そよかぜ日記

山への思いや毎日のちょっとした出来事を書き記します

父の携帯

2006年11月01日 | Weblog
夕方が鳴った。
出るとなにやら男の人の声がする。
もじゃもじゃ言っているけど、何を話しているのかさっぱり分からない。
と、切れてしまった。

いたずら電話だ気持が悪いなあと思った。

すぐにまたかかってきた。思い切って出ると母だ。
「お父さん 買ったとよ。
 あなたの所にかけたけど、かかった?」

「あ~ 今のはおとうさんやったと。
 いたずら電話かと思った。」

「携帯ば手に持ったまま、耳につけずに話すけん、通じんって」

そりゃあそうでしょう。いくら便利と言えども、
普通は耳に当てて話さなけりゃでしょう。

なんでも囲碁大会をホテル泊まりで開催するそうで、
父がその主催者なのだそうだ。

ところが参加者が携帯の番号を知らせてくるので、
自分もあわてて携帯を買いに行った ということらしい。

番号を聞いて、こちらの携帯からかけた。
母が出て「文明人に代わるけん」

話が終わってしばらくすると今度は携帯が鳴った。
「あら~ これはそっちの番号たい」と父の声、で切れた。

80歳になろうとしている父の新たな挑戦の始まり。