4月15日、金沢真甫会にてお稽古。
金沢真甫会とは、遠州流茶道宗家十三世お家元小堀宗実先生を金沢にお迎えしてのお稽古する仲間の会。私にしては珍しく、お家元をお迎えしてお稽古に二か月連続して参加できた。お家元監修のもと、地元の先生方にご指導いただいてのお稽古。
ちょうど、他の生徒さんが少なかった時間帯だったこともあり、じっくりご指導いただく。一時間以上正座をしてのお稽古。先生から何度か足を崩してもいいですよおっしゃっていただくも、大丈夫です、と心にもないことを言いながらお作法を。死ぬかと思った。
でも、二か月続けてのお稽古なので、なんか今回は少しは身についたような。茶会記も写せる余裕も出てきた。
次の予定があり、退席。毎回、お稽古終了後にお家元からご指導いただく勉強会も参加できず残念。次回には。でも、楽しかった。
中学生ころであろうか、何かのきっかけで、『掌小説』という言葉を知った。ああいいなあ、なんとなくしんみりと情緒深いなあと感じたことを覚えている。読み方も、自分で勝手に『たなごころしょうせつ』と思い込んでいた。でも、いいよね。
今回、この本を取り上げようと、この『掌小説』をネットで調べてみると、そんな言葉はないよう。『掌編(しょうへん)小説』ならあった。やっぱり、『たなごころ』という訓読みのほうが味わい深い。そうなると、『編』なんていらない。
これも、同じ年代のころ、中学、高校の国語の教科書に取り上げられた小説をまとめた本を手に取ったことがある。当たり前だが、秀作ばかり。そのことに味を占めたわけでもないが、ときどき、教科書に掲載された小説がまとめられた本を読むことがあった。
先般、図書館で、「教科書名短篇」(中公文庫)を見かける。人間の情景、少年時代、科学随筆、家族の時間とシリーズ化されていた。まさに、『掌小説』の集まり。
早速それらをすべて借りて一気に読了。以前からよく知った秀作も多く、安心して読み進める。
以前、このブログにも取り上げたが、『人間の情景』篇に入っている森鴎外の「最後の一句」なんて、中学生か高校生くらいに読んで、深く考えてもいいかもしれない。ただ、これが教科書として学校の授業で読まれるとなると、指導される先生の力量が問われる。
同じく『人間の情景』篇に掲載されている野坂昭如の「凧になったお母さん」。これは初めて読んだが、この野坂昭如という人、破天荒なイメージが強いが、この作品といい「火垂るの墓」といい、すごい作品を残している。否、その照れ隠しであえて、あのイメージを演出しているのか。
このシリーズでなくとも、教科書に掲載された『掌小説』を読んでみられることをお勧めしたい。
日本は不思議な国だ。歴史の教科書はひどいものがいくつもあるのに、国語の教科書はなんかいい。
地元講演ネタを二つ。って言うか、30分少々のちょっと短めなものなので講演っていうよりは、談話、プレゼンに近いもの。でも楽しかった。
3月19日、白山市倫理法人会にて、演題は「孫正義、ソフトバンクとの出合い」。私が最初にソフトバンクに入った30数年前、当時の孫社長さらにはソフトバンク(当時は、株式会社日本ソフトバンク)にまつわる思い出話もどきを、少しばかり、否、それなりに、否、相当に膨らませて話す。
当初は、違う演題であったが、トランプ大統領誕生で、『孫正義』コンテンツが俄然注目され出したこともあり、急遽この演題に変更。
もちろん、主催団体の目指すべき想いにも触れながら話を敷衍させる。私はこの種の工程は得意。
4月1日、金沢みなとロータリークラブでの卓話。演題は、「能登半島地震での取り組み」、言うまでもなく、ソフトバンクの最新の知見をもってしての災害支援で、実際に、私が能登で行ってきたことを中心に。個人のネットワークでの支援は触れてはいない。
写真はメンバーさんからいただいたもの。ちょっと圧が強すぎ、ご勘弁を。
皆びっくりしていたよう。私はこのテーマで全国で話をしているが、行政関係者、政治関係者、経済界、一般(公民館、PTA、各種団体等々)、それぞれに内容を少々入れ替えている。今回は時間が短かったのでエッセンスのみ。
4月2日、この日予定していたスターリンク回収を終え、木と漆「輪島キリモト」へ。この地のすべての方がそうであるように、
地震前から、伝統工芸の世界において常に新しいことに挑戦し続ける姿勢に、心から敬意をもって拝見していた。驚くべきことに、今回の被災を経ても、まったくその指針はぶれていない。
特に、世界的な建築家坂茂(ばんしげる)先生のご協力のもと、
ちょっと時間が経ってしまった。すみません。
実は、私は市長時代、坂先生とはご縁があった。今回のキリモトさんのところでも活躍した紙管を使った避難所支援に関して、先生の作られたNPOと協定を締結した。しかも、私から働き掛け、近隣自治体を巻き込み、4市2町での協定。
※「災害時における避難所用簡易間仕切り等の供給に関する協定締結式」(2021.02.27)
これまで、単独自治体との協定はあったが、広域での協定は初めてとのことであった。自然災害は、ある自治体だけをターゲットに起きるものではない。広い地域で準備が必要。その思いから提案し、皆のご理解をいただく。
今回の地震においても、大いに役立ったことは、ここでも書いた。
その坂先生が、同様の技法をもってキリモトさんの工房を作られたという。これは見ておきたい。写真をいくつか。私の下手な説明より、ここのページをご覧いただいた方がきれいにまとめてある。
※「坂茂が設計を手がけた輪島塗の仮設工房が2日間で完成!」(「ELLE」HPより引用)
こんな苦境にあっても、さらに、新しいことに挑戦をし復活を期しておられる。のんびりとした私たちこそが刺激を受ける。金沢から東京から、これからも出来る限りのことをしていく、改めてその想いを強くする。
輪島塗の名刺入れを注文させていただく。ネーム入り。完成したらここでもお披露目をしたい。
4月2日、
エピソード①
法政大学の水野雅男先生が中心になって始められた「
『
https://about.montbell.jp/
今回のような厳しい環境でのボランティア支援(
※「「ボラキャンすず」でのスターリンク設置」(2024.3.
https://ameblo.jp/yamano4455/
エピソード②
岩井戸公民館。回収作業をしていると公民館の方から、
※ 「3キャリアによる通信環境整備」(2024.09.24)
https://ameblo.jp/yamano4455/
エピソード③
例の「ココハサトマチ」の「南志見(なじみ)市場」。
※ 「輪島市南志見地区にて、倉木麻衣オンラインコンサート」(
https://ameblo.jp/yamano4455/
この段階で、時間がタイトになってきたので、
エピソード④
昼食は、「季刊 能登」で見かけた「カフェ銀次郎」へ。もとは、
お店の人と話をしていると、他のお客さんが、あれ?山野さん?と声をかけてくれる。お聞きすると、
※ 「ソフトバンクとして輪島市での泥出しボランティア」(
https://ameblo.jp/yamano4455/
その泥出しボランティアでソフトバンクのビブスを身に付けていた方
私たちは、かっこつけて田村正和のようにクールに、
エピソード⑤
鵠巣公民館。ここは回収よりも、
『(9月24日)豪雨から3日目。鵠巣公民館へは、当初、
なんと、この地震で新たに隆起した海岸底(?)
「どうして、ここまで来れるって知ったのですか?
それはそうだろう、砂利を敷き詰めてクルマを走れるようにしている工事車両の後ろをノロノロしながら付いていったのだから。こんな経験は二度とない。
エピソード⑥
疲れたので、後日。
エピソード⑦
忘れたので、思い出したら書く。
4月1日、白山比咩神社へのおついたちまいり。先月と続けてお詣りできる。ありがたい。。3時50分、コーヘイ、ソーイチロー、ダイスケといつものフルメンバーで向かう。4時半からの日供祭(にっくさい)及び「おついたちまいり」。
写真はおまいり前。
今月の言葉。
「忘形の交(まじわり)」(李白)
次のように解説がされている。
「身分の高下や貧富の差を忘れて、お互いに「君、僕」と呼び合って親しく交わることをいいます。年度が替わり、人との付き合いが、ぎこちなくなる頃、熟練の人と新人の人とが心を開いて楽しく接しましょう。」
そのフルメンバーのまま金澤神社のおついたちまいりへ。
その後、妻と二人で、
長年の毎月1日、山野家の恒例行事。
最初にこの本を知ったのは、新聞か雑誌の書評だったと思う。ネット見かけた際、すでに作家としての実績を残してきたこの著者は、あえて、新興の出版社を選んででこの本を出したということを知った。
編集者でもあった社長と、本当に自分たちの子供に読んでほしい、残したい本を作ろうと何度も打ち合わせをされたという。それらのことを知ったら、妙に気になって仕方がない。
地方新聞で書かれたエッセイ一つ一つに、(自分の)子供向けにメッセージを添えたもの。それでいて、全体もやはりエッセイとなっている。すべて著者自身の実体験からのメッセージなので、著者よりも年上の私にとっても、共感を覚える箇所も多い。
一つだけ取り上げる。
著者は、東日本大震災の状況を報道で見て、医療者として現地に行きたいとも思ったが、目の前の忙しさを自身の言い訳として、数年してから現地に入ることになった。
そのことに対して、著者は今現在も、ずっと気に病んでいる。ちょっと長いが著書から引用する。
『 「情けあるなら今宵来い、明日の朝なら誰も来る」
僕は自分の心に問いかけた。 なあ、お前はなんのために行きたいんだよ、と。
「僕は自分のために行きたいんだよ。
能登半島地震支援を経験した私にも身につまされる話。もしかしたら、私もそうだったのかもしれない。
それはそれとして、著書の人気作「泣くな研修医」を何冊か読んでいる。あの「半沢直樹」シリーズみたいにサクサク読める。
3月19日、茶道遠州流お家元ご指導のもと金沢真甫会のお稽古。
金沢真甫会とは、遠州流茶道宗家十三世お家元小堀宗実先生を金沢にお迎えしてのお稽古する仲間の会。なかなか日程が合わず、久しぶりの参加。毎回、久しぶりなので、
と、毎回同じことを書いている。やれやれ。
お稽古の後は、お家元ご指導の下、勉強会。今日この段階で教えていただいた内容はほとんど覚えてはいないが、その時は、知的好奇心が大いに刺激される。
お稽古、勉強会の後は、お家元を囲んでの懇親会。メンバーのどなたかの何だったかのお祝いで車多酒造「五凛 凛粋 -RINSUI- 2020 水楢樽熟成」をいただく。美味しかった。いわゆる熟成といやつか。ワインのような日本酒って感じか。
さて、今回、いろいろと経緯があり、私の妻の運転のクルマでお家元をお稽古場から懇親会場へお送りし、懇親会終了後、ホテルまでご案内する。
山野家にとって、私のお稽古よりも、そのことの方が、インパクトのあるできごと。
それにしても、なかなかお作法を覚えることはできない。東京ででもお稽古の場を探そうか・・・。