経済学者植草一秀氏は昨日のブログ記事「自民党と第二自民党の二大政党制は日本の終わり」で、小沢一郎氏をターゲットにした一連の政治弾圧は
誰が仕掛けどのような目的でなされてきたのかを的確に総括されています。
そして野田政権が第二の自民党となって自民党と公明党と「大連立」したら日本は終わると警告しています。
野田政権は小沢グループを党内と閣内に取り込み,挙党一致の庶民的な「どじょう内閣」を標榜していますが、外見に騙されてはいけません。
野田政権の本質は米国と財務省が主導する「対米従属」内閣であり、自公との「大連立」翼賛体制で「増税」「TPP加盟」「普天間辺野古移転」「新自由主義経済政策」を
一気に実現しようとしてるのです。
我々は決してあきらめずに「主権者国民勢力による権力奪還を追求してゆかねばならない」のです。
● 「世界市民」の応援歌:「On lache rien あきらめない」を広めてください
http://www.youtube.com/watch?v=miY5ZuB1lZM&feature=player_embedded
On lache rien あきらめない
長い記事ですが是非読んでいただきたく全文を以下に転載させていただきます。
1000万人の「賢明な国民」に届くように情報拡散をお願いいたします。
▼ 自民党と第二自民党の二大政党制は日本の終わり 経済学者 植草一秀氏
2011年9月 5日 植草一秀「知られざる真実」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-f162.html
2006年4月に小沢一郎氏が民主党代表に就任して以来、日本の支配者は小沢一郎氏を警戒し続けた。その理由は極めて単純である。
小沢一郎氏が日本の既存秩序、すなわち、利権複合体による日本支配の構造を破壊する可能性を認識していたからである。
日本を支配する利権複合体を構成する勢力とは、米国、官僚、大資本を軸とし、その手先として活動する利権政治屋と電波産業である。
この米・官・業・政・電の利権複合体を私は悪徳ペンタゴンと称しているが、戦後日本の政治はこの悪徳ペンタゴンによって支配され続けてきた。
この構造を打破し、新たに主権者国民が支配権を持つ政治構造を確立することが、日本における政治革命である。小沢一郎氏が掲げた
「国民の生活が第一」のスローガンに、この意識が示されていた。
財務省と米国と結託した竹下登氏が「三宝会」なる秘密組織を立ち上げて、メディアによる小沢一郎氏攻撃を組織的に展開して現在に
至っていることも、米官業の利権複合体が小沢一郎氏を最大級に危険視してきたことの表れである。
小沢一郎氏が民主党代表に就任して、初めて日本の政治革命実現の可能性が広がった。岡田克也氏、前原誠司氏が指揮した民主党が壊滅寸前の
状況に追い込まれたときに、小沢一郎氏が民主党代表に就任した。これを契機に民主党は大躍進を遂げ、2007年の参院選に勝利し、
政権交代実現に迫った。
しかし、この間も、2007年秋には大連立騒動、2008年春には日銀幹部人事、2008年秋には民主党代表選での複数候補擁立要請
などのできごとのなかで、小沢一郎氏を失脚させようとする活動が活発に展開された。
これらの工作活動がすべて失敗に終わり、遂に悪徳ペンタゴンは禁断の領域に手を染めた。検察権力を不正に利用して、小沢一郎氏の政治生命を
脅かす行動に踏み出したのである。この第一弾が2009年3月3日の大久保隆規氏の不当逮捕である。この逮捕を原因として小沢一郎氏は
同年5月11日に民主党代表職を辞任する意向を表明した。
しかし、のちになって、この3月3日の大久保氏逮捕が世紀の大誤認逮捕だったことが判明する。マスメディアがこの重大事実を報道していないか ら、
いまだにその事実すら国民には知らされていない。
つまり、本来は2009年8月総選挙を通じて小沢一郎政権が誕生していたのである。しかし、この小沢一郎政権は、悪徳ペンタゴンによる
西松建設事件ねつ造冤罪大久保氏不当逮捕によって阻止されたのである。
2009年9月に発足した鳩山政権は、米官業による日本支配を主権者国民支配の構造に変革しようとした政権であった。この鳩山政権が
実績をあげて2010年7月参院選を勝利したら、日本の政治革命はとりあえず完成の域に達するところであった。
悪徳ペンタゴンは2010年7月参院選で民主党を敗北させることに全力を注いだ。マスメディアに民主党小沢・鳩山攻撃に全力を注がせた。
さらに、検察は2010年1月に民主党石川知裕衆議院議員の逮捕にまで進んだ。しかし、検挙の事由は文字通り重箱の隅を突くほどのもので
しかなかった。
鳩山政権は普天間問題の処理で失敗し、内閣総辞職に追い込まれた。この機に乗じて悪徳ペンタゴンは民主党内の悪徳ペンタゴン勢力を動員して、
民主党内でのクーデターを挙行し、権力を主権者国民勢力から強奪させた。
2010年9月の民主党代表選では、小沢一郎氏が立候補し、権力の奪還を試みたが、メスメディアによる激しい小沢氏攻撃と限りなく黒に近い
不透明な選挙により、権力奪還が実現しなかった。
菅直人氏の失政は覆いようがなく、今回の代表交代になったが、今回の代表選では海江田陣営が中間勢力を陣営に引き入れることができずに、
権力奪還にまたしても失敗してしまった。
悪徳ペンタゴンが狙うのは、日本の二大政党制を、米官業の支配構造を支持する二つの勢力に担わせることである。米官業の支配体制を構築して
きたのは自民党であるが、この自民党とほぼ変わらない、別の勢力を打ち立てて、この勢力と自民党との二大政党体制を構築すれば、
今後、何度政権交代が実現しても、米官業による日本政治支配の構造は変わらない。
利権複合体は、民主党内の主権者国民勢力の殲滅(せんめつ)を狙っている。このまま、民主党の実権を利権複合体派が握り続け、民主党内の
主権者国民勢力が自然消滅すれば、まさに利権複合体勢力の思うつぼになる。
この状態を打破するための方策は二つしかないと思われる。
ひとつは、2012年秋の民主党代表選で、主権者国民勢力が民主党代表ポストを奪還し、民主党をもう一度、主権者国民政党に変質させる
ことである。小沢一郎氏が代表選に立候補して、この道を実現するのが最も分かりやすい道である。
もうひとつは、民主党内の主権者国民勢力が民主党から離脱して、新たに主権者国民勢力を糾合して、新政党を樹立することだ。
現在の民主党執行部は自民党、公明党と連携して政権を維持するだろう。
主権者国民勢力新政党は次の総選挙での政権奪取を目指すことになる。
いずれの道を進むのが良いのか。今後の状況を見極めつつ進まざるをえない。震災復興対策をこれ以上、先送りすることも許されない。
政局の混乱が長期化すれば、政治が本来の役割をまったく果たせない状況が持続してしまう。
米官業による日本政治支配の構造を打破しなければならないことは明確である。悪徳ペンタゴンの巻き返しにより、日本政治刷新の大目標は
とりあえず、やや遠のいたことは否めない。しかし、ここでさじを投げてしまえば、すべては終わってしまう。主権者国民勢力による権力奪還を
主権者国民があくまでも追求してゆかねばならない。
(転載終わり)
(終わり)
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誰が仕掛けどのような目的でなされてきたのかを的確に総括されています。
そして野田政権が第二の自民党となって自民党と公明党と「大連立」したら日本は終わると警告しています。
野田政権は小沢グループを党内と閣内に取り込み,挙党一致の庶民的な「どじょう内閣」を標榜していますが、外見に騙されてはいけません。
野田政権の本質は米国と財務省が主導する「対米従属」内閣であり、自公との「大連立」翼賛体制で「増税」「TPP加盟」「普天間辺野古移転」「新自由主義経済政策」を
一気に実現しようとしてるのです。
我々は決してあきらめずに「主権者国民勢力による権力奪還を追求してゆかねばならない」のです。
● 「世界市民」の応援歌:「On lache rien あきらめない」を広めてください
http://www.youtube.com/watch?v=miY5ZuB1lZM&feature=player_embedded
On lache rien あきらめない
長い記事ですが是非読んでいただきたく全文を以下に転載させていただきます。
1000万人の「賢明な国民」に届くように情報拡散をお願いいたします。
▼ 自民党と第二自民党の二大政党制は日本の終わり 経済学者 植草一秀氏
2011年9月 5日 植草一秀「知られざる真実」
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/post-f162.html
2006年4月に小沢一郎氏が民主党代表に就任して以来、日本の支配者は小沢一郎氏を警戒し続けた。その理由は極めて単純である。
小沢一郎氏が日本の既存秩序、すなわち、利権複合体による日本支配の構造を破壊する可能性を認識していたからである。
日本を支配する利権複合体を構成する勢力とは、米国、官僚、大資本を軸とし、その手先として活動する利権政治屋と電波産業である。
この米・官・業・政・電の利権複合体を私は悪徳ペンタゴンと称しているが、戦後日本の政治はこの悪徳ペンタゴンによって支配され続けてきた。
この構造を打破し、新たに主権者国民が支配権を持つ政治構造を確立することが、日本における政治革命である。小沢一郎氏が掲げた
「国民の生活が第一」のスローガンに、この意識が示されていた。
財務省と米国と結託した竹下登氏が「三宝会」なる秘密組織を立ち上げて、メディアによる小沢一郎氏攻撃を組織的に展開して現在に
至っていることも、米官業の利権複合体が小沢一郎氏を最大級に危険視してきたことの表れである。
小沢一郎氏が民主党代表に就任して、初めて日本の政治革命実現の可能性が広がった。岡田克也氏、前原誠司氏が指揮した民主党が壊滅寸前の
状況に追い込まれたときに、小沢一郎氏が民主党代表に就任した。これを契機に民主党は大躍進を遂げ、2007年の参院選に勝利し、
政権交代実現に迫った。
しかし、この間も、2007年秋には大連立騒動、2008年春には日銀幹部人事、2008年秋には民主党代表選での複数候補擁立要請
などのできごとのなかで、小沢一郎氏を失脚させようとする活動が活発に展開された。
これらの工作活動がすべて失敗に終わり、遂に悪徳ペンタゴンは禁断の領域に手を染めた。検察権力を不正に利用して、小沢一郎氏の政治生命を
脅かす行動に踏み出したのである。この第一弾が2009年3月3日の大久保隆規氏の不当逮捕である。この逮捕を原因として小沢一郎氏は
同年5月11日に民主党代表職を辞任する意向を表明した。
しかし、のちになって、この3月3日の大久保氏逮捕が世紀の大誤認逮捕だったことが判明する。マスメディアがこの重大事実を報道していないか ら、
いまだにその事実すら国民には知らされていない。
つまり、本来は2009年8月総選挙を通じて小沢一郎政権が誕生していたのである。しかし、この小沢一郎政権は、悪徳ペンタゴンによる
西松建設事件ねつ造冤罪大久保氏不当逮捕によって阻止されたのである。
2009年9月に発足した鳩山政権は、米官業による日本支配を主権者国民支配の構造に変革しようとした政権であった。この鳩山政権が
実績をあげて2010年7月参院選を勝利したら、日本の政治革命はとりあえず完成の域に達するところであった。
悪徳ペンタゴンは2010年7月参院選で民主党を敗北させることに全力を注いだ。マスメディアに民主党小沢・鳩山攻撃に全力を注がせた。
さらに、検察は2010年1月に民主党石川知裕衆議院議員の逮捕にまで進んだ。しかし、検挙の事由は文字通り重箱の隅を突くほどのもので
しかなかった。
鳩山政権は普天間問題の処理で失敗し、内閣総辞職に追い込まれた。この機に乗じて悪徳ペンタゴンは民主党内の悪徳ペンタゴン勢力を動員して、
民主党内でのクーデターを挙行し、権力を主権者国民勢力から強奪させた。
2010年9月の民主党代表選では、小沢一郎氏が立候補し、権力の奪還を試みたが、メスメディアによる激しい小沢氏攻撃と限りなく黒に近い
不透明な選挙により、権力奪還が実現しなかった。
菅直人氏の失政は覆いようがなく、今回の代表交代になったが、今回の代表選では海江田陣営が中間勢力を陣営に引き入れることができずに、
権力奪還にまたしても失敗してしまった。
悪徳ペンタゴンが狙うのは、日本の二大政党制を、米官業の支配構造を支持する二つの勢力に担わせることである。米官業の支配体制を構築して
きたのは自民党であるが、この自民党とほぼ変わらない、別の勢力を打ち立てて、この勢力と自民党との二大政党体制を構築すれば、
今後、何度政権交代が実現しても、米官業による日本政治支配の構造は変わらない。
利権複合体は、民主党内の主権者国民勢力の殲滅(せんめつ)を狙っている。このまま、民主党の実権を利権複合体派が握り続け、民主党内の
主権者国民勢力が自然消滅すれば、まさに利権複合体勢力の思うつぼになる。
この状態を打破するための方策は二つしかないと思われる。
ひとつは、2012年秋の民主党代表選で、主権者国民勢力が民主党代表ポストを奪還し、民主党をもう一度、主権者国民政党に変質させる
ことである。小沢一郎氏が代表選に立候補して、この道を実現するのが最も分かりやすい道である。
もうひとつは、民主党内の主権者国民勢力が民主党から離脱して、新たに主権者国民勢力を糾合して、新政党を樹立することだ。
現在の民主党執行部は自民党、公明党と連携して政権を維持するだろう。
主権者国民勢力新政党は次の総選挙での政権奪取を目指すことになる。
いずれの道を進むのが良いのか。今後の状況を見極めつつ進まざるをえない。震災復興対策をこれ以上、先送りすることも許されない。
政局の混乱が長期化すれば、政治が本来の役割をまったく果たせない状況が持続してしまう。
米官業による日本政治支配の構造を打破しなければならないことは明確である。悪徳ペンタゴンの巻き返しにより、日本政治刷新の大目標は
とりあえず、やや遠のいたことは否めない。しかし、ここでさじを投げてしまえば、すべては終わってしまう。主権者国民勢力による権力奪還を
主権者国民があくまでも追求してゆかねばならない。
(転載終わり)
(終わり)
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