◎本稿は、私が発議し、呼びかけた小さな集まりで、話したレジュメです。参考になればと思い、公開します。
(Ⅰ)2024年3月16日(土)何を入り口にしながら考えるべきか?
①私は「地域に生きている」:どういうことか?:それぞれが考えるべきだし、何処に暮らしていてもそれぞれ考えたい、考えよう。
➁地域に生きているが、見えていないことー地域から見る、地域を見る
③私達の命の営み(暮らし):文化・政治・経済・軍事
私達の命の営みに、文化・政治・経済・軍事はどう係わってくるのか?
(Ⅱ)うるま市を据えてみる
[地域から見るーうるま市内にある基地]
①キャンプ・コートニー(第3海兵遠征軍司令部等)
②ホワイトビーチ(在沖米海軍艦隊活動司令部ホワイトビーチ事務所、第7艦隊第76任務部隊等
海上自衛隊沖縄基地隊
③天願桟橋(弾薬輸送)(在沖米海軍活動司令部等)―陸軍貯油施設、嘉手納弾薬庫、ホワイトビーチなどとリンクしている。
④勝連分屯地(陸上自衛隊勝連高射教育訓練場)対空ミサイル部隊+対艦ミサイル部隊(20243月21日新編)
⑤東山訓練場新設の動き
陸上自衛隊の普通科(歩兵部隊)連隊を2個連隊に増設するためなど
[地域を見るー周辺基地の影響も考える]
①キャンプ・コートニー
●普天間基地(うるま市は飛行経路となっている)
●キャンプ・ハンセン、ブルービーチ(演習場)での演習も影響している。
②米国空軍嘉手納基地(空・海・海兵隊・陸の航空機等が利用)
●飛行経路(北東へ、南西へ演習空域、海外から、海外へ)
●沖縄島周辺にある「演習」空域に向かう・帰路の飛行経路
●嘉手納弾薬庫(この弾薬を搭載し、訓練している)
③海軍・海上自衛隊 ホワイトビーチ(佐世保やグアム、那覇軍港などとリンク)
●沖合
●金武湾沖から辺野古沖(キャンプハンセン、ブルービーチ・浮原島)
●海外へ
●海上自衛隊
[地域で見るー平時と有事]
①水源はどうなっているのか?
②石川火力発電所等・変電所・高圧線
③CTS(石油備蓄基地)―金武湾を挟んで平安座島にある
④中城湾港
物流港湾、工場、
⑤物流(沖縄自動車道路・国道329・331等)
(Ⅲ)沖縄島に生きるー平時と有事
①那覇飛行場―人間の往来・物流の一大拠点
●凖有事となれば、ドンパチ始まる前から物流や人の往来は止められかねない。
●那覇(陸海空自衛隊)基地の隣だよ。
②中城湾港
◎民間港としての機能
◎製造・物流拠点
●自衛隊の輸送拠点
③沖縄自動車道路
◎人と物流の幹線
④農業
⑤漁業
(Ⅳ)今という時代の中で
①沖縄が攻守同盟の拠点に据えられている中で
②中・北・ロを「敵」とする米日同盟の中で(琉球諸島が最前線)
③「第15旅団」を「第15師団」に改編する動きの中で
④因みに自衛隊もSDF(「セルフ・ディフェンス・フォース」=軍隊です)
⑤住宅街の土手腹に「東山演習場」新設の動き
(Ⅴ)「東山演習場」はどうなるのか?(追記:私は敢えてこの問題を伏していました。むろん、参加者の関心はここに集中したので、補足します)
①防衛省の説明(2024年2月11日の資料からー沖縄防衛局HPから引用)(新たな状況に備える)
●抑止力強化
●国全体で「防衛」体制強化
●「南西地域」における防衛体制の強化
●陸自第15師団へ
●沖縄本島に訓練場が不足(キャンプ・ハンセンや北部訓練場を自衛隊も使用していることを一言も触れていない)
●なぜここかー利便性が高い・既にゴルフ場として開発された土地だから・地域住民の避難場所としても活用するとある。
②防衛省の説明(訓練計画)
●訓練場の使い方―米軍の使用は想定していない、周辺地域の静謐を確保
●新隊員教育
●災害対処
●部隊訓練
③問題点
●部隊訓練の中身は限定されておらず、拡大されていきかねない。
●静謐といっても夜間もやるし、集団訓練だから、かけ声や指揮官のマイクの音はする。
●夜間訓練
行進訓練や偵察訓練は完全武装(弾は入っていないとしても、私達は確認しようもない)でやるものだし、敷地内外(キャンプ・ハンセンなどへの行進)でやるだろう。「800m×300mの敷地内」で完結するはずがない。
偵察訓練はオートバイも使うー「大きな音や振動、光を出しません」というが…。
●車両の走行 「住宅密集地を避けた経路を走行する」―どこにそんな道があるのか、教えてください。
1両、2両で走行するイメージを打ち出しているが、部隊訓練ですよね。
●大規模災害時に活用するというが、県や市が軍事演習場以外に確保すべき事。
●具体的なプランを出していない以上、「訓練場」を許容すれば、エスカレートしていくだろう。
●島の要塞化に伴うものである以上、住民生活を圧迫することはあっても、改善することはないだろう。
④土地の購入を止めること
⑤2024年3月20日の自治会集会に注目しよう
⑥2024年6月県議選、25年うるま市長選に注目し、「東山問題」を大きな争点に押し上げるべきだろう。
(Ⅵ)私たちに希望はあるのか?
◎私達は諦めない。
◎国が軍備拡大に走れば、被害を受けるのは住民です。
◎軍事予算(紐付き)の補助金に騙されない。
①現実に負けない中に希望を見いだしたい
②人の繋がりの中に希望を見いだしたい
③「弱者」として、「弱者」の中に希望を見いだしたい
④私達の5感の中に希望を見いだしたい
⑤疑問を考え、議論する中に希望を見いだしたい。
⑥文化の中に希望を見いだしたい
⑦自治と外交の中に希望を見いだしたい