2021年6月17日、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんらが記者会見を行った。今回のハンストは3月の「遺骨混じりの鉱山開発を止めたい」から、遺骨混じりの土砂を基地建設=埋立てに使わせない事を正面から掲げている。それを6月23日の「慰霊の日」に合わせて行うことの影響は大きいだろう。
確かに慰霊の日の式典は縮小されている。だが、この日だということは、沖縄中に伝わっていくだろう。遺族等関係者の平和の礎への来訪も少なくあるまい。
ハンストの日程は、①6月19日~20日 8時-17時頃 沖縄県庁前。②6月21日-23日 8時-18時頃 平和祈念公園・式典会場横(駐車場側)
◎「慰霊の日」ハンガーストライキ決行趣意書
去年4月に沖縄防衛局が沖縄県に提出した「辺野古新基地建設に係わる設計変更申請書」の中の、戦没者の遺骨が残る沖縄本島南部の土砂を埋め立てに使うという非人道的計画が明らかになって以降、私たちは、宗教者や沖縄県議会・県内市町村議会・国会議員の方たちと共に、国に対して計画の断念を再三要求してきたが、一向に改善の様子がみられない。南部地域は多くの住民や本土出身将兵のみならず、アメリカ兵や朝鮮半島出身者が戦死し、遺骨も残っており、遺骨内部の微細な海綿体部分は、砲撃などによる破砕遺骨が多いことであり、遺骨内部の海綿体部分は、76年間に及ぶ経年風化で消失して、土と化してしまっている。このような戦没者の血と遺骨を含む土砂を埋め立てに使うというのは、戦没者への冒涜であり、内外の遺族の心を傷つける行為であり、許されることではない。
沖縄において6月23日は、沖縄戦犠牲者に対する「慰霊の日」である。多くの県民が戦没者の御霊と向かい合い、御霊の平安を祈る日である。しかし今日の状況は心静かに祈るどころか、戦没者の遺骨が国の計画によって、海に捨てられてしまう事態に直面している。
ここに私は、人道的見地から、戦没者遺骨の尊厳を護るため、沖縄県知事が「辺野古新基地埋立て設計変更承認申請」を不承認とすることを、6月19日~「慰霊の日」までハンガーストライキをもって要請することを表明する。
要求項目
〇戦没者遺骨の尊厳を護るため「辺野古新基地建設埋立て設計変更承認申請」を沖縄県知事は不承認とすること。(以下略)
2021年6月 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」
代表 具志堅隆松
【註:一部を改行するなど、読みやすく補正していますーヤマヒデ】
なお、この5日間のとりくみは、天気にもよりますが、酷暑になる可能性が高いです。水分補給などご注意を。