夕方が鳴った。
出るとなにやら男の人の声がする。
もじゃもじゃ言っているけど、何を話しているのかさっぱり分からない。
と、切れてしまった。
いたずら電話だ気持が悪いなあと思った。
すぐにまたかかってきた。思い切って出ると母だ。
「お父さん 買ったとよ。
あなたの所にかけたけど、かかった?」
「あ~ 今のはおとうさんやったと。
いたずら電話かと思った。」
「携帯ば手に持ったまま、耳につけずに話すけん、通じんって」
そりゃあそうでしょう。いくら便利と言えども、
普通は耳に当てて話さなけりゃでしょう。
なんでも囲碁大会をホテル泊まりで開催するそうで、
父がその主催者なのだそうだ。
ところが参加者が携帯の番号を知らせてくるので、
自分もあわてて携帯を買いに行った ということらしい。
番号を聞いて、こちらの携帯からかけた。
母が出て「文明人に代わるけん」
話が終わってしばらくすると今度は携帯が鳴った。
「あら~ これはそっちの番号たい」と父の声、で切れた。
80歳になろうとしている父の新たな挑戦の始まり。
出るとなにやら男の人の声がする。
もじゃもじゃ言っているけど、何を話しているのかさっぱり分からない。
と、切れてしまった。
いたずら電話だ気持が悪いなあと思った。
すぐにまたかかってきた。思い切って出ると母だ。
「お父さん 買ったとよ。
あなたの所にかけたけど、かかった?」
「あ~ 今のはおとうさんやったと。
いたずら電話かと思った。」
「携帯ば手に持ったまま、耳につけずに話すけん、通じんって」
そりゃあそうでしょう。いくら便利と言えども、
普通は耳に当てて話さなけりゃでしょう。
なんでも囲碁大会をホテル泊まりで開催するそうで、
父がその主催者なのだそうだ。
ところが参加者が携帯の番号を知らせてくるので、
自分もあわてて携帯を買いに行った ということらしい。
番号を聞いて、こちらの携帯からかけた。
母が出て「文明人に代わるけん」
話が終わってしばらくすると今度は携帯が鳴った。
「あら~ これはそっちの番号たい」と父の声、で切れた。
80歳になろうとしている父の新たな挑戦の始まり。