まっしぐら.com

やまぎわ大志郎が政治の現場で日々感じた事を綴ります。

7月31日(月) 帰国

2006年07月31日 | Weblog
 体調を整えつつ帰国の途についた。今回の出張も2週間であり、考えてみればこの3ヶ月で南米、中米、アフリカと地球を3周以上したことになる。どれも明確なミッションあってのもので充実した出張であったが、ぼちぼち日本にもどり出張の成果を還元したい。今回の連続出張でまた再確認したことは、如何に今までの政治家が外交をサボってきたかということだ。たとえば国連改革一つとっても G 4の枠組みの中で、私たちはいつも外交をごく限られた政治家と官僚に任せきりにしてしまい、情報をいち早く手に入れる努力を怠ってきた。結果として料理されてしまった情報を外務省から事後報告されるということに終始し、国連安保理改革に失敗した。現代を生きる政治家としてこの責任は本当に重いと思う。 …
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7月30日(日) ヘンリー4世

2006年07月30日 | Weblog
 ヤウンデ発の飛行機は珍しく時間より早くパリに到着した。さらに日曜日であることに早朝であることが重なって朝7時前にはホテルにチェックインできた。せっかく朝早くから行動できる条件がそろったので、身なりを整えてフォーンテーヌブローの森まで足を延ばした。フォーンテーヌブローにはヘンリー4世からナポレオン時代まで続いたフォーンテーヌブロー城があり、ここで彼は島流しされる前の最後の演説を行ったといういわくつきの場所である。栄枯盛衰は絶対権力者の常であるが、ここでどのようなドラマが展開されたのか非常に興味深い。豪華絢爛なベルサイユとは対照的にまるまるまるはナポレオンの時代からあまり手を入れられていない様子で、内装の壁に使われている絵画の数々が剥がれてしまっている有様。これまたナポレオンの悲劇的な最期とシンクロして感慨深い。芸術を愛し大切に保護するフランスにあっても、パリから一歩離れればこの現実である。尋ねてみれば先立つものが不足しているとのこと。理想だけでは世の中回らないなどと妙に納得した。 …
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7月29日(土)  ODA の正しい評価

2006年07月29日 | Weblog
ヤウンデから350キロほどの道のりを車で4時間ほどかけて大西洋岸まで走ると、クリビに到着した。日本が ODA (水産無償協力)により4億円をかけて建設した漁港がどのように利用されているか、この目で確かめるためのロングトリップだ。漁港は想像していたものよりずっと立派で、なにより人の活気で溢れているのがうれしい。日本国民の税金が有益に使われていることを確認しながら、市場の管理者たちの説明を受けた。この市場では建築費こそ日本からの援助によるが、その後のメンテナンスを含めた経営は自立して行われるめどが立っているとのこと。その言葉を裏付けるように市場内に設置されたレストランスペースには水曜日だというのに大勢の人が新鮮な海産物に舌鼓を打っていた。アフリカでは水産物の保存が出来ないこともあって、伝統的に海産物は沿岸に住む一部の人間しか利用できなかったが、この市場ができたことを機に海産物の利用がどんどん促進されれば良いと思う。…
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7月28日(金) 指導者と民衆

2006年07月28日 | Weblog
 朝から首相を筆頭にナンバー2やら畜産漁業大臣やら会談をみっちりこなした。出てくる人間は例外なく一見して人がよさそうな感じを受ける。昨年ギニア・コナクリに赴いたときも同じような印象を受けたが、西アフリカの熱帯に住むアフリカ人は概して温和だと思う。おそらく熱帯という気候が豊かな自然の恵みをもたらすため、生存への危機感があまり無いからなのだろうなどと勝手に解釈する。そんな人たち相手ではあるが、常々主張している、人類の共存共栄のために、食糧として生物資源を科学的に管理し、絶滅させること無く持続的に利用することが必要であるとの理念を、全ての会談において確認しあった。カメルーンでも人間とアフリカゾウとの間に環境エコシステム(生態系)のバランスをとらなくてはならないという問題がある。…
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7月27日(木) 3 A

2006年07月27日 | Weblog
 朝からカメルーンへの移動である。パリを後にして飛行機に乗り込んだ。フライトスケジュールを見ると9時間近くかかることになっている。コートジボアール・パリ間が7時間弱であることを考えるといくら何でも長くかかりすぎだ。良く見るとノンストップとは書いていない。どうやらどこかに途中ストップしてから目的地ヤウンデ Yaounde に向かうようだ。6時間半ほど空を飛び、カメルーンの海岸線にある第二の都市ドゥアラ Douala に到着した。地図で確認するとヤウンデまでそう遠くない。…
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7月26日(水) ウィーンの重み

2006年07月26日 | Weblog
パリへの移動が遅い午後であったため、時間を有効に使ってハプスブルグの歴史をほんの少しだけ勉強した。ハプスブルグは600年以上にわたってヨーロッパに君臨し続けた王家であり、それゆえその歴史を勉強することは21世紀の世界を考える上で必須だと感じた。今回は学校で習った浅薄な知識をさらっとおさらいするくらいの本当にさわりだけの勉強しかできなかったが、ヨーロッパの近代史と中世史は帰国後さらに深く勉強するつもりである。…
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7月25日(火) 古都

2006年07月25日 | Weblog
モスクワで仕事をこなした後はカメルーンにてクジラのミッションを行う予定となっているが、カメルーンにはパリからしか入れない。しかも飛行機が週に三回しか飛んでいないということもあって、自民党国際局一行と共にウィーンを経由してパリに戻ることにした。モスクワ、ウィーンと梯子すれば、否が応でも両者を比べてしまう。モスクワも想像を良いほうに裏切ってくれたが、相手がウィーンとなれば軍配がどちらに上がるか説明するまでもない。街の雰囲気がこんなに違うものかというくらいに洗練されている。…
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7月24日(月) 賄賂文化

2006年07月23日 | Weblog
ロシアにおける自民党的な存在の政党が統一ロシアであり、この統一ロシアの議員と自民党国際局が議員交流をしている。モスクワを訪ね統一ロシアの幹部と次々に会談した。今回は交流を深めるための会合だけに、北方領土の問題はあまりつっこんで話はしなかったが、ロシアとの経済交流についてはかなりつっこんで話をした。ロシア経済には旧態依然とした賄賂文化が残っている。統一ロシアのシンクタンクの長の説明によれば、“ペレストロイカ以前は民間商人が役人を利用していたが、現在は役人が民間企業を利用している”とのことで、賄賂文化はますます悪い方向に向かっている。すなわち現在では民間企業が何かやろうとするときには、力のある役人が後ろ盾についていないと企業活動が円滑に行えないようになっていて、それゆえ民間の大企業を実質上牛耳っているのは政権の中枢に近い官僚であるとのこと。政権中枢の官僚の権力はそれゆえ経済的にもますます強大なものとなりつつあり、汚職は何処までも尽きない。さらに悪いことに KGB が近年力を盛り返してきたようで、随分と暗躍しているとのこと。さらにプーチン大統領は中央集権を強めているので、ロシアに健全な市場経済が育つにはかなり時間がかかりそうである。 …
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7月23日(日) モスクワ

2006年07月23日 | Weblog
 私は自民党国際局次長を拝命しているが、自民党がロシアの与党「統一ロシア」との議員交流をしている関係上、モスクワを訪ね議員間の交流を深めるミッションを仰せつかった。今回のアフリカ出張とちょうど時期が重なったため、アフリカ出張を途中割って、モスクワに足を伸ばすことになった。モスクワというと率直に言って灰色のイメージがあったが、市街に入ってみると私の持っていたイメージは全くの間違いであった。ペレストロイカ以降民主化が進み、資本主義がモスクワをも席巻していた。街には色とりどりの商業看板が並び、インフラ整備も一見してそれなりに立派である。そして何より街を歩いている若い女性の肌の露出度に資本主義を感じた次第。また付言するならスラブ人は20代を過ぎるととてつもなく(横に)大きくなるとの固定観念があったがこれも見事に打ち崩された。…
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7月22日(土)  COMHAFAT 発言要旨

2006年07月22日 | Weblog
議長へのお礼と招待へのお礼、日本国民を代表しての発言させてもらう。
21世紀世界の人口爆発への言及と共生の世紀との認識を共有したい。
食糧確保の必要性と漁業資源を含めた全生物資源の科学的持続的利用の理念の必要性 その意味から COMHAFAT における努力は喜ばしいことと思う。
しかし持続的利用理念および実践の普及は困難であり更なる協調と努力が必要。


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