雨の中、延岡から車で国道218号を抜けて、宮崎県から熊本県の県境を越えて山都町へ入り、さらに右折して445号を進む。
ぽつり、ぽつりと、屋根にブルーシートがかかった家がみえてきた。斜面が崩落している所もある。やがてブルーシートは多くの家々にかけられているのをうかがえるようになった。
20年前、大阪から新快速に乗って神戸三宮方面へ向った時の風景を思い出した。あの時もブルーシートが増えていった。
車は県道の山道を抜け、益城町へと入っていく。中心部の道路の路面は荒れていて、凹凸が激しい。大型車輌が多く、渋滞していた。この日は若い衆を連れ、ある方から地震の発生直後から2ヶ月を得た今日までの様子ついてうかがったのであった。博物館(学内)実習での企画展示の準備のためである。「リアル」に触れる経験。これは彼・彼女ら若い人々がこれからの人生を歩む上で極めて重要な事だと確信している。
益城町を訪れた翌日に、現地へ行った数人による報告を行ったが、これは行かなかった者達にも大きな衝撃となった。「災害から生き延びる事とは、避難方法を理解して食料品などの準備しておくだけではない。いつも辛い事ばかりで落ち込んでいるだけでなく、様々な状況にあいながらもなんとか日常を生き抜いていく事」という意見。お借りしてきたコブシ大の「ガレキ」が、ただのコンクリート片ではなく、「資料」としての価値を持つ瞬間に彼・彼女らは立ち会えたのである。
※この内容は7/14~23に実施する、『明日は我が身―揺れる心、揺れる大地―』と題された博物館(学内)実習での企画展示(開催場所:延岡市民協働まちづくりセンター)に反映されます。
ぽつり、ぽつりと、屋根にブルーシートがかかった家がみえてきた。斜面が崩落している所もある。やがてブルーシートは多くの家々にかけられているのをうかがえるようになった。
20年前、大阪から新快速に乗って神戸三宮方面へ向った時の風景を思い出した。あの時もブルーシートが増えていった。
車は県道の山道を抜け、益城町へと入っていく。中心部の道路の路面は荒れていて、凹凸が激しい。大型車輌が多く、渋滞していた。この日は若い衆を連れ、ある方から地震の発生直後から2ヶ月を得た今日までの様子ついてうかがったのであった。博物館(学内)実習での企画展示の準備のためである。「リアル」に触れる経験。これは彼・彼女ら若い人々がこれからの人生を歩む上で極めて重要な事だと確信している。
益城町を訪れた翌日に、現地へ行った数人による報告を行ったが、これは行かなかった者達にも大きな衝撃となった。「災害から生き延びる事とは、避難方法を理解して食料品などの準備しておくだけではない。いつも辛い事ばかりで落ち込んでいるだけでなく、様々な状況にあいながらもなんとか日常を生き抜いていく事」という意見。お借りしてきたコブシ大の「ガレキ」が、ただのコンクリート片ではなく、「資料」としての価値を持つ瞬間に彼・彼女らは立ち会えたのである。
※この内容は7/14~23に実施する、『明日は我が身―揺れる心、揺れる大地―』と題された博物館(学内)実習での企画展示(開催場所:延岡市民協働まちづくりセンター)に反映されます。