延岡というまちをアーカイブ化していくには。

延岡というまちについての記憶を考えていく。

古い写真を比較する。

2013-11-17 08:04:49 | まちづくり
全く異なったところから出てきた写真に関連性を見出す事がたまにあって、それが同じ土地で、しかもパブリックスペースの場合だと色々と重なってくる。

国防婦人会というのは戦時中にあった女性の団体で、軍人の援助や貯蓄の奨励・生活刷新などの活動を行った。割烹着にたすきがけの姿はドラマなどでおなじみだが、そうしたファッションはアピールを含めた協働の作業の場合に行われるものであったと考えるべきであろう。

さて、昭和10年代の写真からそうした様相が伺える。
Kokubo_fujin_kai

写真左上は昭和17年頃の岡富小学校講堂での記念写真で、写真の隠れた部分に慰問の物資が置かれている。こうした事から国防婦人会による作業時の記念写真だと以前から考えていた。これはかつて自宅が写真店を営んでいた方から提供を受けたものである。

右は昭和50年頃、戦前からあった、岡富小学校木造校舎が解体される前に市民が撮影したもの。これ以外にも左の講堂の写真もある。

そして左下はまさしく、国防婦人会の方々が作業を行っている様子である。右の写真と比べると照明の形態が異なっているのがわかる。これは延岡市図書館が所有している写真(複写)である。

ここからわかるのは、岡富小学校の校舎で国防婦人会による作業が実際に行われていた点、そしてそうした歴史の痕跡が昭和50年頃まではのこっていたという事である。


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