田舎人の徒然日記

退職後を故郷で暮す1948年式男の書き散らし

あなたの顔に筆ペンで

2020-06-13 | 日々の暮し
先日、門の周りが「まっしろけのけ」と書いたがカシワバアジサイがピンクになってきた。
お年頃になったか(そんなはずはあるまい)。

で、今度は逆に「まっくろけのけ」にかこつけたことを。
(外は雨で時間はたっぷりある)


白からピンクに変身中(画像クリックで拡大)

唐突ではあるが都々逸は男女の情の機微を題材にしたもので江戸末期に流行ったものだ。
今では触れる機会が少なくなった。

ウィキペディアに下記の作品例が掲載されている。
ご存じのフレーズ、作者もあろう。

① 惚れて通えば 千里も一里 逢えずに帰れば また千里(作者不詳)
② この酒を 止めちゃ嫌だよ 酔わせておくれ まさか素面じゃ 言いにくい(作者不詳)
③ 浮名立ちゃ それも困るが 世間の人に 知らせないのも 惜しい仲(作者不詳)
④ 三千世界の 鴉を殺し ぬしと添い寝が してみたい(桂小五郎作、高杉晋作作等、諸説あり)
⑤ 立てば芍薬 坐れば牡丹 歩く姿は 百合の花(作者不詳)
⑥ 逢うて別れて 別れて逢うて(泣くも笑うもあとやさき) 末は野の風 秋の風 一期一会の 別れかな(井伊直弼 茶湯一会集)
⑦ 岡惚れ三年 本惚れ三月 思い遂げたは 三分間(作者不詳)
⑧ 一度でいいから 見てみたい 女房がヘソクリ 隠すとこ(桂歌丸)

さて、石川さゆりが歌う「まっくろけ節(都々逸入り)」というものがある。
ここに挿入されている都々逸は なかにし礼 の作だ。

「昼寝する あなたの顔に 筆ペンで 好き好き好きと そっと書く」

結果、男の顔が「まっくろけのけ」というもの。
男の顔に落書きしている女性の姿を想像するとクスクスクスである。

都々逸とはどんな節回しかアップしておきます。

 石川さゆりのアルバム「粋~Iki~」に収録された楽曲を題材に東京藝術大学大学院美術研究科 DesignAlternative研究室の大学院生が映像を付ける課題に取り組んだもの。左上のマークをポチすれば他の作品も見れますよ。