郎氏からの4億円の借入れは2004年度政治資金報告書にちゃんと記載されている」と官報のコピーを示して爆弾発言をしたのは元東京地検特捜部検事の郷原名城大教授でした。
郷原名城大教授が官報の中にこの記載を発見したのとほぼ同時期に、ブログ「 Olive-X news」の管理者徳山勝氏も2005年9月30日付官報(号外第223号)に2004年度(平成17年3月31日付き)の陸山会政治資金報告が掲載されており、その中に「借入金 小沢一郎 4億円」と確かに記載されていることを発見しました。
以下は発見の顛末を記した2010年1月10日の徳山勝氏ブログ記事です。
下記のURLで問題の官報掲載の陸山会政治資金報告が直接見れますのでぜひご自身で確かめてください。確かに「借入金 小澤一郎 400,000,000」と書かれています。
官報 (注:162ページに記載)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000047155.pdf#page=162
■ 衝撃「4億円と官報」凍りついた一瞬 徳山勝氏
2010/01/10 Olive-X news
http://www.olive-x.com/news_ex/newsdisp.php?n=82190
読んで頂ければ分かることだが、本稿は、書き出し時点(9日夜)と、終わりの時点(10日正午)で、大きく状況が変化した。それをご了解願いたい。
徳山 勝
一般の人には馴染みが薄いが、政府が公式に発行する政府機関紙に「官報」がある。
法律、政令、条約等の公布、国や特殊法人等の諸報告や資料を公表する。当然、政治資金報告書も掲載される。平成17年(05年)9月30日金曜日付の官報(号外第223号)の246ページに、04年度(平成17年3月31日付き)の陸山会政治資金報告が掲載されている。
陸山会とは小沢民主党幹事長の政治資金団体である。
小沢民主党幹事長を巡る4億円の報道。各紙が報道した内容は、おおよそ次のようなものであろう。04年に小沢氏が現金4億円を石川氏に渡した。
だが、小沢氏の政治資金管理団体陸山会の収支報告書にその金額が記載されていない。この4億円と土地購入に絡んで、政治資金の偽装工作をした疑惑があるようだ。
なお、石川氏は、記載漏れは「私のミスだ」と認めたので、検察は石川氏を在宅起訴するようである。
上記の官報記載の陸山会会計報告書には、平成16年度(04年)に、小沢氏からの借入金4億円が記載されている。その証拠は下記のURLにある。
つまり偽装工作をしたとマスコミが報道した4億円は、間違いなく「借入金 小沢一郎 4億円」と記載されている。
ではどうしてマスコミは、関係者を取材して、4億円が記載されていないと報道したのだろうか。多分取材した関係者が、そう示唆したからだろう。
昨年3月検察が小沢事務所を家宅捜査した時に、政治資金報告書の原本を押収した。
従って今は、検察以外は誰もこの報告書を見ることが出来ない。また、総務省は過去3年分しか政治資金報告書を公開していない。04年度分は公開されていないのだ。
日ごろから検察記者クラブで飼いならされている記者は、自ら調べるよりは、関係者からの撒き餌を有り難がる習性を持っている。関係者にそれを利用されたのだろう。
ここからは筆者の憶測である。検察が石川氏を呼んで事情聴取をした時に「小沢氏から4億円を受け取っただろう。その4億円は報告書に記載されていないがどう言う事だ」と言った。政治資金報告書を見ることのできない石川氏は「記載したはずだが、もし記載されていないとしたら、それは私のミスでしょう」と答えた。
そこで関係者はマスコミの前で、「石川は、自分のミスだと言った」とつぶやいた。
関係者の意図に反する報道をすると、東京新聞のように検察記者クラブへの出入りを禁止される。そうなると、小沢幹事長が事情聴取を受けた場合や、
石川議員が起訴された時の記者会見に出席できない。特落ちになると地方に左遷される。自らの保身が第一の記者は、陸山会の04年度政治資金報告書を調べて、真実を確認するよりは、関係者の意図をデスクに報告する。この筆者の憶測は、現実離れしているだろうか?
筆者は9日夜に本稿を書き始めた。そしてふと、購読する日経と毎日は、4億円が記載されている事実を本当に知らないのだろうかと思った。
そこで深夜だが、新聞社に確認した。両社とも責任者は不在だが「4億円は記載されていない」だと言うので、「4億円を記載している公文書がある。
もしその事実を知りたければ責任者から電話をくれ」と言い、名前を名乗り、着信記録が残る携帯の電話番号を教えた。
深夜にどこの誰とも分からない人物から電話があった。事実かどうかは疑うだろう。
だが、確認の電話くらいあってもいいだろう。そして本稿を書き上げている今、テレビ朝日番組サンデープロジェクトの中で、郷原名城大教授が
この官報のコピーを示したのだ。スタジオは一瞬凍りついた。司会の女性アナは「記載されていたのは実に衝撃的です」と絶句した。
自民党石原議員、毎日の岸井成格氏たちは顔色を失った。
郷原教授は「検察は小沢氏をなぜ事情聴取するのか。石川氏を何の容疑で起訴するのだろう」と述べた。石原氏は最後に「(そのコピーが)本物かどうか
調べないと分からない」と述べていた。検察は、女性アナ以上に衝撃的であっただろう。関係者は自らの行為が卑怯だと恥じ入るべきだろう。
さて、マスコミ報道を信じる人たちはどうするのだろう。賢明な本紙の読者は、肯いておられることと思う。
(終わり)
私は見なかったのですが日曜日のテレビ朝日の報道番組「サンデープロジェクト」の中で、「小沢一郎氏からの4億円の借入れは2004年度政治資金報告書にちゃんと記載されている」と官報のコピーを示して爆弾発言をしたのは元東京地検特捜部検事の郷原名城大教授でした。
郷原名城大教授が官報の中にこの記載を発見したのとほぼ同時期に、ブログ「 Olive-X news」の管理者徳山勝氏も2005年9月30日付官報(号外第223号)に2004年度(平成17年3月31日付き)の陸山会政治資金報告が掲載されており、その中に「借入金 小沢一郎 4億円」と確かに記載されていることを発見しました。
以下は発見の顛末を記した2010年1月10日の徳山勝氏ブログ記事です。
下記のURLで問題の官報掲載の陸山会政治資金報告が直接見れますのでぜひご自身で確かめてください。確かに「借入金 小澤一郎 400,000,000」と書かれています。
官報 (注:162ページに記載)
http://www.soumu.go.jp/main_content/000047155.pdf#page=162
■ 衝撃「4億円と官報」凍りついた一瞬 徳山勝氏
2010/01/10 Olive-X news
http://www.olive-x.com/news_ex/newsdisp.php?n=82190
読んで頂ければ分かることだが、本稿は、書き出し時点(9日夜)と、終わりの時点(10日正午)で、大きく状況が変化した。それをご了解願いたい。
徳山 勝
一般の人には馴染みが薄いが、政府が公式に発行する政府機関紙に「官報」がある。
法律、政令、条約等の公布、国や特殊法人等の諸報告や資料を公表する。当然、政治資金報告書も掲載される。平成17年(05年)9月30日金曜日付の官報(号外第223号)の246ページに、04年度(平成17年3月31日付き)の陸山会政治資金報告が掲載されている。
陸山会とは小沢民主党幹事長の政治資金団体である。
小沢民主党幹事長を巡る4億円の報道。各紙が報道した内容は、おおよそ次のようなものであろう。04年に小沢氏が現金4億円を石川氏に渡した。
だが、小沢氏の政治資金管理団体陸山会の収支報告書にその金額が記載されていない。この4億円と土地購入に絡んで、政治資金の偽装工作をした疑惑があるようだ。
なお、石川氏は、記載漏れは「私のミスだ」と認めたので、検察は石川氏を在宅起訴するようである。
上記の官報記載の陸山会会計報告書には、平成16年度(04年)に、小沢氏からの借入金4億円が記載されている。その証拠は下記のURLにある。
つまり偽装工作をしたとマスコミが報道した4億円は、間違いなく「借入金 小沢一郎 4億円」と記載されている。
ではどうしてマスコミは、関係者を取材して、4億円が記載されていないと報道したのだろうか。多分取材した関係者が、そう示唆したからだろう。
昨年3月検察が小沢事務所を家宅捜査した時に、政治資金報告書の原本を押収した。
従って今は、検察以外は誰もこの報告書を見ることが出来ない。また、総務省は過去3年分しか政治資金報告書を公開していない。04年度分は公開されていないのだ。
日ごろから検察記者クラブで飼いならされている記者は、自ら調べるよりは、関係者からの撒き餌を有り難がる習性を持っている。関係者にそれを利用されたのだろう。
ここからは筆者の憶測である。検察が石川氏を呼んで事情聴取をした時に「小沢氏から4億円を受け取っただろう。その4億円は報告書に記載されていないがどう言う事だ」と言った。政治資金報告書を見ることのできない石川氏は「記載したはずだが、もし記載されていないとしたら、それは私のミスでしょう」と答えた。
そこで関係者はマスコミの前で、「石川は、自分のミスだと言った」とつぶやいた。
関係者の意図に反する報道をすると、東京新聞のように検察記者クラブへの出入りを禁止される。そうなると、小沢幹事長が事情聴取を受けた場合や、
石川議員が起訴された時の記者会見に出席できない。特落ちになると地方に左遷される。自らの保身が第一の記者は、陸山会の04年度政治資金報告書を調べて、真実を確認するよりは、関係者の意図をデスクに報告する。この筆者の憶測は、現実離れしているだろうか?
筆者は9日夜に本稿を書き始めた。そしてふと、購読する日経と毎日は、4億円が記載されている事実を本当に知らないのだろうかと思った。
そこで深夜だが、新聞社に確認した。両社とも責任者は不在だが「4億円は記載されていない」だと言うので、「4億円を記載している公文書がある。
もしその事実を知りたければ責任者から電話をくれ」と言い、名前を名乗り、着信記録が残る携帯の電話番号を教えた。
深夜にどこの誰とも分からない人物から電話があった。事実かどうかは疑うだろう。
だが、確認の電話くらいあってもいいだろう。そして本稿を書き上げている今、テレビ朝日番組サンデープロジェクトの中で、郷原名城大教授が
この官報のコピーを示したのだ。スタジオは一瞬凍りついた。司会の女性アナは「記載されていたのは実に衝撃的です」と絶句した。
自民党石原議員、毎日の岸井成格氏たちは顔色を失った。
郷原教授は「検察は小沢氏をなぜ事情聴取するのか。石川氏を何の容疑で起訴するのだろう」と述べた。石原氏は最後に「(そのコピーが)本物かどうか
調べないと分からない」と述べていた。検察は、女性アナ以上に衝撃的であっただろう。関係者は自らの行為が卑怯だと恥じ入るべきだろう。
さて、マスコミ報道を信じる人たちはどうするのだろう。賢明な本紙の読者は、肯いておられることと思う。
(終わり)