鏡谷山 (城陽市:井手町)万灯篭山 (井手町)
3月30日
珍しくこの日曜日は山行きはオフだった。 家周りの仕事が山ほどあるのに何時もの癖で無性に山に行きたく 気が付けば11時ごろから簡単な山支度をしていた。
さ~何処が良いかな? そうだ この前から娘の旦那の親父さんが 借りている畑のオーナーが登ってみたいと言って案内を頼まれている 畑近くの低山を下調べしたくなって軽トラで出かけた。
畑に着くと思っていた通り 親父さんは畑仕事をやっていた。 「山はしんどくて嫌や」と言う親父さんを無理やり誘う。 雨が降りかけたので親父さんのカッパを取りに帰り出なおしてくる。
親父さんとの山行きは去年のつつじの葛城山、雨の山上ヶ岳以来だ。 今日の目的の山は畑から見える一番高い山で城陽市と井手町の境界線上の 高雄山だ。
軽トラで竹薮の中の小道を山に向かい道が途切れたところから歩き出す。 何ヶ月もの間 誰も足を踏み入れた事の無さそうな蜘蛛の巣の張る荒れ果てた 雑木林の藪をかき分け登ってゆく,,雨が降り出してきたのでカッパを着る。
親父さんは「こんな雨の降る日に,,,と、」何時ものボヤキが始まった。 マアマアとあやしながら歩く。やがて目的のピークらしきところに着いただが、 辺りはうっそうとした藪だ。三角点があり松の木に小さなアルミプレートに 「鏡谷山 176m JL3VOG 」と書いた札が結ばれていた。
12:42
あれ~?JL3VOGって,,確か去年の7月岐阜の冠山の頂上で出会った アマチュア無線家のコールサインだ。
さあ次は 畑から見える一番高い山(高雄山443m)へ向うつもりで道路地図(1/40000)と コンパスで見当をつけ道なき藪を進んゆく,,,親父さんは大丈夫か?と心配しだす。さきほどから城陽市:井手町の境界杭が見当たらなくなった。やがて林道に出た。コンパスを取り出して見ると知らぬ間に右方向に向っていたことに気付く。 ま~いいや林道を行けば何とかなるやろ、一先ず腹ごしらえ と遅い昼食を摂る。
食後 昔からこの近辺の山に詳しいogiちゃんに携帯で 発信、ogiちゃんに詳 しくサポートしてもらうんだが現在地がハッキリしないから漠然としかわからない。 高雄山(443m)は諦めコンパスで林道が多賀方向へと下ることを確かめひたすら林 道を下る。やがて左手に谷川が,,,
ドンドン下ると「竜王の滝」の看板があった地図を見たらこの谷川は「南谷川」とあっ た。 「竜王の滝」は林道と合流地点より少し上流にあるみたいだ。 毎年6月中頃に多賀フルーツラインのホタルを見に来るあの川の上流だ。それにし たら水量が多いように思えた。渓流だから岩の間を流れる音がそう思わせるようだ。
林道は谷川を渡ったところで左に「万灯篭山800m」の看板が、万灯篭山は車でしか 登ったことが無い、前から歩いて登りたかったコースだ。ダメ元で「登ろうか」と親父さんに言ったら「登ろう!」と言ってくれた。ボヤキながらもホンマは山が好きなんや~。 登山道は階段があって整備されていて歩きやすい 。 あと300mで頂上! 頑張って ! 15:09
やっと頂上 雨で誰もいない。視界が悪い 写真を撮る気もしなかった。15:23 (肉眼ではボンヤリ山城大橋や田辺 木津川が見えていた。今になって撮らなかった事を悔やむ)
さっき ogiちゃんにしたので心配してるだろうと「今 万灯篭山山頂!」 と電話したら「え~ッ! 今から歩いて下山したら 遅くなるで そこに居り 車で迎えに行くから」と言ってくれた。やっぱり持つべき者は「友」や!
待っている間 雨で体が濡れて頂上は寒い。やがて駐車場に「白馬の王子」いいえ 優しく頼もしい「山友ogiちゃん」が到着 「温かい缶コーヒーとポッキー」を差し入れてくれた。嬉しいね~ と、楽ちん下山であった。
帰宅後「鏡谷山 176m JL3VOG 」の主が気になり冠山の頂上で出会ったとき 名刺交換していた事を思い出して探し出して見てみるとやっぱりあの時の JL3VOG局のN氏(学園前)だった。
数日後 N氏と電話でつながり鏡谷山でのアルミプレートの話で暫し沸く それにしても地元の者も知らないようなあんな蜘蛛の巣の張った藪中の低山によくもまあ遠くからアルミプレートを用意して登りに来たもんだな~ 。
近場の低山でも山はバカに出来ない コンパスを見ながらの緊張感のある山歩きを経験出来、そして「N氏」と面白い再会が出来た日曜日だった。
トレッキングシューズを購入したら、わたくしめがお供いたしましょう