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なぜ、10月10日が東京オリンピック開会日とされたか

2008年10月10日 | Weblog
 10月10日、数年前までは体育の日。なぜ、この日が体育の日とされたのか。それは、昭和39(1964)年10月10日に東京オリンピックが開会したから、というのはあまりにも有名な話しだ。このことをもって、10月10日が体育の日とされることになった。

 では、なぜ、東京オリンピックの開会日を10月10日とするに至ったのか。

 今日も、いくつかの会に出席した際、そのご挨拶の中で、10月10日は「晴れの特異日」なので東京オリンピックの開会日とされました、という話しをされる方が何人かおられた。

 なるほど、という表情でお聞きする方も多かったのだが、実は、それは間違いである。正しくない。

 さて、そもそも、「特異日」の定義とは「暦の上の特定の日に、ある特定の気象状態が現れる割合が前後の日に比べて高い日」とされ、単に晴れの日が多ければ特異日とされるわけではない。気象庁によると、秋の晴れの特異日とは「10月14日と11月3日」だそうだ。10月10日は、統計からいっても、確かに晴れの日が多いことは多いが、気象庁の定義でいうところの「晴れの特異日」でもなんでもない。

 身も蓋もないことを言う。この10月10日が東京オリンピック開会日とされたのは、ぞろ目で語呂が良い、憶えやすいということや、どなたか関係者の偉い人の日程に合わせたものに過ぎないのであろう。

 ちなみに、この東京オリンピック開会日の前日である、10月9日は台風が接近し、大雨であったという。関係者の皆さんは、さぞかし、肝を冷やしながら、翌日を迎えられたことであろう。

 開会式当日、テレビの中継を担当したNHKアナウンサーの言葉、「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます」は、あまりにも有名な名言である。