延岡というまちをアーカイブ化していくには。

延岡というまちについての記憶を考えていく。

城下町、飫肥にて回想法を使って景観資源を検討する。part.02

2009-12-07 10:59:32 | まちづくり

いつのまにかあちこちで会話がはずむ。皆席を立ったまま机の上の地図や写真を眺めて話している。80才のおじいさんが小村寿太郎の唄を思い出したと 歌ってくれた。90才のおじいさんが話が止まらなくなった。"私は昔の事なんかあまり興味がない、むしろなくなってしまえばいい"と言っていたおばあさん が大正時代の父親の写真をみつけ、胸が一杯になってしまったと語った。

昼食をとりながらも話は続く、午後は、話題に出た所に実際に行ってみる。行ってみると色々なエピソードが出てくる。景観資源として必要なさまざなシチュエーション(ストーリー)はこういうチャンスに見つかるものだなとしみじみ思った。

最後に会場である小村寿太郎記念館に戻り、今みてきた事をまとめる。どうするかと言うと、若い人をグループの代表として発表させるというもの。今回 はうまく宮崎大学の院生・学部生さんがいたので、彼らに発表してもらう。彼らは知らない土地や知らない事が多いから必死になって高齢者から情報を聞き出 す。ここでまた、高齢者は自分達の役割を理解するのだ。

都市計画系のワークショップに慣れているからか、宮崎大の学生さん達は発表する際に地図を持って皆に説明しようとする。いかんいかん、それでは地図 に頼ってしまうんだ。必死になって覚えた事を、間違ってもいいから口頭だけで説明しないといけない。細かい固有名詞は後で読めばいいのだから、エピソード を伝える事が肝心なのだ、と、文学部出身の僕に突っ込まれる。

概ね上手くいったと思う。ただ会場が広すぎたのか、テーブルと建物の壁との距離が離れてしまい、壁に貼った多くの写真を上手く活かせなかったのが残念。延岡の内藤記念館の会議室でやった時は、会場が狭い分壁も上手く使えていた。

なかなか収集した情報を纏めなおすのは大変だけど、職員の皆さんがんばって下さい。

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