山野ゆきよしメルマガ

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議会質問を終えて-友引のお葬式番外-

2005年03月12日 | Weblog
 いつもありがとうございます。
 昨日、とりあえず、議会質問を終えました。今回は、ニッチ及び専門的なテーマが中心でしたが、たくさんの方から、ご意見ご助言をいただきました。本当にありがとうございます。それらご意見を、随所に原稿の中に入れさせていただきました。皆さんからいただいたご意見をもとに、これだけ原稿に手を入れたのは初めてというくらい、手を入れました。ただ、質問の時間調整がうまくいかず、途中から、相当な早口で話さざるを得なくなってしまい、反省しきりでした。

 さて、取り急ぎ、一点のみ、今朝の新聞記事において、私の質問の主旨と違って取り上げられていたように感じられるものがありましたので、正確を期すために、ご報告させていただきます。

 一部新聞で、私が金沢市の斎場の休業日が現在、毎週土・日となっているのを改めて、「友引」にすべきである、と述べたように書かれています。
 私の質問原稿を、注意して読んでいただくとお分りいただけると思いますが、私は、そのようなことは提案していません。

 確かに、友引に葬儀を避ける一般市民の感覚及び他都市の状況を、客観的な数値でもって提示してはいます。そして、個人的には、本市においても、そのことは無視できない課題ではないかという気もしています。しかし、質問原稿の中でも、はっきりと、『私は、行政が「友引」云々といった因習に拘泥する必要はないと思います』と書いていますし、本会議場でもそう述べました。あくまでも、『この施設の性格からいって、年末年始やお盆の時期はともかくとして、定期的な休日を、しかも土日にしっかりと、休業しなければならないという発想自体が、市民感覚からの著しい遊離を感じています』と問題提起し、毎週土・日に休みにしなければいけないものとしている現状の改善を求めたものです。

 実は、「金沢市斎場条例施行規則」には、斎場の休業日として、質問原稿で書いてあるものの他に、『施設の管理運営上市長が別に定める日』という記述が見られます。私は、土日休業なんてふざけた項目は削り、ここで工夫すればよいと思っています。
 いくつかの政令指定都市及び中核市では、同じような規定を設け、秋頃に、来年一年間の休業日を決め、発表しているところがいくつもあります。その中で、時には「友引」を入れたり、施設の検査・修繕の日が必要であるならば、事前に対応したりすることができます。何度も言いますが、施設の性格からいって、機械的に、土日を休業日とするのは、あまりにも役所仕事に過ぎます。

 市長は答弁で、土日も平日も使用頻度は変わらない、とりあえずは対応できている旨述べられています。しかし、これは、利用者の立場というものが感じられないような気がします。市が対応できているのではなく、私たち市民は、斎場はそこしかないので、対応せざるを得ないだけです。他に選択肢はないのです。
 普段は二つある斎場ですが、土日は、有無を言わせず一つ休業になりますので、平日と同じ頻度ということは、一つの斎場で対応すると、遅い場合は、夜に近い夕刻での火葬になります。ご遺族にとって、最後のお別れです。遠方のご親戚の方も、できるだけ最後までおられるでしょう。全てを終えるのは、既に、夜です。その方たちのことを少しは考えても良いのではないでしょうか。

 質問原稿にも述べていますように、ちょっとした工夫でできることです。もちろん、どんなに良いことであっても、新たな財政負担が発生する場合は、慎重に対応しなければなりません。しかし、この場合、新たな財政負担や市職員の負担が増すわけでは、全くありません。私の論旨の説得力不足でしょうか。残念です。

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 以前、新聞記者の方から、あなたの質問はちょっと難しすぎるという指摘を受けたことがあります。自分では、それなりの質問だと思っても、独り善がりになっていては何にもなりません。今回も、新聞記者の方に、十分ご理解いただけないような、原稿の言い回しであったと反省しています。構えずに聞いていただいて、自然にご理解いただけるような文章にしていかなければいけません。今後、気を付けます。

 他にも、きちんとご報告しなければいけないものもありますが、取り急ぎ、新聞記事で誤解を招きかねない部分に関してご報告させていただきました。
 繰り返しになりますが、たくさんの方からご意見、本当にありがとうございました。皆さんに助けていただいて、議会質問もできているということ再確認させていただきました。