杉並からの情報発信です

政治、経済、金融、教育、社会問題、国際情勢など、日々変化する様々な問題を取り上げて発信したいと思います。

ノーベル平和賞と経済学賞はロスチャイルド金融マフィアの世界戦略に貢献した政治家と経済学者に授与する!

2014年10月07日 20時11分03秒 | 政治・社会
☆【今日の画像】:平沼赳夫(ひらぬまたけお75歳)

戦前の特高検事、検事総長、首相となった平沼騏一郎の孫

日本最大最悪な極右団体【日本会議】国会議員懇談会会長であり石原新党=【次世代の会】代表の平沼赳夫は、1910年大逆事件で幸徳秋水らに死刑求刑した特高検事→検事総長→首相となった平沼騏一郎の孫。

いつもお世話様です。

【杉並からの情報発信です】【YYNewsLive】【市民ネットメデイアグループ】【草の根勉強会】【山崎塾】主宰の山崎康彦です。

本日火曜日(10月07日)午後3時半から放送しました【YYNewsLive】の放送台本です!

1)No1 82分34秒 http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/106543671

No1

☆【今日のひとこと】: 私の主張『いま日本に必要なのはこと2/50』

2)いま日本に必要なのは【大企業の繁栄】ではなく【中小零細企業と個人の繁栄】だ!

☆【今日のお知らせ】:

①自主制作CD『大人は手遅れかも知れないが子供たちに伝えなければならないことがある』(制作:音楽工房Amakane、\1,000)が発売されました!

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☆(1)今日のメインテーマ:

ノーベル平和賞とノーベル経済学賞は、ロスチャイルド国際金融マフィアと世界支配勢力の世界戦略に貢献する政治家や経済学者を受賞させて全世界に彼らのメッセージを送る役割を担っている。

今月10日に発表されるノーベル平和賞が、もしもオスロ国際平和研究所(PRIO)が一推してしている『日本国憲法第9条持つ日本国民』に授与されるとすれば、それはロスチャイルド世界金融マフィアが中心の世界支配勢力が安倍晋三ファシスト首相とそのファシスト仲間たちが【憲法改正】の美名のもとに『日本国憲法』を廃止し、天皇を神格化し絶対化し日本の海外侵略戦争と国民弾圧を正当化した1910年制定の『大日本帝国憲法』に差し替える【ファシズム運動】に対して反対する意思表示となるのだ!

2009年のノーベル平和賞がオバマ大統領に与えられたが、受賞理由として①多国間外交②核なき世界③気候変問題で新しい状況の創出の3つ挙げていたが、最大のメッセージは核兵器の大幅削減の実現だっただろう。

今回もしも『日本国憲法第9条持つ日本国民』が受賞するとしたら、ロスチャイルド国際金融マフィアにとっても、米軍産複合体=ネオコンと国内極右団体【日本会議】の強力な支援で安倍晋三ファシスト首相が推し進める中国との全面戦争に向かう【極右ファシスト・軍事大国路線】をこのまま容認すると、第三次世界大戦を勃発しかねず、とんでもないことになるとの認識があるのかもしれない。

世界支配勢力を構成する米軍産複合体=ネオコンが利益を得るのは【戦争】であるが、世界支配勢力の中心であるロスチャイルド国際金融マフィアが利益を得るのはあくまでも【平和】であり世界支配勢力の利害は必ずしも一致してないのだ。

【関連情報】

▲9条、なぜノーベル賞トップ予測 「戦後の歩みに共感」

2014年10月7日 朝日新聞

10日公表のノーベル平和賞。ノルウェーの民間研究機関が3日付で公表した受賞予測で、戦争放棄をうたった憲法9条をもつ日本国民が278候補の トップに挙げられた。集団的自衛権の行使容認などをめぐっ て国内が揺れるなか、国際的に注目を集めることはどんな意味を持つのだろうか。

受賞予測をしたのは、オスロ国際平和研究所(PRIO)。ウェブサイトで9条について「日本国民の多くはこの非侵略の誓いが、1946年(の憲法公布)以来、戦争を避けることができた大きな理由だとみている」と指 摘し、他国との武力衝突が一度もなかった戦後約70年間の歩みに果たした役割を評価している。

ハープウィケン所長は6日、朝日新聞の取材に応じた。1位の理由として、平和賞は「軍の廃止や縮小」などへの貢献者に贈られるとしたアル フレッド・ノーベルの遺志に合致している▽尖閣問題など東アジアで戦争リスクが高まっている――の二つに加え、安倍政権が9条の解釈を変え、集団的自衛権の行使を認める閣議決定をしたことで「9条が危機にあ る」ことを挙げた。

所長は「ノーベル委員会は、授賞が安倍政権批判と見られることを気にするか もしれないが、9条が危機にある今年こそインパクトがあるとも認識するだろう」と指摘。2010年に中国政府と対立する人権活動家の劉暁波氏が受賞したことも挙げ、「政治的な 問題から委員会が逃げることはない」と述べた。

その上で、「東アジアの紛争の可能性は世界であまり注目されておらず、この地域に光を当てようとノーベル委員会が考えるかもしれない。原 爆などで 甚大な被害を受けながら、平和のうちに復興を遂げた日本の戦後約70年間の歩みに共感する人は世界に多い。平和賞の授与は世界から歓迎される だろう」と話 した。

■共感した署名、41万人超える

「9条の価値を世界に知ってもらえる絶好の機会。取り上げてもらえたことを感謝したい」

「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会(事務局・相模原市)共同代表の石垣義昭さん (73)は話す。平和賞に推薦する活動を始めた神奈川県座間市の主婦、鷹巣直美さん(37)に共感 し、授賞を求める署名を昨秋から集めている。

協力する団体が全国に次々と増え、署名は2日時点で41万人を超えた。「こういう活動には参加してこなかった」と言う人やノルウェーや米国などの外国人もいると いう。「今年受賞できなくても、今後もすばらしさを発信したい」

「(1位の予想に)正直びっくりしている」と言うのは、ネットなどで署名集めに協力する大阪弁護士会の弁護士、辻公雄さん (73)。代表を務める市民団体「市民の為(ため)の行政を求める会」で憲法の勉強会を開いてきた。実行委の活動を報道で知り、4月から署名 を呼びかけて約5千人分を実行委に送った。

辻さんは「中東などで紛争が続き、国内では集団的自衛権の行使容認など武力で紛 争を解決しようとしていると受け取られる動きがある。もし受賞できれば、武力に頼らない平和の大切さを国内外に発信できる」と力を込めた。

広島県尾道市の 「ママ友」らが9条の解釈変更などに危機感を感じて作った市民団体「Peace from Mothers」も7月末までに246人の署名を 集めた。メン バーの主婦向井真珠(まみ)さん(34)は「受賞すれば、国際社会の注目も集まり、戦争に向かう動きの歯止めになるかもしれない」と期待す る。

広島県原爆被害者団体協議会(金子一士理事 長)の事務局長、大越和郎(かずお)さん(74)は「核兵器の非人道性が国際的に注目される今、 軍事力でなく、外交努力で紛争解決をめざす9条が世界から評価されるのは必然だ」と言う。

     ◇

〈憲法9条〉  ①日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又(また)は武力の行使は、国際紛争 を解決する手 段としては、永久にこれを放棄する。②前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

     ◇

〈オスロ国際平和研究所(PRIO)〉 ノルウェーのオスロにある民間の研究機関。創設は1959年。国際紛争の平和的解決などに関する研究や情報発信をしている。創設者のヨハン・ガルトゥング氏は「平和学」の第一人者 として知られる。同じオスロに拠点を置くノーベル財団との関係はないが、ノーベル平和賞の受賞予測は毎年、世界で注目されている。2007年にはゴア元米副大統領の受賞を的中させた。

■PRIOが予測する今年のノーベル平和賞受賞者・団体(2位 以下)

 ②エドワード・スノーデン氏

 元米中央情報局職員で米政府による情報 収集活動を暴露

 ③ノーバヤ・ガゼータ

 記者が殺害されながらも、政権批判を続けるロシアの新聞

 ④ドニ・ムクウェゲ氏

 紛争による性暴力被害者の治療にあたってきたコンゴ民主共和国の医師

 ⑤マララ・ユスフザイ氏

 イスラム過激派に襲撃されながらも 女性の権利を訴えてきたパキスタン女性

■市民発の運動、評価できる

〈稲正樹・国際基督教大教授(憲法学)の話〉 9条については国内で意見が割れるなか、「日本国民」として受賞することが適当かどうかは わからないが、市民の立場で運動が始まったことは評価できる。国内だけではなく、東アジアの緊張の中において、9条がかかげる平和主義の意義を捉えれば、選ばれること もあるのではないか。受賞できれば、集団的自衛権の行使容認に舵(かじ) を切った安倍晋三政権に対し、党派を超えて「戦争 しない国家づくり」を進める大きな力になる可能性がある。

■日本の現実と乖離した条文

〈高乗(たかのり)正臣・平成国際大教授(憲法学)の話〉 9条は画期的な条文だが、日本に軍事力が存在しなかった事実はなく、自衛隊も明らかに戦力だ。今の東アジアのパ ワーバランスの中では、戦力不保持を掲げる条文と日本の現実は乖離(かいり)しており、改憲すべきだ。国民の多数が支持する安倍政権が閣議決定で解釈を拡大し、集団的自衛権の行使を容認している現実があり、9条の理念とは逆行している。戦力としての自衛隊を持つ違憲状態が放置されたまま9条がノーベル賞を受賞すれば、欺瞞(ぎま ん)と言われるだろう。

☆(3)今日のトッピックス

①イスラム国:北大生ら参加計画 警視庁家宅捜索

毎日新聞 2014年10月07日 

イスラム過激派組織「イスラム国」に参加するためシリアに渡航しようとしたとして、警視庁公安部は6日、刑法の私戦予備および陰謀の疑い で、北海 道大学に在籍し、現在は休学中の学生(26)ら複数の日本人から任意で事情を聴くとともに、大学生の住居とみられる東京都杉並区の一軒家など 関係先数カ所 を家宅捜索した。

捜査関係者によると、大学生は「シリアに渡航し、イ スラム国に加わり戦闘員として働くつもりだった」と話しているという。警視庁によると、国内で同容疑を適用した強制捜査は初め て。

公安部によると、大学生はイ スラム国に戦闘員として加わるため、今月7日に日本を出国し、シリアに渡航する計画を立てていた。関係者からの情報提供で内偵を 進め、公安部は大学生のパスポートを差し押さえた。

捜査関係者によると、事情聴取されている日本人の中にはシリアへの渡航歴がある人物が含まれている。大学生は、今回聴取を受けたメンバー の一人が東京都千代田区の古書店に掲示したシリアへの渡航を呼びかける張り紙に呼応し、シリアに渡ろうとしたとみられる。

任意聴取を受けた大学生と同居している男性(31)によると、杉並区の一軒家は借り主と大学生を含む20~30代の男性4人が共同生活を してい る。大学生とはツイッターで知り合ったといい、大学生は約2カ月前に北海道から引っ越してきた。6日の捜索で公安部は大学生のパソコンやイス ラム関係の書 籍などを押収したとみられるが、取材に応じたこの男性を含め大学生以外の3人は聴取を受けておらず、事件とは無関係とみられる。【岸達也、宮 崎隆】

◇軍事マニア、本気か疑問…取材の常岡さん

都内の自宅の家宅捜索を受けたフリージャーナリストの常岡浩介さん(45)は毎日新聞の取材に対し、「北大生は以前から取材をしていた人 物で、実際にイ スラム国へ向かうのなら取材のために同行するつもりだった。任意で事情を聴きたいということだったので拒否した」と話した。

容疑の関係先として捜索を受け、ビデオカメラやパソコンなどの取材機材を押収されたという。

常岡さんによると、男子学生とはイ スラム国を取材した際に知り合った友人の紹介で8月に初めて会った。その際、イ スラム国に参加するためシリアへの渡航を思い立ったきっかけとして、古書店の張り紙を挙げたという。

ただ、学生は軍事マニアで本気で渡航を希望しているかは疑問に感じたという。

②言論の自由、守らねば 元朝日記者脅迫 批判の市民団体発足

2014年10月7日 東京新聞

従軍慰安婦問題の報道に関わった元朝日新聞記者が非常勤講師を務める北星学園大(札幌市厚別区)に元記者を辞めさせろという内容の脅 迫文が届いた 問題で、大学と元記者を励ます市民団体「負けるな北星!の会」が六日、発足した。呼び掛け人らが東京都内と札幌市内でそれぞれ記者会見 し、「言論、学問の 自由を守らないといけない」と訴えた。

呼び掛け人は、法政大の山口二郎教授や弁護士ら四十三人。賛同者は五日現在で四百一人となった。

このうち、国会内の会見には呼び掛け人七人が出席。山口氏は「問題の背景にある朝日新聞の慰安婦問題報道や、これに対する批判にはそ れぞれ意見が あるだろうが、元記者を首にせよといった不当な脅迫、圧力から大学の自治を守れるよう支援するのが狙いだ」と述べた。今後、署名活動など に取り組むとい う。

元記者は二〇一二年四月に北星学園大の非常勤講師に就任。大学には今年三月中旬から元記者に関する抗議のメールやファクスが多数届い たほか、五月と七月には「辞めさせないと学生を痛めつける」などと書かれた脅迫文と虫ピンが送りつけられた。

☆(4)今日の【安倍自公ファシスト政権の犯罪と政権打倒闘争】

① 政党助成金 増える“ため込み”

閣僚・副大臣・大臣政務官45人 締めて1億6100万円 13年分

2014年10月6日 しんぶん赤旗

第2次安倍改造内閣の閣僚12人、副大臣17人、大臣政務官16人の計45人が、みずからが支部長を務める政党支部で2013年に総額5 億 4700万円の政党助成金を受け取り、その3割に相当する約1億6100万円を使い残してため込んでいたことが本紙の調べでわかりました。た め込み額は 12年分に比べ4246万円増えています。

前年の4246万円増

安倍首相を含む閣僚19人、副大臣25人、大臣政務官27人の計71人のうち、政党支部で政党助成金を受け取っていない公明党を除く自民 党64人の13年分の政党助成金使途報告書(9月26日公表)を調べたものです。

64人が13年に自民党本部から受け取った政党助成金総額は7億8500万円。うち安倍首相と11人の閣僚は1億5100万円を受け取 り、6807万8538円を使い残し、国庫に返納していませんでした。

ため込みの最高額は山谷えり子国家公安委員長で、12年より684万8633円も増やしました。安倍首相は271万7211円増、麻生太 郎財務相は597万2601円増、菅義偉官房長官は569万8567円増、有村治子女性活躍相は422万635円増です。

副大臣では17人が、2億400万円を受け取って3524万4794円を政党支部の懐に。大臣政務官では16人が1億9200万円を手に し、5758万9524円をため込んでいます。

(中略)
    
②慰安婦:オランダ外相「強制売春、疑う余地ない」
日本メディアとの記者会見で発言、河野談話否定の動きをけん制

2014/10/06 朝鮮日報日本語版

オランダのティマーマンス外相は3日(現地時間)「第2次世界大戦中に日本が占領した旧オランダ領東インド(現インドネシア)での (オランダ人女性の)慰安婦問題は『強制売春』そのものであることに何の疑いもない、というのがわれわれの立場だ」と発言した。朝日新聞 が5日報じた。

日本の一部の政治家やメディアは最近、慰安婦強制動員はでっち上げだと主張し、慰安婦の強制動員を認めて謝罪した「河野談話」を否定 する動きを見せているが、オランダ外相の発言はこれをけん制した格好だ。

ティマーマンス外相は3日、オランダ外務省庁舎で行われた日本メディアとの記者会見で「(慰安婦問題を)実際に経験したオランダの国 民やその子孫には今も痛みが残っている。河野談話は両国の対話の前提になった」と述べた。

旧日本軍は第2次世界大戦中にインドネシアを占領し、オランダ人女性を慰安婦として強制的に動員した。オランダ政府は1994年、慰 安婦強制動員に関する報告書で「当時、日本軍がオランダ人の女性たちに売春を強要したのは確実だ」と記している。

ティマーマンス外相は「オランダ・日本両国が高官級の接触を行う際(オランダ政府が)常に慰安婦問題に言及することを理解していただ きたい」とも述べた。
東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員

③度が過ぎる嫌韓、深刻な病に侵される日本

「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の会」を立ち上げた岩下結氏
「間違いなのはみんな知っているが、不況の中を生き残るため嫌韓書籍を次々と出して
いる」

2014/10/06 朝鮮日報日本語版

「書店の陳列棚に民族差別や憎悪を助長する書籍が無数に並んでいる。このような現状を傍観することはできなかった」。日本で「嫌韓・ 嫌中書籍の危険性」を訴える運動を展開する岩下結氏(35)が3日、本紙とのインタビューに応じた。

日本で出版社や書店などに勤務する20-30代の若者たちが今年3月に立ち上げた「ヘイトスピーチと排外主義に加担しない出版関係者の 会」は、「嫌韓・嫌 中書籍の危険性」を訴える運動を展開している。この会は今月末に民族差別と憎悪をあおる書籍の問題点を指摘する『No Hate』を出版する予定だ。会の結成に中心的な役割を果たしたのは出版社で編集の仕事をしている岩下結氏(35)。本紙は3日に岩下氏から話を聞いた。

-会を結成したきっかけは。

「昨年末ごろから書店などの陳列台に民族差別や憎悪をあおる書籍が無数に並ぶようになり、また地下鉄などの広告にも戦争前夜を思わせるよ うな扇動の言葉が あふれるようになった。このような現状を目の当たりにすると『何かが大きく間違っている』と考えざるを得ないし、また別の出版関係者たち も誰もが同じよう な問題意識を持っていた。若い出版関係者たちは問題を傍観できなかったのだ」

(中略)

☆(5)New!世界の【反権力・反独裁・反戦争・反弾圧闘争】

1)【香港】

①【香港発】 学生支える市民 「自由はタダじゃない」Tanaka

2014年10月7日

中国全人代が押し付けようとする選挙制度に反対するデモの最大拠点、政府本部庁舎前。‘Freedom is not free’手製のプラカードを持って座り込む男性(30代・会社員)がいた。

フレーズの意味を問うと、「自由を得るのには苦労がいるんだ」と男性は答えた。同行の女性は問わず語りに「選挙制度の次は表現の自由 が規制される」と話す。
 
日本の新聞・テレビでは、香港の学生運動であるかのように報道されているが、デモを支えているのは労働者や普通の市民だ。

それが最も顕著だったのが、モンコックでの騒乱だった。3日、暴力団組員を含む(※)「ならず者」がデモ拠点を潰しに来たところ、 SNSやマスコミ報道で知った市民が、デモを守るために駆けつけた。市民の数は1万人を下らなかった。

一対一では「ならず者」たちにかないっこないが、1万人で「ならず者」を1人ずつ つまみ出した。デモ拠点は守られた。

「選挙制度の次は表現の自由が規制される」

梁振英行政長官が6日にもデモ隊を強制排除するとの姿勢を示したため、事態は緊迫した。

最大拠点の政府庁舎前は、危機感を抱く人々が前夜から詰めかけた。1万人をゆうに上回る市民が路上で夜を明かした。

これだけの人数がいると警察は負傷者の発生を恐れて、手荒なことができない。ここでも市民がデモ拠点を守った。香港市民は弾圧を何よ り嫌うようだ。
 
デモ拠点には高校生の姿が目立つ。自分たちの未来を不安視し「まっとうな普通選挙を」と訴える。=アドミラルティ 写真:筆者=

中学、高校で英語教師を務める女性(20代)は、先月26日に授業を休止した。中国の意向に沿った人しか立候補できない選挙制度に反対する ためだ。

彼女は学校の事情を次のように話す―

「生徒たちは誘い合って毎日、ここに来ている。みんな香港の将来を心配している。最も恐ろしいのは、北京が選挙制度の次に表現の自由 を規制してくること」。

政府庁舎、人民解放軍・香港部隊基地前には確かに高校生の姿が目立つ。

中国本土では、ネット上で香港のデモが閲覧できないようになっている。そもそも中国には政府を批判する自由はない。

表現の自由と普通選挙は、西側の常識では基本的人権に関わる。1997年まで英国領だった香港では、その常識が根づいているのだ。

ひるがえって日本はどうだろう。国民の知る権利を奪う「特定秘密保護法」が、12月10日に施行されることが確実になった。

秘密保護法は、国連人権委員会からも「人権上問題がある」と指摘された、恐ろしい法律だ。

私たちは基本的人権が脅かされることへの危機感を香港市民ほど抱いているだろうか。

 ◇

警察発表によると逮捕者19人のうち8人が暴力団組員だった。

②香港学生団体、政府との対話に合意 デモ参加者は急減

2014年10月07日 AFP日本語版

【10月7日 AFP】香港(Hong Kong)で民主的な行政長官選挙を求める抗議運動を主導する学生団体は6 日夜、対話に応じることで香港政府と合意したことを明らかにした。主要道路などで座り込みを続けていたデモ隊だが、道路封鎖解除を求める 圧力が強まる中、デモ参加者は急減している。

デモ隊から辞任を求められている梁振英(Leung Chun-ying)行政長官は、政府庁舎周囲の道路を占拠 しているデモ隊に対し、道路封鎖を解いて政府業務を再開させるよう強く警告。これを受け、5日夜には数万人規模のデモ参加者たちが次々と デモ現場を離れていった。

だが、香港の主要繁華街で抗議運動の中心となっている金鐘(アドミラルティー、Admiralty)には依然として数百人が残っており、商業街、旺角(モンコック、Mong Kok)のデモ現場でも同程度の人数が占拠を続けている。

抗議運動を主導する学生団体の指導者らは、民主的な行政長官選挙を求める抗議運動は勢いを失ったとの見方を否定。週内にも政府側との 交渉を行うことが決まったが道路封鎖は続行すると強調した。

これに対し、梁行政長官はテレビ演説で、デモ隊が占拠を続ける旺角は「危険度が高い」として、改めて「即時解散」を強く求め、「暴力的な犯罪を阻 止し負傷者が出ないよう、適切な時期に警察が行動を起こす」と警告した。旺角ではデモ隊と突如現れた「反対派」の間で衝突が起きている。

学生団体が主導する統率された民主派デモは、警官隊が催涙弾を使用したこともあって当初は一般市民の同情を集めていたが、市内の各主要地で道路を 1週間以上にわたって占拠し、交通や商業活動に支障を来すようになり、市民の不満が高まっていた。6日も占拠された道路が通行できなくなったことや公共バ スの運休で道路は渋滞し、地下鉄は通勤客でごった返していた。(c)AFP/Laura MANNERING, Aaron TAM

③ 香港デモの火に油 渦中の行政長官「トンデモ次女」の奇行癖

2014年10月6日 日刊ゲンダイ

6日で9日目に突入した香港デモ。行政長官官邸前のデモ隊がきのう撤収を決めるなど、一部で沈静化の 動きも出てきたが、ここまで長引いたのは「梁振英行政長官の娘のせい」という声もある。梁長官の責任も問われそうだ。

 問題の娘とは、次女の齊さん(23)のこと。これがブッ飛んだトンデモな女性なのだ。

「英国に留学し、私は英語教育を受けたエリートだといわんばかりの態度が香港の庶民から総スカンを食らっています」(ジャーナリストの宮城英 二氏)

つい先日も自身のフェイスブック(FB)に、<このネックレスは、香港の納税者の皆のお金で買ったもの。私の美しい靴とドレスも、クラッチ バッグもすべ て。どうもありがとう!>などと、まるでデモ隊を挑発するかのような書き込みをして、FBが炎上する騒ぎになっている。そりゃ、デモの火に油 だろう。

(中略)

2)【イラク・シリア】

①イスラム国、シリアのトルコ国境の要地に侵入 町の一部を制圧

2014年10月07日 AFP日本語版

【10月7日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は6日、シリア北部のトルコ国境沿いにある主要な町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)に侵入し、防衛に当たっていたクルド人部隊との激しい戦闘の末、東部の3地区 を制圧した。

戦略上の要地であるアインアルアラブは、イスラム国と、その掃討を目指す米国および欧州・アラブの同盟国が対決する戦場と化してい る。

英国を拠点とする非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、丸一日に及んだ戦闘後にイスラム国側が工業地帯の3地区を掌握したという。

同監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)氏は先に、イスラム国とクルド 人部隊が「路上やアパートの建物の間で衝突」しており、数百人の市民らがトルコ国境方面への避難を余儀なくされたと伝えていた。

クルド人部隊は全住民らに対して町外への避難命令を出した。同地のクルド人報道官はAFPに対し、約2000人がすでに町を離れたこ とを明らかにした。(c)AFP/Fulya Ozerkan with Sara Hussein in Beirut

②日本 人医師が「イスラム国」による被害報告

2014年10月2日 22時50分 NHKNews

イラクでイスラム過激派組織「イスラム国」が勢力を広げるなか、イスラム国の襲撃を受けて家を 追われた人々の支援のため、現地を訪れた日本人医師が過酷な避難生活について報告しました。

イラクではイスラム過激派組織「イスラム国」が勢力を広げ、北部では住民への攻撃を続けてい て、多くの人々が家を追われています。
こうしたなか、現地で必要とされる医療支援を調べるため、北部の都市ドホークに日本赤十字社から派遣されていた熊本赤十字病院の医師、鈴 木隆雄さん(64)が帰国し、2日都内で報告会を開きました。

鈴木医師によりますと、イラク北部では少数派のヤジディ教徒が暮らす町が、ことし8月に入って「イスラム国」の攻撃を受けた際、住民たち は「イスラム国」の戦闘員の目を逃れ、衣類や車などの財産をほとんど持たず、険しい山道を越えてドホークなどに避難したということです。

ドホークに逃れた人々は、地元の自治政府が設置した臨時の避難所に身を寄せていますが、中には壁がない建設中のビルで避難生活を送ってい る人もいて、支援は行き届いていないということです。

また、避難所には医師が巡回し、半日で150人を超える人を診察していますが、避難している住民たちは、この先の生活の見通しが立たない ことで、精神的に追い込まれ体調を崩している人もいるということです。

鈴木医師は「国連機関なども支援に当たっているが物資は足りず、医療態勢も整っていない。必要な支援を早く届けることが大切だ」と話して いました。

3)【ウクライナ】

① キエフ軍に虐殺された住民の遺体が発見され、コロモイスキー知事が戦争責任を問われる可能性

2014.10.04 櫻井ジャーナル

ドネツク近郊、キエフ政権がネオ・ナチを中心に編成した親衛隊の駐屯していた地域で「集団墓地」が発見されつつある。調査中のため、犠牲者数がどの程度 になるかは不明だが、そうした「集団墓地」の存在をOSCE(欧州安全保障機構)も確認している。

言うまでもなく、キエフ政権はアメリカ/NATOを後ろ盾にしている。今年2月、クーデターで実権を握った勢力が作った流れの中で登場した 政権で、西側資本の影響下にあるオリガルヒやNATOの訓練を受けてきたネオ・ナチ(ステファン・バンデラ派)が柱だ。

親衛隊が駐屯していた理由はウクライナ東/南部の民族浄化。この地域には天然ガスなどの資源が眠っていると言われ、西側資本が狙っていた。 反キエフ派を 殲滅するだけでなく、住民を追い出すことで開発がしやすくなるという読みもあったようだ。そうしたことからIMFは融資の条件として東/南部 の制圧を求め ていた。

民族浄化が成功していれば虐殺を隠蔽できたかもしれないが、キエフ軍は住民側(人民共和国の義勇軍)に敗北、住民の遺体が発見されてしまっ た。西側の政 府やメディアが宣伝していた「民主化を目指す解放軍」というシナリオは崩壊状態。それを何とか取り繕おうとする姿は無様だ。もっとも、「見 猿、聞か猿、言 わ猿」、支配層に媚びを売るしか能がない猿のようなマスコミよりはマシかもしれないが。

(中略)

☆New!(6)今日の【米・英・イスラエルの謀略】

① スウェーデンの政権交代で米国は神経を尖らせ、イスラエルは激怒、米大使のブレジンスキーに注目

2014.10.05 櫻井ジャーナル

http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201410050000/

スウェーデンの動きにアメリカの支配層が神経を尖らせている。9月14日の総選挙で社会民主労働党が第1党になり、10月2日に同党のステファン・ロ ベーン党首が首相に就任することを議会が承認、政策が大きく変化しそうだからだ。

日本のマスコミは原発依存を見直しに注目するかもしれないが、世界的にはパレスチナを国家として承認する方針を打ち出していることが話題になっている。イスラエル政府は激しく反発し、4日にはアビグドル・リーバーマン外相がスウェーデン大使を召還すると語った。また、アメリカにとってスウェーデンはロシアを封じ込めるために重要な国で、NATOへ引き込もうとしてきたが、新政権はその意思もないようだ。

ロシアや中国を封じ込める戦略を1990年代に打ち出したのはズビグネフ・ブレジンスキー。その息子であるマーク・ブレジンスキーは現在、 スウェーデン 駐在のアメリカ大使だ。2011年9月にバラク・オバマ大統領が指名、10月に承認されている。アメリカは各国に対する工作を行う場合、大使館を拠点にす る。少なからぬ場合、大使がその責任者だ。

大使就任の前年4月、内部告発の支援を行っていたWikiLeaksはアメリカ政府にとって都合の悪い情報を流し始める。まず米軍のアパッチ・ヘリコプターが非武装の人間、十数名を殺害 する場面を撮影した映像を公開、それに続いてさまざまな資料を公表していくのだ。最初に公表された映像に記録された犠牲者の中に は通信社ロイターのスタッフ2名も含まれていた。そのWikiLeaksの象徴的な存在がジュリアン・アッサンジだ。

この内部告発に怒った勢力はアッサンジへの攻撃を開始、8月には警察が検事に逮捕令状を出させ、同時にタブロイド紙エクスプレッセンへリー ク、同紙はセ ンセーショナルに報道し、アッサンジは指名手配されたが、翌日になると証拠不十分だとして主任検事が令状を取り消す。その決定をさらに検事局 長が取り消し て捜査が再開され、全ての捜査資料がメディアに流されている。アッサンジは逮捕令状が出る前にスウェーデンを出国、イギリスへ向かった。

容疑は「レイプ」だとされたが、実際は合意の上でセックスを始めたが最終的には合意でなくなったという微妙な話だった。訴えたのはふたりの 女性で、ひと りはアッサンジがコンドームが破れた後もセックスを続けたと主張、もうひとりはコンドームが使用できる状態でなくなったので止めるように言っ たが、止めな かったとしている。アッサンジはこうした訴えを正確でないと主張している。

「被害者」のひとりは男に「二股」を許さず、「法的な復讐」を主張するフェミニストだと言われ、そのいとこはスウェーデン軍の中佐。しか も、彼 女はCIA系の「自由キューバ同盟」と関係があり、彼女自身も国家転覆活動を理由にしてキューバを追放された過去があるという。

ところで、マーク・ブレジンスキーの父、ズビグネフ・ブレジンスキーはCIAと関係が深く、デイビッド・ロックフェラーと親しいことで知られている。このふたりにピックアップされて大統領になったのがジミー・カーターだ。

(中略)

② 米副大統領は事実を語ってトルコやUAEに謝罪したが、ISとは米国、サウジ、イスラエルも同盟関係

2014.10.06 櫻井ジャーナル

http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/

ジョー・バイデン米副大統領は10月2日にハーバード大学で講演、その中でIS(イスラム国。ISIS、ISIL、IEILとも表記)との「戦いは長く かつ困難なものとなる。この問題を作り出したのは中東におけるアメリカの同盟国、すなわちトルコ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦だ」と述 べた。

こうした国々はシリアのバシャール・アル・アサド政権を倒すため、反シリア政府軍へ何万トンもの武器、何億ドルもの資金を供給して中東を混 乱させたと指 摘、さらにトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は多くの戦闘員がシリアへ越境攻撃することを許してISの強大化させたと後悔し ていたとバイ デンは語った。

事実を明らかにされると困る人は少なくない。安倍晋三政権が「特定秘密保護法案」の成立を目指している理由もそこにある。事実が隠されれば 自分たちに都 合の良い作り話、おとぎ話を語れるが、事実が明るみに出ると難しい。自分たちの悪事がばれて責任をとらされてしまう。安倍のような手合いの片 棒を担ぎ、 「お零れ」を期待しているのが日本のマスコミ。

バイデンの発言に「アメリカの友好国」は怒り、発言主はトルコのエルドアン大統領やアラブ首長国連邦のモハメド・ビン・ザイード王子に謝罪 したという が、彼の発言に間違いはない。ただ、重要な国が欠落している。アメリカやイスラエルだ。その事情は本ブログで何度も書いてきた。少し前、ペル シャ湾岸の産 油国からISとイスラエルを結びつける話が流れたが、これと同じで、バイデンの発言は自分たちとISとの関係を否定する宣伝だと見る人は少な くない。

勿論、ISの歴史をたどっていけば、ズビグネフ・ブレジンスキーの戦略に従ってCIAがアフガニスタンで組織したイスラム武装勢力にたどり 着く。この時からアメリカはサウジアラビアに資金や武器を提供させ、自分たちは戦闘員を訓練していた。そうした「ム ジャヒディン」の登録リストがアル・カイダだとロビン・クック元英外相は明らかにした。ちなみにアル・カイダとはベース/基地を 意味し、データベースの意味にも使われる。

(中略)

③シリアのアサド体制を倒して属国化するために米国が手を組んできた国々をバイデン副大統領が批判

2014.10.03 櫻井ジャーナル

このところアメリカはIS(イスラム国。ISIS、ISIL、IEILとも表記)を「テロの象徴」にして自らの軍事行動を正当化する理由に使っている が、本ブログで何度も書いているように、この戦闘集団を作り、育ててきたのはアメリカ/NATOやペルシャ湾岸の産油国である。イスラエルも アサド体制を 倒すためならアル・カイダとも手を組む姿勢を見せている。

ところが、ジョー・バイデン米副大統領は10月2日、ハーバード大学で行った講演で中東の「友好国」、つまりサウジアラビア、トルコ、アラ ブ首長国連邦 を批判したという。シリアのバシャール・アル・アサド政権を倒すため、こうした国々はISへ資金や武器を提供していると語り、ISが勢力を伸 ばしている責 任を「友好国」に押しつけたということのようだ。一 緒にシリアを空爆していることを忘れたかのような発言である。

ISが作られるまでの道のりを振り返ると、1992年にアメリカの国防総省で作成されたDPG(国 防計画指針)の草案にたどり着く。潜在的なライバルを潰し、資源を押さえ、アメリカの支配する新しい世界秩序を築こうというビ ジョンを描いていた。

草案作成の中心がポール・ウォルフォウィッツ国防次官だったことから「ウォルフォウィッツ・ドクトリン」とも呼ばれているのだが、ウェズ リー・クラーク元欧州連合軍(現在のNATO作戦連合軍)最高司令官によると、ウォルフォウィッツは1991年の段階でシリア、イ ラン、イラクを殲滅すると話していた。

ウォルフォウィッツの「殲滅宣言」から10年後、ニューヨークの世界貿易センターに立つ超高層ビル2棟へ航空機が突入、ワシントンDCの国 防総省本部庁舎(ペンタゴン)が攻撃され、ジョージ・W・ブッシュ政権は即在にアル・カイダが実行したと断定した。この時の国防長官はドナルド・ラムズフェルド、そして国防副長官はウォルフォウィッツ。

この出来事の直後、国防長官の周辺ではイラク、イラン、シリア、リビア、レバノン、ソマリア、スーダンを攻撃する計画をたてた。最初のターゲットはイラク。「大量破壊兵器」という嘘を宣伝し始め、2003年には先制攻撃を実行してサダム・フセイン体制の打倒に成功した。

☆(6)今日の重要情報

① 追悼 ロシア当局に敢然と挑んだポリトコフスカヤさんの死から8年

アムネスティ・インターナショナル日本

2014年10月05日 ハフィントンポスト

アンナ・ポリトコフスカヤさん。2006年10月、モスクワ市内の自宅アパート前で襲われ射殺された。(C)Katja Ta"hja"

モスクワのクレムリンから2キロほど離れた高級住宅地。ひっそりとした裏通りの一角に、ノーヴァヤ・ガゼータ紙は本社を構えている。

この新聞社は、元大統領のミハイル・ゴルバチョフ氏がノーベル平和賞の賞金を基に1993年に創設した。以来、独立系を貫き、今日のロシア では数少ない「表 現の自由」を標榜する日刊紙である。ロシア社会に深刻な影響を与える人権問題を調査し、正確に伝えるメディアとして、国内外で認められて いる。

しかし、その役割には犠牲がつきまとってきた。今まで記者や寄稿者が4人殺害されている。脅迫を受けたり襲われた者もいる。

殉 職した記者の中でも特に有名なのは、アンナ・ポリトコフスカヤさんだ。ポリトコフスカヤさんは、紛争が続く北コーカサス地域に足を運び、 長年にわたり精力 的な取材で数多くの賞を受賞した。根っからの人権活動家として、チェチェン共和国での戦争に激しく反発し、紛争の裏に隠れる事実を暴くこ とを天職としてい た。

そして2006年10月7日の白昼、モスクワ市内の自宅アパート前で襲われ射殺された。この日は皮肉にも、彼女が非難の矛先を向けてい たプーチン大統領の誕生日だった。彼女は、報道記事や著書の中でプーチン大統領のチェチェン政策を痛烈に批判していた。

裁判所は今年6月、殺害の実行犯の元警官2人とチェチェン人3人に有罪を言い渡した。しかし、暗殺を命じた人物は依然として逃走中で逮 捕には至っていない。

アムネスティ・インターナショナルは、ポリトコフスカヤさんの遺族や同紙の編集者、事件の黒幕を裁くために闘う人びとを支援してきた。

■「人殺しの思考回路」

笑顔と穏やかな人柄。エレナ・ミラシナさんの外見から、常に身の危険にさらされている様子はまったくうかがえない。

ミラシナさんは、ポリトコフスカヤさん亡き後、チェチェン問題担当の主任記者のポストを引き継いだ。現在は、北コーカサスを担当する記 者3人のデスクを務めている。前任者同様、ミラシナさんも職務上、極めて危険な人物を敵に回し、時には身に危険が迫る状況に出会う。

これまで取材した人物についてこう語る。

「彼らは人殺しで、人殺しの思考回路を備えている。彼らにとって、問題解決の一番手っ取り早い方法は、殺すこと。仲間が何人も殺されて いるので、誰よりもよく分かっている」

この発言は、単なる誇張ではない。本社の会議室には、殉職した同僚たちの肖像写真が掲げられている。

身の危険にもかかわらず、記者たちはチェチェンのカディロフ首長下で横行している人権侵害を定期的に告発している。

「調 査と報道を止めるわけにはいかない。亡くなった仲間たちのため、そして2つの戦争を経験したチェチェンの人びとの復興を助けるため、私た ちにはその義務が ある。チェチェンは、いまだに一党独裁国家だ。でも、それを記事にする人はいない。チェチェンを変えることができるのは、報道しかない」

■弾圧を受ける独立系メディア

ロシア当局が国内メディアを攻撃する理由は、悪い評判が広がることを恐れるからだ。ノーヴァヤ・ガゼータ紙は独立性を失っていないとミ ラシナさんが断言する一方で、ますます多くの独立系メディアが攻撃の的になっている。

2011 年12月にメディア規制を強化する法律が採択されて以来、ジャーナリストやブロガーの「表現の自由」が侵されている。多くの独立系メディ アが活動を規制さ れた。閉鎖に追い込まれたところもある。その結果、今では国営のメディアが電波を独占している。政権に関する自由な討論や批判は封じ込め られ、放送される 番組は自己検閲済のものばかりだ。

メディアに対する弾圧は、今年3月、ウクライナへの軍事介入が始まる直前に強化された。

その手段は、旧ソビエト連邦による無線信号の妨害工作を彷彿とさせる。2月に「情報、情報技術および情報保護に関する連邦法」が改正さ れ、独立系オンライン・ニュースサイトが相次いで閉鎖された。

法律や他の検閲手段でメディアを統制できない場合には、暴力が使われることも少なくない。

つ い先月、BBCの取材班が南ロシアで隣国ウクライナの武力紛争の影響を取材していたところ、何者かに襲われた。記者たちはひどく殴られ、 カメラは壊され た。警察に被害届を提出して車に戻ったところ、車内に残しておいたメモリーカード内のデータが消されていることに気づいた。

同じ月、テレビ局「ド-シチ」のプロデューサーがモスクワ市内の自宅近くで襲撃され病院に運ばれた。

ポリトコフスカヤさん暗殺後も、政府にとって目障りな記事を報道した記者数人が殺されているが、事件の捜査は行われていない。
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アンナ・ポリトコフスカヤさんのお墓。今でも花が絶えない。(C)Amnesty International

■正義を追求する政治的意志の欠如

ポリトコフスカヤさん暗殺の真相を追及する点で、ノーヴァヤ・ガゼータ紙は事件直後から率先してスクープを報道してきた。

しかし熱心な報道にもかかわらず、当局を動かし司法を正常に機能させることは、かなわなかった。ポリトコフスカヤさんの息子イリヤさん は言う。

「誰が暗殺を命じたのかいまだに分かっていない。けれどもロシアの国営メディアは、事件が解決したかのように報道している」

これまでに5人を有罪にしたことには異論はない。ただ、実行犯は金銭のために暗殺を請け負った警察官に過ぎず、ターゲットが誰だったの かも知らなかったのだろうと、イリヤさんは考えている。

「真実が明かされるのは、新しい政府に変わってからだろう。事件の真相解明には、制度を変えるという意志を持って取り組むことが必要 だ。プーチンが去れば、捜査が進み黒幕が誰なのかが分かるだろう。今の政権では望めない」

ポリトコフスカヤさん暗殺事件は、数多くの疑問点を残したままだ。暗殺を命じた人物が特定され裁判にかけられて初めて正義が全うされ る。

(アムネスティ・インターナショナル日本)

★(7)昨日の情報発信結果
              
①ネットTV放送前日総視聴者数:808
②ネットTV放送前日のコメント数:26
③ネットTV放送TV総視聴者数:245,817
④ネットTV放送総コメント数: 27,763
⑤ネット放送サポーター数:677
⑥ネット放送ライブ回数:1,744
⑦ネット放送通知登録数:1,408
⑧ブログ前日閲覧者数(PV):4,671
⑨ブログ前日訪問者数(IP):1,285
⑩ブログトータル閲覧者数(PV):9,495,753
⑪ブログトータル訪問者数(IP):3,594,776

★(8)今日の情報発受信媒体

①メール:yampr7@mx3.alpha-web.ne.jp

②ツイッター:https://twitter.com/chateaux1000

③フェースブック:http://www.facebook.com/yasuhiko.yamazaki.98

④ブログ1:http://blog.goo.ne.jp/yampr7

⑤ブログ2:http://7614yama.blog.fc2.com/

⑥ネットTV放送【YYNewsLive】:http://twitcasting.tv/chateaux1000

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【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】
情報発信者 山崎康彦
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